防衛大臣臨時記者会見

日時
令和6年1月2日(火)11:14~11:20
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
第1回非常災害対策本部会議後の木原防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 先ほど、官邸で行われました、第1回非常災害対策本部会議に出席をしてまいりました。防衛省・自衛隊としては、昨日発生した令和6年能登半島地震において、発災後、速やかに航空機等による被害情報等の収集や各自治体への連絡員の派出を、自主派遣により実施していました。その後、石川県知事より、災害派遣要請を受けまして、総理の指示により、昨夜のうちから人命救助・生活支援等の活動を開始しています。現在ですが、約1,000名の隊員により活動中であります。また、自治体からの要望に対応できるように、陸海空自衛隊の隊員が、約10,000名の態勢で待機しているところです。これまで、具体的にいくつか例を申し上げると、倒壊したビル内に取り残された3名の救助・救出活動を行っており、また輪島市内の病院からの透析患者4名の輸送のほか、内閣府調査チームや各県からの応援部隊、これは消防隊員とか警察官とかも含みますが、そういった応援部隊の現地への航空機による輸送支援、航空自衛隊輪島分屯基地内へ避難を要する周辺住民の方、昨日申し上げたレーダーサイトのある航空自衛隊のですね、輪島分屯基地に避難された最大1,000名の受け入れを実施していたところです。今回の活動は、道路の寸断等による陸路でのアクセスが困難であることから、ヘリなどの空中機動力を積極的に用いるとともに、艦艇による海上からのアクセスにより、救命救助、生活支援等の活動を行っていく考えであります。防衛省・自衛隊としては、こうした活動を総合的に行うために、陸上自衛隊中部方面総監を長とする統合任務部隊、JTFですね、ジョイントタスクフォースを編成することといたしました。防衛省・自衛隊としては、今回はスピード感を特に重視して、人命救助を第一義として、関係省庁及び自治体と緊密に連携し、今後も全力で対応してまいる所存であります。

 

2 質疑応答

Q:今お話しにありました、統合任務部隊ですが、それは具体的にいつから活動を開始というふうに捉えてよろしいんでしょうか。

A:統合任務部隊は、先ほど私が命令を発出いたしましたので、午前中なんですけれどもね、官邸の会議の前に朝集まった幹部会議の時に私が命令をしましたので、それは、整い次第ということになるかと思います。これまでも、中部方面隊が中心となっておりましたので、中部方面総監がヘッドとなって、活動を行っていくということになります。

Q:JTFの編成の規模と、編成の中心となる部隊はどこになるかお願いします。

A:規模はですね、先ほど申し上げたように、陸海空の自衛隊の隊員が約10,000名の態勢で待機しておりますが、それらの隊員がですね、担うということになります。必要があれば、更に状況に応じて、これは増員するということは、これはやぶさかではございませんが、現時点ではそういうことです。中核はですね、陸海空あるんですが、先ほど申し上げた中部方面隊が中核になるものと思っておりますし、中部方面総監がそのヘッドということになります。

Q:総理の会見でも出ていたんですが、昨夜から本日の午前中にかけてですね、自衛隊の輸送機で現地に運んだ警察及び消防の規模というのを教えてください。

A:消防隊員とか警察官をですね、要請に応じまして、これは航空機でピストンで輸送をしているということでありますが、実際には、正確な人数というのは、是非消防であるとか、警察に聞いていただければと思います。私が申し上げると数字が間違っているといけませんので、そこは是非、関係省庁に直接聞いていただければありがたいです。

以上