防衛大臣臨時記者会見

日時
令和5年11月20日(月)21:43~21:48
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
日英伊防衛相テレビ会合後の木原防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日ですね、次期戦闘機の共同開発について、英国のシャップス国防大臣と、あとはイタリアのクロセット国防大臣と3者でテレビ会合を開催いたしました。中身ですけども、高いレベルで緊密なコミュニケーションを定期的に持つことが必要であるという、日英伊3か国の共通認識の下で、本会合においては、これまでの大臣会合のフォローアップとして、協業体制や作業分担等の検討に係る進捗状況等を確認したところです。今回、イタリアのクロセット大臣と私はですね、私の就任後初めて話すという機会に恵まれたところです。英国のシャップス大臣とは11月7日にですね、日英の防衛相会談であるとか、あるいは日英「2+2」に続いて議論すると、そういう機会となりました。今般の日英伊の3大臣会合は、3者間での信頼関係を醸成していく上で、非常に有意義な第一歩となったというふうに考えます。引き続き、私のレベルと言いますか、大臣級会合を始め、あらゆるレベルにおいてですね、日英伊3か国で緊密に連携して、次期戦闘機の共同開発を着実に推進していきたいというふうに考えています。

 

2 質疑応答

Q:この3か国の防衛相会談を来月東京で開催して、調整機関の設置に関する条約に署名するとの報道がありますが、その点は今日確認されましたでしょうか。

A:今回テレビ会合の議論を踏まえて、大臣レベルあるいは各級レベルで、日英伊3か国でこれからも緊密に連携しながら、次期戦闘機の共同開発を着実に推進していくことが重要だということで、次回の3大臣会合についてはこれから調整をしていきます。それをじゃあいつか、ということですが、詳細については、本当にこれ今3か国で、また、今日終わったので、ここからまた事務レベルで検討していくものであって、この時点では何ら決まったものはありませんが、いずれにしてもお尻がありまして、次期戦闘機の共同開発のためには、2024年度、令和6年度中を目途にですね、国際約束に基づく国際機関を設立する方向で最終調整を行っているというところであります。

Q:今後、一部報道でありますが、サウジアラビア等、計画に参加したいという国がありますが、今日の会合でも3か国以外の国についての話は出たんでしょうか。

A:結論から言うとその話は出ていなくて、出ていないというか、出ていたかどうかということも含めてですね、テレビ会合での協議というのはですね、これは個別の第三国との関係、つまり私どもだけで公表できるものではないので、そういった第三国のことがあったのかどうなのか、報道ではドイツのことなんかも出てたと思いますけど、そういったことも含めてですね、パートナー国、あるいは当該第三国との関係もあるので、今日この場でお答えすることはちょっと難しいということで御理解をいただきたいと思います。

Q:その国際機関の件なんですけれども、本部をイギリスに置いて、トップに日本人を就けるという話もあると思うんですれども、今日の会合ではそういった詳細についてはやり取りはあったんでしょうか。

A:そういうのは、もろに会合の内容になりますので、いわゆる協業体制と言いますか、あるいは作業分担とか、そういった検討を随時しているということと、今日は進捗状況の確認だということで、詳細については相手国の関係もあるので、この時点ではお答えを差し控えます。

Q:今回は、2035年度までの開発というスケジュール感の確認というのを改めてされたのかどうか。

A:長い契約の中でですね、長いスパンの中で、2035年度というのは私ども日本側としては決めていることでありますから、その中で進捗状況をいつの段階でどういうふうに事を決めていくかということ、そういう全体像の話合いでありますけども、2035年度については私どもでもう決めさせていただいているということであります。

以上