防衛大臣記者会見

日時
令和5年10月13日(金)10:40~10:46
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
木原防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 2023年度の上半期の緊急発進回数について発表させていただきます。2023年度上半期の航空自衛隊による緊急発進の回数でございますが、424回でした。このうち、中国機に対する緊急発進回数は、304回であり、ロシア機に対する緊急発進回数は、110回でありました。この期間中、中露両国の爆撃機による長距離の共同飛行を2日続けて確認したほか、中国無人機による与那国島と台湾との間の通過を確認するなど、我が国周辺空域での中露両国の活発な活動は継続しています。引き続き警戒監視に万全を期し、厳正に対領空侵犯措置を行ってまいります。

 

2 質疑応答

Q:来週の17日から19日に靖国神社で秋季例大祭が執り行われる予定ですが、これに関して大臣、参拝する御予定というのはございますでしょうか。

A:国の内外を問わず、国のために貴い命を犠牲にされた皆様方に対しては、哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を表すということは当然のことだというふうに私は考えております。今後の私自身の参拝、あるいは真榊の奉納なども含めてですね、私個人としては適切に判断を行っていきたいと思っております。

Q:パレスチナ情勢について伺います。数日以内にイスラエル軍によるガザ地区への地上侵攻が行われるとも指摘されている現状ですけれども、防衛省の御見解をお願いいたします。

A:パレスチナ情勢についてでございますが、今般のハマス等のですね、パレスチナ武装勢力による残虐な無差別攻撃は、これは正当化することはできず、我が国として断固として非難をいたします。特に、罪のない多くの一般市民に対する攻撃やまた、誘拐はどのような理由があれ正当化できないものであるというふうに考えます。今現在でも刻々と動く現地情勢の中にありまして、人質となっている人々の即時解放を含む一般市民の安全の確保、そして事態の早期沈静化が極めて重要と考えております。防衛省といたしましても、現地の情勢を深刻な懸念を持って注視し、引き続き、必要な情報の収集・分析に努めてまいります。

Q:旧統一教会の解散命令請求についてお尋ねします。政府は本日、東京地裁へ旧統一教会の解散命令を請求しました。木原大臣は、昨年実施された自民党の調査でも議員本人が出席をしていたなど、過去の接点が指摘されています。こうした接点があったことも踏まえ、改めて今回の請求の受け止めをお伺いします。

A:報道については承知しておりますが、私は、今現在、担当ではありませんので、請求についてのコメントは差し控えさせていただきます。個人的な問題でありますけども、旧統一教会及び関連団体との関係は、着任の時でもコメントさせていただきましたけれども、もう今、関係を持たないという、そういう党のガバナンスコードにしたがいまして、既にその関係団体との関係は断っているという、そういう状況であります。

Q:就任会見の際にも自民党の調査で過不足なく回答されているというふうに御回答いただいたかと思いますが、寄付の項目について、熊本県が公表している2012年の選挙運動に関する収支報告で、関連団体から10万円の寄付を受けたという記載がされておりますが、今回の自民党の調査にはこの点が記載されていませんでした。党の調査で回答なさらなかった経緯と、またこの団体との関係を断ち切るという意味で、こうした寄付金は団体へ返金するなどの考えがあるかお聞かせください。

A:党の方には報告をしております。党がどういう公表をしたか、するかというのは党の方にお尋ねいただければと思います。私個人としては党には過不足なく報告をしております。

以上