報道官会見

日時
令和6年2月27日(火)16:00~16:07
場所
防衛省A棟10階会見室
備考
報道官会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:沖縄県うるま市への陸上自衛隊訓練場の新設計画に関して質問させていただきます。自民党沖縄県連の幹事長を務める島袋大県議がですね、今日の県議会で、計画の白紙撤回を求めるという考えを示しました。自民党の県議会会派としての意見ということで述べられていますけれども、地元住民から計画に反対する声が上がっていることを念頭に、現状では合意形成を得ることが難しいと言わざるを得ないというふうにおっしゃっております。これについて防衛省の受け止めとですね、計画を白紙撤回するお考えがあるかどうか伺います。

A:うるま市におけます陸上自衛隊の訓練場整備につきまして、本日の沖縄県議会におきまして、自民党会派の一致した見解ということで御指摘の御発言がなされたことは、私ども承知をしておるところでございます。また同時に、島袋幹事長におかれては、今後防衛省に対する要請行動を行いたい旨も併せて御発言されているものだというふうに承知をしておるところでございます。御指摘の陸上自衛隊訓練場の整備の事業についてでございますけども、私ども防衛省といたしましては、現時点におきましては、計画を白紙にするとの考えはございませんが、現在、住民生活との関係を重視するとの観点から、取得後の土地の利用の在り方につきまして、改めて更に検討を行っているところでございます。今後、具体的な御要請を頂くことがあれば、当然承るなどした上で、しっかりと幅広く検討いたしまして、地元の皆様に対しまして、改めて丁寧に説明していく必要があると、このように考えておるところでございます。

Q:土地取得後の整備の在り方に関しては、いつまでに結論を出すというめどというか、現時点の方針はありますか。

A:先ほど申し上げました検討でございますけども、まだ正に検討を始めたばかりでございますので、いつ頃というめどを明確に申し上げる段階にはないというふうに聞いているところでございます。

Q:今の質問に関連して、意味合いを確認したいんですけども、土地を取得後の利用の在り方ということなので、土地を取得する方針というのは変わりないということで理解して良いのかということと、白紙撤回を考えていない理由について、もしあれば教えていただけますでしょうか。

A:まず、土地の利用につきましてでございますけれども、今後、15旅団が師団化されることに伴いまして、例えば沖縄本島におけます訓練、あるいは物資の集積等、様々な土地利用の所要が発生すると、このことは事実としてあるというふうに私どもは認識しておりまして、そういうことも踏まえて、私どもは考えていかなければいけないということで申し上げているところでございます。いずれにしましても、本件土地の取得後の利用の在り方については、しっかり様々な点を踏まえた上で、改めて更に検討することにしておるところでございます。また、先ほど県議会の島袋幹事長の御発言がございましたけれども、幹事長は先ほど冒頭でも私申し上げましたように、今後防衛省に対する要請行動を行いたいという旨も併せて御発言されていると承知をしております。現在、先ほど申し上げました私どもの更なる検討は始めたばかりでございますし、また一方で、具体的な御要請の内容をまだ頂いていない段階でございますので、今の段階で予断をもってお答えすることは、差し控えなければならないという考え方もあるということも併せて申し上げたいと思います。

Q:海上自衛隊の練習艦隊司令官や実習幹部が昨年5月に、靖国神社に集団で参拝した件についてお伺いします。大臣が先週木曜日の会見でですね、事実関係の確認を進めたいと御発言されていましたが、防衛省として改めて調査をするかどうかなど、何か決まった方針はあるでしょうか。

A:御指摘の参拝でございますが、日時は先ほど御指摘ありました日時におきまして、九段下周辺の史跡等の研修を実施した際の休憩時間におきまして、隊員個々の自由意思により、玉串料を私費で支払った私的参拝であったと聞いておるところでございますけれども、現在、詳細な事実関係につきましては確認をしているところでございます。まだ事実関係の確認中という段階でございますので、今後につきまして、予断をもってお答えすることは差し控えさせていただきたいと考えております。引き続き、しっかりと事実関係の確認を進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。

Q:関連してお伺いしますが、1月に陸上自衛隊の幹部らが集団で参拝したときにはですね、事案が発覚してすぐに調査をすると決めたかと思いますけれども、今回発覚から1週間ぐらいたってですね、まだ調査するかどうか決まってないという、この何か違いというのはあるんでしょうか。

A:個別の事実関係の確認作業というものは、その事案それぞれの個々具体的な状況に応じて、要する時間は異なるということは容易に御想像いただけるのではないかというように考えております。そして一般論に加えまして、あえてお尋ねでございますので、一、二、申し上げるといたしますれば、陸幕の事案の際にはですね、例えば、この事案を私ども承知した段階で、既に公用車の使用というものの疑いがあったということがございますけれども、今般の事案につきましては、現在まだ事実関係確認中でございますので、詳細は申し上げることは控えますけれども、少し事情が異なるという点があること、それからもう1つ、やはり練習艦隊の要員というのは既に部隊配置になっております。ということは、全国に散らばって勤務中ということでございますので、関係者への確認作業と一言で申しましても、そのことに時間を要するということも御理解いただけるのではないかというふうに考えているところでございます。

以上