防衛大臣記者会見

日時
令和5年7月18日(火)10:41~10:49
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 なし。

 

2 質疑応答

Q:中国とロシアの軍事演習について質問です。中国国防省は15日の発表で、日本海中部で実施する中国軍の演習にロシア軍が近く参加すると発表しました。中露両軍の戦略的協力の水準を引き上げ、様々な安全保障上の挑戦に対処する能力を高めると説明しました。受け止めをお願いします。

A:中国国防部の発表によると、中国軍が日本海中部で近日中に実施する演習に、ロシア軍が参加するとされていることは承知をしております。個別の演習の具体的な意図について、確定的にお答えすることは困難でありますが、近年、中露両国は爆撃機の共同飛行や艦艇の共同航行、各種訓練を実施するなど、軍事面での連携を強化しております。今回の、中国軍の演習へのロシア軍の参加についても、こうした中露両国のですね、軍事面での連携強化に向けた動きの一環であると考えられます。防衛省・自衛隊としては、我が国周辺における中露両国の軍事動向について、引き続き重大な関心を持って情報収集・分析に努めるとともに、警戒監視に万全を期してまいりたいと考えているところであります。

Q:本日付でですね、弊社の紙面で、26日から新田原基地で日仏の空軍の訓練が始まるという記事を掲載しました。そのことについての受け止めをお願いします。

A:航空自衛隊は、7月26日から7月29日の間、新田原基地周辺空域等においてですね、フランス航空宇宙軍の航空機と日仏共同訓練を実施をいたします。具体的には、航空自衛隊のF-15戦闘機等が、航空自衛隊新田原基地に来日するフランス空軍のラファール戦闘機等と各種戦術訓練を実施をいたします。フランス空軍機の訪日に併せて共同訓練を実施することによって、日仏間の相互理解を深化させるとともにですね、同国による我が国周辺地域への関与を促進をし、FOIPの実現に向けた意義深い取組になるものと考えております。

Q:この週末の15日と16日に、民間主催で台湾有事のシミュレーションするイベントがありました。まず、このシミュレーションについて大臣の所感とですね、併せてこのシミュレーションでいくつかの課題も浮き彫りになっていましたが、政府としてそれらの課題について、例えば共有したりですね、参考にしたりするというお考えはあるんでしょうか。

A:御指摘の会合は、民間団体により実施されたものであり、政府として参加しているものではないことから、その逐一についてコメントすることは控えさせていただきたいというふうに思います。いずれにせよ、政府としては、台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会の安定にとっても重要と考えており、台湾をめぐる問題について、対話により平和的に解決されることを期待するというのが従来からの一貫した立場であります。

Q:横田基地のPFAS漏出問題についてお尋ねします。先週大臣は、具体的な要請が関係自治体からあれば、米側に立ち入り調査について働きかけるとおっしゃいました。その後、小池知事がですね、先週の定例の会見で、都としては国の方にずいぶん前から要請していると、情報を明らかにして欲しいということをおっしゃっています。PFASの関係のその立ち入り調査について、その後の進捗状況ですとか、その後、具体的に国として動かれる御予定があるかお聞かせ下さい。

A:横田飛行場内においてはですね、2010年から2012年までの間に3件の泡消火薬剤の漏出がありましたが、これら3件について、飛行場の外へ流出したとは認識していないとの説明をですね、米側から受けているところであります。関係自治体からは、漏出場所や漏出量等の詳細な情報提供や、国の責任において、基地内のPFAS漏出に関わる地下水への影響について、評価を行うことなどの要請を受けており、関係省庁で連携して、関係自治体からいただいた要請に対応しているところであります。

Q:今時点で調査に向けて、国として具体的に動くということはあるんでしょうか。

A:繰り返しになりますが、関係自治体からは漏出場所や漏出量等の詳細な情報提供や国の責任において、基地内のPFAS漏出に係る地下水への影響について、評価を行うなどの要請を受けており、関係省庁で連携して、関係自治体からいただいた要請に対応してまいりたいと考えているところであります。

Q:先日15日にですね、沖縄県の久米島町の方でオスプレイが飛来して海洋監視訓練の一環ということで、在日米海兵隊の訓練があったんですけれども、まずこの訓練自体の受け止めとですね、訓練の目的や必要性などについて防衛省としてどういうふうに説明を受けているか、把握していることを教えてください。それと今回海兵隊の訓練なんですけれども、久米島に飛来したのは、横田基地の所属とみられるCV-22のオスプレイだったんですが、なぜ空軍のオスプレイが運用されていたのかという点について何か把握している情報があれば教えてください。

A:在日米軍は、今回実施された訓練を含めてですね、時々の安全保障環境等に応じて、我が国の防衛や日米安全保障条約の目的達成のためにですね、必要な運用や訓練を実施しているものと承知をしております。米軍の運用に当たっては、公共の安全に妥当な配慮を払うのは当然であり、引き続き、安全面に最大限の配慮を求めるなど適切に対応してまいりたいと考えております。また、今回の訓練は、市販のレーダーを用いて、海洋監視訓練として行われたと承知しておりますが、これ以上の詳細については、米軍の運用に関することであり、お答えすることが困難であることを御理解いただきたいと思います。

以上