防衛大臣記者会見

日時
令和5年11月24日(金)08:39~08:43
場所
国会議事堂本館内閣議室前
備考
木原防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 北朝鮮は21日に、衛星打ち上げを目的とする弾道ミサイル技術を使用した発射を強行いたしました。この発射について、初期的な評価として、地球周回軌道への衛星の投入は確認されていませんでしたが、詳細については、引き続き分析を行っていく旨、これまで御説明申し上げてきたところです。今般、防衛省としては、米国及び韓国とも連携しながら分析を進めた結果、北朝鮮が発射した何らかの物体が地球を周回していることを確認いたしました。当該物体が、北朝鮮が意図したとおりの軌道を周回し、また意図したとおりの機能を果たしているかといった詳細については、引き続き慎重な分析が必要と考えています。防衛省としては、国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。

 

2 質疑応答

Q:北朝鮮は今後、早期に複数の衛星を追加発射するとしていますが、破壊措置命令も含めて今後の対応についてお聞かせください。またですね、先ほどの何らかの物体ということだったと思うんですけども、その軌道進入について、韓国軍は翌日にですね、衛星が進入したというふうに発表されていますが、ここまで時間がかかった理由についてお聞かせください。

A:今後の発射の可能性というまず最初の質問ですけども、北朝鮮は、今後、早い期間内に数個の衛星を追加発射する旨主張しており、今後も衛星打ち上げを目的とした発射を強行する可能性があると考えています。防衛省としては、あらゆる事態に対応できるよう情報収集・警戒監視に全力を挙げてまいります。また、破壊措置命令の継続につきましては、今後、各種情報の分析・評価を続ける中で、適切に判断してまいります。それから、公表の話ですけども、発射事案についての公表や、また、公表を行うタイミングについては、日本及び韓国、それぞれの総合的な判断においてなされるものと考えています。防衛省としても、それまでに自衛隊が得た情報や、また、同盟国等から得た情報を慎重に精査しつつ、発射が我が国の安全保障に及ぼす影響などを総合的に勘案した上で公表してきてるところであります。したがって、日本及び韓国の公表内容は、これまでもありましたけど、必ずしも同一のものになるわけではないというふうに認識しているところです。その上でですね、21日の発射について、北朝鮮が発射した何らかの物体が地球を周回している一方、当該物体が、北朝鮮が意図したとおりの機能を果たしているかといった詳細については、引き続き慎重な分析が必要あるといった点については、韓国も、我が国と同様の認識を表明しているものと承知しています。いずれにしても、防衛省としては、今回の発射を含む北朝鮮の軍事動向について、米国及び韓国等とも緊密に連携をしつつ、引き続き、必要な情報の収集・分析に努めてまいる所存です。

以上