木村防衛大臣政務官臨時会見

日時
令和5年9月13日(水)13:07~13:12
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の木村防衛大臣政務官臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日11時台、北朝鮮西岸付近から、2発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射しました。詳細については現在分析中ですが、落下したのはいずれも朝鮮半島東側の日本海であり、我が国の排他的経済水域EEZ外であると推定されます。1発目は11時41分頃発射し、最高高度約50km程度で通常の弾道軌道であるとすれば約350km程度飛翔、2発目は11時51分頃発射し、最高高度約50km程度で、約650km程度飛翔、また、当該弾道ミサイルは変則軌道で飛翔した可能性があり、引き続き分析中でございます。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されておりません。今回の発射については、我が国として、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難しました。政府としては、国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き、米国や韓国等とも緊密に連携し、情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。

 

2 質疑応答

Q:念のために確認なんですけれども、官房長官会見では複数発というふうに発表があったんですけども、発射自体は2発でよろしいでしょうか。

A:今申し上げたとおり、2発ということで確認しているところです。

Q:北朝鮮の金正恩総書記なんですけれども、ロシアを訪問してですね、今日、プーチン大統領と会談するというふうに言われてますけれども、このタイミングでの北朝鮮の発射について、どういう狙いがあるのか、どう分析されていますでしょうか。

A:北朝鮮による個々の発射の意図について、我が方から確定的にお答えすることは困難です。どういった狙いがあるにせよ、北朝鮮が繰り返す弾道ミサイルの発射は断じて許されず、ミサイル技術の著しい向上を見過ごすことはできません。防衛省としては北朝鮮の軍事動向について、米国等とも緊密に連携しつつ、引き続き、情報収集・分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。

Q:変則軌道のところで確認なんですけども、変則軌道で飛翔したと、先ほど可能性があるとおっしゃったと思うんですけれども、これは2発ともでしょうか、それとも後ろの2発目のことなんでしょうか。

A:先ほど申し上げましたとおり、2発目については、その可能性があるということでございますけど、引き続き分析中でございます。1発目も先ほど申し上げたとおり、通常の弾道軌道だとすればということで、飛翔距離も申し上げさせていただきましたが、いずれにしましても、分析中ということでございます。

Q:今のでもう一点だけ確認なんですけども、1発目は通常の弾道軌道であればという前提を置いているのは、こちらも変則軌道の可能性があると見ているのかどうかというのはどうなんでしょうか。

A:今のところは通常のですね、弾道軌道という前提で申し上げましたけど、そこの厳密なところを含めて分析中ということでございます。

Q:今回、発射のタイミングは日本における内閣改造、また、大臣の辞表等が取りまとまっているところでしたが、大臣への報告等含めてですね、危機対応をどのように対応されましたでしょうか。

A:今回の発射について、大臣に連絡し、大臣から対応についての指示を受けており、防衛省・自衛隊の危機管理体制に問題はなかったと考えております。

Q:1発目が350km飛翔、それから2発目、650km飛翔と300km同じ高度でも差がありますけれど、これは先ほどおっしゃられた通常軌道で考えているものと、変則軌道で考えているものの違いで距離は変わっているということでよろしいでしょうか。

A:そういう可能性として申し上げたところでございます。

Q:先ほど大臣に報告されたということですが、念のための確認ですが、浜田防衛大臣に御報告されたと。

A:そうです。はい。

以上