報道官会見

日時
令和5年11月7日(火)16:00~16:07
場所
防衛省A棟10階会見室
備考
報道官会見

1 発表事項

 お許しいただいて1件、御報告をさせていただきたいと考えております。先般、10月31日の会見でございますけれども、御質問いただきました特別防衛監察に申出のあった案件について、ハラスメントの関係でございますけれども、何件が懲戒処分まで終わっているのかという御質問をいただいたところでございまして、御回答がまだでございました。本日、御回答させていただきたいと考えております。特別防衛監察に対しまして、ハラスメント被害の申出があった案件でございますけれども、申出件数が1,325件、繰り返しますが、1,325件であったところでございますが、このうち、その後、監察本部と申出者とのやり取りの中で、申出者から各機関での調査を求めないといった申出、具体的には、やり取りをする中で申出者が取り下げるといったことでございますけれども、こういう申出があったものが合計で129件、繰り返します、129件ございました。従いまして、この件数を除きました、1,196件、繰り返します、1,196件につきまして各機関等でこれまで事実関係の調査を実施してきているところでございます。その上で、10月30日時点の、ということでお尋ねがあったわけでございますけれども、10月30日時点での状況ということを申し上げますと、このうち1,070件、繰り返します、1,070件、全体の約9割ということになろうかと思うんですけれども、この1,070件につきまして、既に調査が終了し、防衛監察本部に対しまして結果の報告がなされておるところでございます。この1,070件のうち、これまでに各機関等におきまして、懲戒処分等までの処置が全て完了した案件というのがお尋ねであったわけでございますが、これが都合64件、繰り返しますが、64件ということになります。人数でいきますと、60名の懲戒処分等を実施してきておると、こういうことでございます。これが直接のお答えということになるわけではございますけれども、御理解のために若干付言をいたしますけれども、この1,070件のうちには、その他にも懲戒処分の手続中の案件というものも一定数ございますし、残余の大多数の案件というものは、いわゆる嫌疑不十分等というふうに目されるものでございます。すなわち、事実関係が認められなかった、あるいは懲戒処分等までは至らないと判断されると、こういうものでございます。これらを含めまして1,070件ということになるわけでございますけれども、この各機関等におけます処置につきましては、念のため、この各機関等からの報告内容等を防衛監察本部において精査を行いまして、適切性、妥当性を一層期しているというのが現状でございます。また、防衛監察本部にまだ調査結果が報告されていないものにつきましては、1,196件から1,070件を引いていただきますと、126件ということになります。これにつきましては、現在、各機関等におきまして調査を鋭意進めているところでございまして、年内に必要な措置を完了する予定で鋭意取り組んでいるところでございます。細目は、担当部局の方にお尋ねいただければと思います。

 

2 質疑応答

Q:陸上自衛隊の日野基本射撃場で陸自隊員が中指を立てた事案に関連してお尋ねをします。陸自の10師団は、本日7日にこの射撃場での射撃訓練の中止を決めました。今後、どのような措置を採った上でこの射撃訓練は再開されるのでしょうか。また、不適切な行動を行った隊員に対し、事実確認の調査をされたと今日の閣議後会見で大臣のお話もあったかと思うんですが、事実関係の他に判明していることがあれば教えてください。

A:まず冒頭でございますが、大切な仲間を失いました自衛官候補生の発砲事案が起きて以来、射撃訓練を中止しておりました日野基本射撃場におきまして、昨日、不適切な行為を行った隊員がいたという事実は大変遺憾であると申し上げたいと思います。その上で、本日、日野基本射撃場におきましては、射撃訓練を実施していないところでございますけれども、これは、陸上自衛隊の第10師団におきまして、隊員に対する服務教育等の徹底と申しますか、再徹底を図っているためと承知をしておるところでございます。日野基本射撃場におきます射撃訓練自体につきましては、今、申し上げました服務教育等の再徹底あるいは徹底は当然のことといたしまして、当該射撃場を使用する各部隊等が射撃場の安全管理に必要な手順を確実に遵守した上で、実施していきたい考えでございます。また、お尋ねの不適切な行為を行った隊員でございますけれども、第35普通科連隊所属の20歳代の男性の1等陸士であると承知をしておるところでございます。ただ、本人がどういう認識で当該行為を行ったのか、あるいは、訓練再開に向けての大切な日であるというような正しい理解があったのか等も含めまして、その詳細につきましては、今なお、陸上自衛隊で事実関係の確認中であると承知をしておるところでございまして、現時点でこれ以上申し上げられることはないことを御理解いただきたいと思います。いずれにいたしましても、今後、判明していく事実に即しまして厳正に対処してまいりたいと考えておるところでございます。

Q:今の御説明の中で1等陸士とおっしゃったかと思うんですけど、年齢は例えば20代ですとか、そのあたりどうでしょうか。

A:先ほど申し上げました、20歳代と申し上げたつもりでございます。

以上