小野田防衛大臣政務官臨時会見

日時
令和5年6月15日(木)20:36~20:40
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の小野田防衛大臣政務官臨時会見

1 発表事項

 北朝鮮は本日19時台、北朝鮮西岸付近から、少なくとも2発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射しました。当該弾道ミサイルは、変則軌道で飛翔した可能性があり、引き続き分析中です。19時24分頃発射し、約11分飛翔し、19時35分頃、石川県の舳倉島(へぐらじま)の北西約250kmの日本海、我が国のEEZ内に落下したものと推定されています。飛翔距離は約850km、また最高高度は約50km程度と推定されます。19時36分頃の発射、約11分飛翔し、19時47分頃、石川県の舳倉島(へぐらじま)の北西約250kmの日本海、EEZ内に落下したものと、もうひとつも推定しております。飛翔距離は約900km、また最高高度は約50km程度と推定されます。今回の発射について、防衛省から、政府内、関係機関に対して、速やかに情報共有を行いました。現在までのところ、航空機、船舶から被害報告等の情報は確認されていません。北朝鮮は、昨年から立て続けにミサイル発射を繰り返し、朝鮮半島、そして地域の緊張を著しく高めています。北朝鮮による一連の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できるものではありません。関連する安保理決議に違反するものであり、加えて、今般北朝鮮が連射した弾道ミサイルが我が国のEEZ内に落下したことに鑑みても、国民の安全に関わる重大な問題です。我が国として、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難をいたしました。本件について、総理には直ちに報告を行い、国民への迅速、的確な情報提供等の指示がありました。これを受け、防衛大臣からも指示を出し、関連情報の収集と分析に努め、緊張感をもって警戒監視等の対応に万全を期しているところです。引き続き、米国、韓国等の関係国とも緊密に連携し対応してまいります。

2 質疑応答

Q:今年に入って弾道ミサイルの発射、これ何回目になりますかね。

A:今年に入って弾道ミサイルは9回目、少なくとも12発です。

Q:EEZ内の落下というのは、これは今年何回目ですか。

A:EEZ内に落下したものは、通算で13回目、少なくとも19発目と認識しています。

Q:EEZ内に落ちたのは、少なくとも2発とも落ちているという認識でいいですか。

A:そうです。

Q:夜間の発射になると思いますが、いつ以来で何回目かというのと、夜間の発射で対応等、何か変わったところありましたらお願いいたします。

A:夜間については、2023年1月1日以来で、通算30回目となっています。対応等は常に万全を期しており特に変わりません。

Q:北朝鮮、軍事偵察衛星の発射を予告していたと思いますけれども、関連性はいかがでしょうか。

A:いずれにいたしましても、少なくとも2発が我が国のEEZ内に落ちたということでございます。

 下線部:舳倉島(へぐらじま)の北西を舳倉島(へぐらじま)の北北西に修正

以上