防衛大臣記者会見

日時
令和5年7月4日(火)10:48~10:58
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:先ほど解禁になりました防衛省の新しい人事ですね、こちらの大臣の受け止めと、それから新しい新執行体制に大臣が期待されていることは何かをお伺いいたします。

A:本日閣議において、防衛省の幹部人事について内閣の承認を受けたところであります。今回の人事は、昨年末に策定された国家安全保障戦略等に基づく防衛力の抜本的強化をはじめとする諸課題にしっかりと取り組んでいくため、適材適所で行ったものであり、幹部諸君にはこうした課題に全力で取り組んでいただくことを期待をしているとこであります。

Q:装備移転三原則の運用指針についてお伺いします。指針では、安全保障面での協力関係がある国に対し、いわゆる5類型などで装備品の輸出を認めていますが、政府としてはこの安全保障面での協力関係がある国というのに現在、ウクライナが当てはまるという認識でしょうか。

A:運用指針における我が国との間で安全保障面での協力関係がある国については、安全保障・防衛分野での協力の強化を図るにふさわしい程度に、我が国との二国間の協力関係がある国を想定をしているところであります。この点、ウクライナは、基本的価値を共有するパートナーであるとともに、先日、二国間関係を特別なパートナーシップに格上げしたところであります。また、2018年には防衛当局間で、防衛協力・交流覚書を締結していることなどから、我が国との間で安全保障面での協力関係がある国に該当するものと考えておるとこであります。

Q:重ねてお伺いしますが、この安全保障面での協力関係がある国というのに明確に該当しない国というのはあるんでしょうか。

A:いずれの国が、我が国との間で安全保障面での協力関係がある国に当たるかについては、装備移転の案件ごとに、安全保障・防衛分野での協力の強化を図るにふさわしい国かという観点から個別に判断されるものというふうに考えております。

Q:空自のF-35戦闘機のエンジンに関して伺います。米国政府から今年3月にF-35のエンジンの共振問題について日本側に通知、技術指令がありました。防衛省がとった対応状況と、共振のリスクを解消するために今後どのような対応をとるのか教えてください。

A:米国防省は、一部のF-35のエンジンにおいて、共振によって配管が破損するとのまれな現象を受け、新たな部品を取り付けることにより、飛行の安全が確保できるレベルまでリスクを局限する対策を取ったところであります。また、仕様の統一の観点から、全ての機体のエンジンに当該部品を取り付けることとなったと承知をしており、航空自衛隊F-35Aに搭載されているエンジンについても、当該部品の取り付け作業を完了しているところであります。防衛省としては、米国政府と連携しつつ、引き続き徹底したリスク管理を行い、F-35Aの飛行の安全の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

Q:現在の対策は、暫定的な措置ということでして、現状ではまれとはいえ、空自のF-35のエンジンの配管が破損するリスクというのは残ってしまうのでしょうか。その辺を教えてください。

A:仮に、共振によって配管が破損するというまれな現象が発生したとしても、新たな部品を取り付けることで、飛行の安全が確保できるレベルまでリスクを局限する対策が取られたところであり、飛行の安全は確保されていると考えておるところであります。

Q:今回の対策で、オリフィスと呼ばれる部品をエンジンに取り付けました。振動は抑えられても燃料の流れが悪くなったり、キャビテーションの発生により、配管を損傷したりする別のリスクが生じる可能性もあります。こういった点については、防衛省としては認識されているのか教えてください。

A:御指摘の部品の取付けによって、別のリスクが生じるとの情報には接しておりません。いずれにしても、防衛省としては、米国政府と連携しつつですね、引き続き徹底したリスク管理を行い、F-35Aの飛行の安全の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

Q:陸上自衛隊の射撃場で起きた小銃発射事件の関係でお尋ねします。逮捕されていた自衛官候補生の勾留期限が本日までとなっておりまして、警務隊が本日にも再逮捕するとの報道も出ております。既に警務隊の方で再逮捕がなされたかどうかなど、現在の捜査の状況について教えていただけますでしょうか。

A:被疑者である自衛官候補生は、現在、岐阜拘置支所に勾留されていると承知をしております。現時点において、勾留期限後の自衛官候補生の身柄に関する新たな情報の報告は受けておりません。詳細については、また事務方にお尋ねいただきたいというふうに思います。

Q:陸上自衛隊の発砲事件に関してなんですが、今日、勾留期限を迎えるということなんですが、解剖結果及び死因の公表がまだなされていないんですが、そのことについて大臣の考えを伺えたらと思います。

A:まだそういった詳しいことについてですね、私の方にまだ報告きておりませんので、必要があれば事務方の方に聞いていただければと思います。

Q:自衛官候補生なんですけれども、今の大臣の説明にもあったんですけど、身分は自衛官候補生のままなんでしょうか。教えてください。

A:当該隊員はですね、6月の27日に自衛官候補生としての任期を満了する予定でしたが、この事案の調査という面を考えるとその必要性を踏まえまして、当該自衛官候補生の任用期間を3か月延長をしたところであります。

以上