報道官会見

日時
令和5年12月15日(金)16:00~16:04
場所
防衛省A棟10階会見室
備考
報道官会見

1 発表事項

 なし。

 

2 質疑応答

Q:政務三役が離任する際の防衛省での行事についてお伺いします。一般的に政務三役が離任する際にですね、栄誉礼とか見送りなどの行事が行われるのが一般的かと思いますけども、これは慣習に基づくものなのか、なにか規則に基づくものなのか、根拠をお願いします。

A:慣習、慣例か規則かということでございますが、これは、慣例、慣習ではございませんで、法令、規則に基づいて防衛省として実施しているものでございます。具体的に少し申し上げたいと思います。御指摘の離任式とか、あるいは、その際に行います栄誉礼といったものは、自衛隊の法令上は、礼式とされるものでございます。自衛隊の礼式につきましては、その根拠は、自衛隊法の第6条におかれておりまして、自衛隊の礼式は、防衛省令の定めるところによるというのが根本規則ということになります。これを受けまして自衛隊法施行規則、これが防衛省令ということになるわけですが、この自衛隊法施行規則に、具体的に言いますと10条以下に細かい規定がございます。例えば10条でございますと、先ほど申し上げました礼式というものの中には、敬礼、あるいは、儀式、栄誉礼、儀じょう、と列、礼砲があるという趣旨が規定されているところでございますし、同様に、同規則12条を見てみますと、このうち先ほど申し上げました儀式のまた種類が列挙されておりますが、そのうちの一つが離任式と、こういうことでございます。同様に、同規則13条には栄誉礼が、また、14条には儀じょうがそれぞれ規定されております。こうした礼式をさらに細部取決めとしておりますのが、防衛省の訓令でございまして、自衛隊の礼式に関する訓令というのがございます。例えば離任式でございますが、68条を御覧いただきますと、ここに離任式の定めがございまして、防衛大臣、防衛副大臣等が離任する場合に行うということが定められているところでございまして、こうした法令規則に基づきまして私どもとしては、離任式、その際の栄誉礼、儀じょう等を行っていると、こういうところでございます。

Q:その上で、お伺いしますけども、今回、宮澤副大臣の離任に際しですね、そうした行事が行われなかったと思いますけども、その理由について教えてください。また、過去にそうした離任の行事が行われなかった政務三役がいるとすれば併せてその理由もお願いします。

A:先ほど、御説明申し上げましたように、自衛隊の礼式に関する法令の一番細目でございます、自衛隊の礼式に関する訓令というのがございますけども、この6条におきましては受礼者、つまり、礼式を受ける者という意味でございますけども、受礼者は、礼式の一部又は全部を辞退することができるという定めがございます。今回、宮澤前防衛副大臣につきましては、御本人から、この離任行事を辞退したい旨の申し出があったというところでございます。また、あの過去類例がという御質問でございますけども、過去全て遡ることは困難でございますので、お許しいただきたいと思いますけども、今手元で関係部局において確認できますのが、平成27年以降ということになりますが、この平成27年以降について申し上げますと、政務三役の離任式が行われなかった他の例というものは、確認されていないところでございます。

Q:宮澤副大臣からの辞退の申し出があったと、その理由について何か言っていたでしょうか。

A:この自衛隊の礼式に関する訓令の規定によりますと、辞退の理由を例えば添付しろとか、辞退の理由を添えてといった規定はございませんので、私どもは法令規則上、辞退の理由まで把握する立場にはないということでございます。

以上