防衛大臣記者会見

日時
令和6年2月27日(火)08:40~08:47
場所
国会議事堂本館内閣議室前
備考
木原防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

サイハンバヤルモンゴル国防大臣の来日についてであります。2月28日から3月5日にかけて、サイハンバヤルモンゴル国防大臣が、モンゴル国防大臣として約5年ぶりに来日し、2月29日に私との間で、日本モンゴル防衛相会談を実施します 。中露の間に位置する民主主義国家という、戦略的重要性を有するモンゴルと我が国との間では、自由、民主主義、法の支配そういった普遍的価値を共有しております。近年、日本モンゴル関係が飛躍的に発展する中、両国の防衛当局間においても、様々な分野における協力・交流が進展しております。今般の日本モンゴル防衛相会談においては、こうした機運を捉えまして、防衛協力・交流の一層の推進等について意見交換などを行いたいとそのように思っております。

2 質疑応答

Q:次期戦闘機などの第三国移転を巡る与党協議に関して伺います。政府として今月中の結論を求めている中、一部報道では今月内の合意は困難との見方もありますが、2月最終週となりました現時点における大臣の受け止めと、政府としてこの期限設定をどうするのかを含め、今後どのように進めていくか、改めて考えをお聞かせください。

A:国際共同開発・生産した完成品が、我が国から第三国への直接移転することについては、現在、与党の合意を得るべく、その必要性を与党に対して説明をしているところであります。今日は2月27日で確かに最終週でありますが、非常に重要な局面を迎えているということもありますので、御指摘の今月中にということが困難か否かということを申し上げる段階ではないというところであります。私の方からそういったことを発言することは控えたいと思います。その上で、GCAPにつきましては、3月以降にですね、開発企業間で作業分担に係る協議の本格化が見込まれております。従って、2月末ということをですね、本件に係る与党間の結論を得る時期としてお示しをさせていただきました。政府としては、これまでと同様に、この時期を念頭に、与党の合意を得るべく、必要性を更に丁寧に説明をしていく考えであります。

Q:米軍の高濃度PCBの廃棄物の処理問題に関してお伺いします。北海道の室蘭市に対して、西日本エリア分の廃棄物の受け入れを求めている環境省は、先週に現地の説明会で改めて、米軍分は室蘭へ搬入しない、米軍に持ち帰ってもらう方針で協議中だと断言されました。防衛省側はこれまであらゆる選択肢を念頭に協議しているとされてまして、両省の認識に齟齬があると思われますが、この点の大臣の見解をお願いいたします。もし、齟齬がないということなのであれば、防衛省のおっしゃるあらゆる選択肢の中に室蘭は含まれないという理解でよろしいんでしょうか、お願いいたします。

A:環境省さんはですね、室蘭市での住民説明会において、在日米軍施設・区域から発生したPCB廃棄物への対応について、米側と協議をしているところであります。JESCOの北海道事業所において処理することはない旨の説明を行ったというふうに承知をしております。防衛省が実施した在日米軍施設・区域内の工事に際しては、これまでのところ、新たな高濃度PCB廃棄物は確認されておりません。その上で、在日米軍のPCB廃棄物への対応につきましては、環境省をはじめとする関係省庁間で連携して、引き続き、様々な選択肢を検討しながら米側と協議を行っているところであります。住民説明会における環境省の説明内容というものは、こうした日米政府間での協議の状況を踏まえてなされたものでありまして、この点においては齟齬は無いものと認識をしております。

Q:今のお答えですと、防衛省としてもその環境省の言う見解と一緒ということは、防衛省としても室蘭に運び込む考えはないということですか。

A:日米協議において、室蘭JESCOでの処理が検討対象に含まれているのかということだろうと思いますが、そこは正しく米側とのやり取りの詳細でありますので、今後の米側との調整に支障を生ずるおそれがあるため、お答えはできないということは是非御理解をいただきたいと思いますが、いずれにしてもこれは関係省庁が連携して、米側が適切に対応するように私どもは取り組んでいくしかないということであります。繰り返しになりますけども、今までのところは、新たな高濃度のPCB廃棄物は確認されてございません。ですので、環境省をはじめとする防衛省を含めた政府全体、関係省庁が連携をしながら、様々な選択肢を検討しながら米側と協議を行っていくものというふうに思います。ですので、その結論であるとか、結論を得る時期について、現時点で予断を持ってお答えはできないということなんだろうと思います。

Q:現時点、PCB見つかってはないということでしたけれども、今後、米軍のPCBが出てきた際に、防衛省はどのように対応されるのかという、現時点の方針を教えていただきたいのと、これまでその廃棄物受け入れてきた北九州市はもう受け入れをもう終えていて、現時点で処理できる先がない状況ですけれども、今米側と協議中ということで、なかなかその結論の時期をおっしゃるのは難しいということではありましたが、その結論を出したいというその時期のめどですとか、目指す時期というのがあれば教えてください。

A:正にその点が米側との調整の主たる内容になります、ですから、結論あるいは結論をいつまでにというその時期については、予断を持ってなかなか答えることはできないということでありますが、できるだけ早期にこれ結論を出したいなというふうに思っております。

以上