防衛大臣記者会見

日時
令和6年3月12日(火)17:11~17:18
場所
参議院別館3階防衛省控室
備考
木原防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:8日に発表された米軍のオスプレイの飛行再開について伺います。国内での飛行再開に向けての最新の調整状況を教えてください。また、地元の説明を終えてからでないと飛行は再開しないという認識でよろしいでしょうか。

A:まず、前段の御質問ですが、今回の運用停止の解除を受けまして、日米間において、運用再開のタイムラインについて、現在緊密に調整を行っているところですが、前回お話したその時点から現時点において、新たにお示しできる情報というのはございません。後段ですけども、地元説明との関係ですが、防衛省としては、今回の事故が、地域の方々に大きな不安を与えるものであったということを、改めて重く受け止めているということを表明します。運用再開については、米側とタイムラインについて緊密に調整し、地元の皆様の不安や懸念の払しょくのため、その再開前に丁寧に説明したいと考えています。米側から、事故の状況や原因、安全対策について、これは前例のないレベルで、詳細な情報提供を受けております。私も全てそれを掌握しております。今回の事故に関する米軍の原因分析や安全対策というものは、防衛省・自衛隊の専門的な見地や、また実際にそれを陸上自衛隊も同機種を持っていますから、それを運用する側の立場、隊長であったりパイロットであったり、そういう立場からもですね、あるいは防衛省の専門的な、防衛装備庁のですね、見地からも合理的であるというふうに評価をしておりまして、各種の安全対策措置を講じることで、これは陸自のオスプレイも含めて、安全に運用を再開できるというふうに考えています。同時に、米側からは、事故調査委員会における調査が現在行われているということで、そこには全てつまびらかになるわけですが、その報告書の内容というのは事故の原因だけではなくて、その訴訟、つまり国防省がメーカー側に訴訟する内容であるとか、あるいは、いわゆる懲戒処分のようなですね、そういったエビデンスなども含まれているということから、米国内法の制限がかかっているということであるので、詳細について私が申し上げた以上の部分で対外的に明らかにすることはできないということでありますが、申し上げられる範囲において、地元の皆様に丁寧に説明をしていきたいとそういうふうに考えております。

Q:次期戦闘機の第三国輸出についてお伺いします。本日昼にですね、自公の党首会談があり、岸田総理の方から、より厳格なプロセスを採っていくために、閣議決定も含めて政府の方針を検討していきたいとの話があったとのことです。大臣今日、終日委員会に出られていたと思いますけれども、これに関して検討状況と閣議決定を含めたプロセスを採るということについての受け止めを教えてください。

A:岸田総理と山口代表が懇談されたということは承知をしておりまして、今御指摘のような発言があったということもですね、聞いております。防衛装備移転三原則においては、移転を認め得る場合を限定した上で、移転を認める場合であっても、個別の案件ごとに移転先の適切性や安全保障上の懸念等を厳格に審査し、移転後の適正管理も確保することとしております。次期戦闘機を含む国際共同開発・生産した完成品の第三国への直接移転については、現在、与党の政調会長間の協議が行われているところでありますけども、山口代表から本日昼に御指摘があった、閣議決定も含めたプロセスも含めて、制度面の在り方についても、引き続き、政府・与党間での検討を進めていく、そういった考えであります。その上で、我が国の政策について国民の皆様の御理解を得ることは非常に重要であると考えておりますので、政府の考え方についてはですね、国会における質疑、先般の参議院の予算委員会、あるいは今日も午前中、午後と衆参の委員会で私も説明をしましたけれども、丁寧に説明してまいります。

Q:米軍オスプレイの関係なんですけれども、丁寧な説明、何度も強調されておられますが、地元の自治体から十分に理解が得られたのかどうかというのを、どのような方法で推し量られるお考えなのでしょうか。お聞かせください。

A:地元の方々には、そういった不安や懸念があるというふうに承知しております。それを払しょくするためにですね、関係自治体に対する丁寧な説明に努めていくと、そのことに尽きるということでございます。

Q:防衛省情報本部所属の1等陸尉の男性が、覚醒剤1gを知人女性に譲り渡したとして警視庁に逮捕されました。情報本部では去年11月にも隊員がいわゆる「大麻クッキー」を摂取したとして懲戒免職になっていますが、大臣直轄組織の隊員が今回も薬物関連の事案を起こした受け止めと今後の対応について伺います。

A:お尋ねの件、情報本部所属の隊員の案件であります。名前はですね、1等陸尉前田慎太郎32歳が、昨日ですね、令和6年3月11日月曜日に、覚醒剤取締法違反の容疑で警察に逮捕されました。国民の生命・財産を守るべき自衛官であります。その薬物乱用防止に取り組んでいる中において、覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されたことは誠に遺憾でありまして、これから捜査当局において、様々な取り調べが行われると承知しておりますが、事実関係に基づき厳正に対処してまいります。

以上