報道官会見

日時
令和6年3月8日(金)16:00~16:10
場所
防衛省A棟10階会見室
備考
報道官会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:今朝の大臣会見でもあったかと思うんですけども、日本国内のオスプレイの運用再開のタイムラインについて、調整を行っていきたいという連絡を受けたと説明あったかと思うんですけども、さらに官房長官もですね、国内のオスプレイの運用再開のタイムラインについては、今後、日米間で緊密に連携して調整していくと述べられてます。改めて、このタイムラインについてどういう考え、どういうものなのかっていうのを御説明いただきたいのと、今の状況について改めてお願いします。

A:まずタイムラインとは何かということでございますが、私どもも米側との調整の中では、タイムラインという言葉でやり取りをしているところでございますが、私どもの理解といたしましては、これはおおよそ、今後どのように物事を進めていくのか、今後の進め方といった意味であると認識をしているところでございます。ただ、その内容等につきましては、正に今後、調整をしてまいるところでございますので、現時点で予断をもって申し上げることは差し控えたいと考えております。米側の考えを伺いつつ、今後日米で緊密に調整していくことになると考えているところでございます。またその今の状況ということでございますけども、私が御質問の趣旨をどのように正確に捉えているか留保をつけさせていただいた上でお答えいたしますと、大臣も今朝の会見で申し上げておりますように、米側からは、今後具体的に調整を行っていきたいとの連絡をもらったと、この事実を今朝の会見で申し上げたところでございます。他方でですね、私どもが認識している限り、現時点で米軍がオスプレイの運用を再開するとの趣旨を明らかにしているとは、現時点、私今、会見している時点では承知はしておりません。また、大臣の会見でも申し上げておりますように、事故の状況や安全確保に係る日米間の確認作業をしっかり行っていくことは、今申し上げたタイムラインに係る調整の大きな前提だと考えているわけでございますが、この点につきましても、現時点、すなわち今私が会見をしているこの時点におきましては、これはまだ継続中だということでございます。これも今朝大臣からお答えしたものでございます。こうしたことを前提としてお答えをしてるわけでございまして、今後、このタイムラインにつきましては、米側の考えを伺いながら日米間で調整が行われていくもの、そういう段階にあるものだと理解しているところでございます。

Q:趣旨が伝わってなかったと思うんですけれど、官房長官の会見で、緊密に連携して調整していくというお話あったんですけども、防衛大臣の会見では、調整という言葉を使っていなくて、連絡を受けたというふうな表現だったとは思うんですけれども、調整しているという理解でいいのか、それとも連絡を受けたという段階で留まっているのか、ちょっと分からなかったものですから改めてお伺いします。

A:まとめてお答えいたしますと、先ほどの答弁の中に含まれていると思いますが、大臣から申し上げましたように米側からは今後、具体的に調整を行っていきたいとの連絡をいただいております。これを受けまして、今後、米側の考えを伺いつつ、日米間で緊密に調整が行われていくものだと理解をしているということでございます。

Q:改めてなんですけども、連絡を受けている段階ということでいいんですかね。

A:連絡を受け、今後、調整が行われていく、私どもを主語に言えば、防衛省としても調整を行っていく、そういう段階にあるものと理解をしております。

Q:行っていくであって、行われているではないということですね。

A:今私がこの会見をしているこの時点、厳密にこの現時点において、お答えをしているということで御理解いただきたいと思います。

Q:今後、米側から運用再開に関しての調整を受けて、今、安全確認作業を行うことが大前提ということでしたけれども、その他の省内でどのような内容を検討していくのでしょうか。スケジュール感も併せて教えてください。

A:いわゆる運用再開のタイムラインについてのお尋ねだと思いますけれども、再三申し上げておりますように、今後調整するということでございまして、今後であるということと、調整と申しますと双方向の営みでございますので、相手のある話でもございます。従いまして、今会見で申し上げている現時点におきましては、調整の具体的な内容とか、あるいは具体的な日程感を申し上げられる段階にはないと認識してるところでございます。米側の考えを伺いつつ、今後緊密に調整してまいりたい、こういう段階にあるということでございます。

Q:関連で、これからもしですね、調整が整って飛行再開をするというところまでなった場合ですね、地元の説明というのは行われるんでしょうか、地元の説明がされるのであれば、地元の了解を得るまで飛行再開させないという理解でよろしいでしょうか。

A:まず、今回のオスプレイの事故によりまして、地元の皆様に不安な思いをおかけしてしまっていることにつきましては、防衛省といたしましても重く受け止めておるところでございます。このため、防衛省といたしましては、まずは事故の状況や安全対策等につきまして、しっかり確認をした上で、地元の自治体に対しまして、丁寧に説明することが必要だと認識しているところでございます。また、運用の再開に関することにつきましても、今後、米側の考えを伺いつつ、緊密に調整した上でということになると思いますけれども、ここも地元自治体に対しましては、当然丁寧に説明してまいりたいと考えているところでございます。その際ということでございますが、防衛省といたしましては、地元の皆様の不安の払しょくに努めてまいりたいと考えているところでございますが、その先の最後御質問がありましたように、地元の皆様の反応があった先の対応をどうするかということにつきましては、更にその先の御質問というふうに認識をしておりまして、現時点におきましては、真摯に丁寧に防衛省として説明を尽くしてまいりたいということを御説明することで代えたいといふうに考えているところでございます。

Q:米側のですね、今後調整を受けて陸自で運用されている機体の飛行再開というのですか、運用再開についてどう進んでいくかというのと、事故後すぐにですね、陸自としても運用を止めていらっしゃって、この間の習熟度の低下なども懸念されると思うんですけれども、そこへの対応についても伺います。

A:前段でございますけども、陸自のオスプレイにつきましては、御指摘のように事故の状況が明らかになるまでの当面の間でございますが、その飛行を見合わせているところでございます。今後の措置につきましては、オスプレイの飛行の安全確保等に関します、米軍の情報等も踏まえて適切に判断していくところでございますので、今会見私がしております現時点におきまして、運用再開の具体的な時期、あるいは対応等も含めて御質問について予断をもってお答えすることは難しいということを、まず御理解いただきたいと思います。その上で、その後どうするかということでございます、御指摘のように運用が一時中断している、飛行を見合わせていることは事実でございますので、技量の低下等が懸念されているのは御指摘のとおりでございますけれども、そこをどういうふうに対応していくかということにつきましても、正に今後運用再開等の図られた上でですね、しっかり考えていくということになりますので、現時点でお答えすることは控えたいというふうに考えているところでございます。

Q:現時点では、低下を防ぐためにですね、部隊としてですよ、シミュレーターを使った訓練ですとか、どのようなことをやられているか現状についてはいかがでしょうか。

A:様々な取組をそれぞれの部局で可能な範囲で行っているものと、一般的には掌握しているところでございますが、残念ながら詳しく具体例をもってお答えする材料を私持ち合わせておりませんので、これ以上の具体的なお答えは差し控えさせて頂いたいと考えております。

Q:確認なんですけれども、米側との調整これからですが、日本側としては、地元自治体への安全対策ですとか、事故状況の説明というのを、このタイムラインの中に乗せていきたいというふうにお考えだというふうに受け取っていいでしょうか、今の御説明ですと。

A:地元への御説明というのは、地元の皆様が抱いておられる不安の払拭という観点から大変重要だと私どもは思っておりますが、ではタイムライン、いわゆるその米側と今後調整していくものの中にどういうものが具体的に入っていくのかというのは、相手のある話でもございます。調整はこれからでございますので、今私どもから我々の一方的な考えというものを、公式の場で申し上げるのは控えたいといふうに考えているところでございます。

Q:これまで米軍のオスプレイの飛行再開については、主体的に判断してまいりたいというお考えが度々示されていましたが、今この時点でこのお考えには変化がないと、伺ってもよろしいでしょうか。

A:変化はございません。

以上