報道官会見

日時
令和5年10月20日(金)16:00~16:04
場所
防衛省記者会見室
備考
報道官会見

1 発表事項

  なし。

2 質疑応答

Q:イスラエルからの邦人退避についてお伺いします。今回の任務に当たる統合任務部隊として、陸上自衛隊も派遣されておりますけれども、イスラエル現地ではどのような活動を行ったのでしょうか。可能な範囲で教えていただけますと幸いです。

A:今般の在外邦人等の輸送におきましては、陸上自衛隊の要員につきましては、KC-767空中給油・輸送機に搭乗した邦人等のヨルダンの空港におけます受入れ支援、また、ヨルダンに置いております現地調整所での関係機関との調整等を実施したところでございます。

Q:イスラエルの空港は、現在民間の航空機が発着できる状況にあるかと思います。このような中で、自衛隊機を使用した邦人輸送を今回実施した理由について教えてください。また、イスラエルから本邦ではなくてですね、ヨルダンまでの輸送にすれば、今後に備えてKC-767を、引き続きヨルダンに待機させるということもできたかと思いますけれども、本邦までの輸送とした理由についても教えてください。

A:現地の情勢がこれまで以上に緊張度を増しておりまして、また、流動的となったことから、防衛省・自衛隊としましては、イスラエルに滞在する邦人等を輸送する必要が生じた際に、迅速に対応できるよう、自衛隊機をジブチ・ヨルダンにて待機させてきたところでございます。そうした中で、18日には外務大臣から防衛大臣に対しまして、イスラエルに滞在いたします邦人等の輸送の実施について依頼がございました。現下の情勢、これは現地の情勢がこれまで以上に緊張度を増しており、また、流動的になっているということなど、現下の情勢を総合的に勘案いたしまして、今般、自衛隊機によりまして、出国希望のあった邦人等83名の方々を本邦まで輸送することとしたところでございます。なお、一言付言でございますけども、在外邦人等の輸送におきましては、民間の航空機がですね、発着できるかできないかといったことは、必ずしも要件となっているわけではございませんで、航空便の状況のみならず、現地の情勢の緊迫度、将来見通しの流動性、あるいは輸送アセットの状況など、諸般の状況を踏まえ、いかなる輸送手段が邦人保護上適切かを判断して対応するものであるというふうに心得ているところでございます。また、なぜ日本までか、というお尋ねでございますが、どこまで輸送するかということにつきましては、正に様々な判断だということでございますけども、もう少し申し述べるならば、現場で待機しております輸送アセットの状況、簡単に申しますと、手持ちのアセットに余裕があるかどうかといったこととか、治安情勢、あるいは現地の情勢、さらに、輸送対象となります方々の状況、輸送先の適切性と申しますか、そういった諸事情を総合的に勘案いたしまして、飛行ルート、あるいは輸送先というものは判断してきているところでございまして、こうした中で、今回は本邦まで輸送するということにしたということでございます。

Q:羽田空港に今向かっているKC-767ですけども、この後、羽田空港に着いた後に、また現地に戻るか、そういった予定はあるんでしょうか。

A:羽田空港に到着後のKC-767の運用につきましては、自衛隊の運用に関わることでございますので、恐縮でございますが、お答えすることは現時点では困難であるということを御理解いただきたいと思っております。

 

以上