防衛大臣記者会見

日時
令和6年2月20日(火)09:20~09:26
場所
参議院別館3階防衛省控室
備考
木原防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:昨日、防衛力の抜本的強化の有識者会議、開催されました。その中で、座長の榊原さんが、43兆円の見直しもタブーとしないという旨の言及ありました。この御発言についての大臣の受け止めと、43兆円を見直す考えがあるかお聞かせください。また、改めて今後、防衛力の抜本的強化、どのように進めていくか、お考えをお願いいたします。

A:おっしゃるように、昨日2月19日に、「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」の第1回総会を実施されました。本有識者会議は、防衛力の抜本的強化を実現していくに当たって、各会、各層を代表する有識者や、あるいは専門家の方々から政策的な助言を得るため設置したものであります。昨日の総会においては、榊原座長から43兆円の堅持を極限まで追求するという努力は当然ということを強調された上で、先ほど御指摘があったような発言と併せて、有識者としての立場から御見識を賜ったものと受け取っております。その上で、防衛省・自衛隊としましては、防衛力整備計画の43兆円程度という規模については、防衛力の抜本的強化が達成でき、防衛省・自衛隊として役割をしっかりと果たすことができる水準としてお示しをして、閣議決定された金額でありますので、この範囲内において、必要な防衛力の強化を着実に行っていくことが防衛省の役割であるというふうに考えておりまして、防衛力整備計画を見直すことは考えていないと、これまでも申し上げてきているとおりであります。いずれにしましても、防衛力整備の一層の効率化・合理化を徹底するとともに、本有識者会議で、委員の皆様より大所高所から御意見をいただきながら、戦略的・機動的に政策の企画立案を行い、防衛力の抜本的強化を着実に実現してまいります。

Q:うるま市での訓練場整備について伺います。大臣、沖縄出張行かれた際にですね、玉城デニー知事の方から面談で、計画を白紙とするよう求められたというふうに伺いましたが、それに対して大臣はどう回答されたのでしょうか。それと、知事が計画白紙を求めていることへの受け止めと、加えまして、白紙にする考えはあるかどうか教えてください。

A:うるま市の訓練場整備について、今、3点質問いただきましたが、まとめてお答えをしますと、本件については、知事とお会いしたのは夕方でしたけれども、それ以前にですね、11市町村の首長さん、中でも、中村うるま市長とも事前にお会いをして、そして御指摘を受けております。そしてその後、自由民主党の沖縄県連の幹部の皆様方からも、御要望というのがございました。そういったことを踏まえて、重く受け止めながら、住民生活との関係を重視するという観点から、取得後の土地の在り方について、改めて更に検討を行わなければいけないという、私が思いましたので、そういう判断をし、その場に担当の局長も同席しておりましたから、一緒に聞いておりましたので、私の方からその2人の局長に対してその場で指示をしたということになります。その後、玉城知事とも一番最後に面談をしたわけですが、白紙化というお話もありましたが、私からは、先ほど申し上げた考えを丁寧にお伝えをしたところであります。現時点においては、計画を白紙にするという考えはありませんが、取得後の土地の利用の在り方については、これからしっかりと幅を広げて検討をした上で、また地元の皆様に丁寧に説明していく必要があるなと、そのように考えているところです。

Q:今のお話にもありましたが、自民党の沖縄県連の方からは、市民との交友の場としての利用も視野に入れた見直しというところも求められたと思いますが、例えば、具体的にどのような交友の場としての利用が考えられているのか、今、お考えがありましたら教えていただけますでしょうか。

A:自民党沖縄県支部連合会様からは、要望書をいただきました。交友の場と書いてあったんですが、たぶん交流の場の打ち間違いじゃないかなというふうに思うんですが、いずれにしても、市民との交流の場ということについてですね、それが一体どういうものなのかということを防衛省として、これは、検討していかなければいけないなと思っています。本当にこれから検討に入りますので、今のこの時点で、予断をもってお答えすることはちょっと難しいかなというふうに思いますが、これから検討します。

以上