防衛大臣記者会見

日時
令和5年3月31日(金)10:24~10:30
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
浜田防衛大臣閣議後会見
動画版

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q:特定秘密漏えい事案についてお伺いします。一昨日、再発防止検討委員会の3回目が開かれました。防衛省としてですね、年度末までに再発防止策を取りまとめるとしていましたが、改めて、再発防止に向けた大臣の所感をお願いします。

A:今般、昨年12月に公表した、海上自衛隊における特定秘密等漏えい事案に関して、副大臣を長とする再発防止検討委員会の検討結果を踏まえ、防衛省として再発防止措置を取りまとめたところであります。取りまとめた再発防止措置については、準備が整い次第、直ちに全職員に対して通達することとしております。私としても、このような事案が繰り返されることのないよう、25万を超える防衛省職員による強固な情報保全体制の構築に向けて、全力を尽くす決意であります。

Q:石垣駐屯地についてお伺いいたします。防衛省は、12式地対艦誘導弾を石垣駐屯地内の弾薬庫に保管すると発表しています。また、この12式の能力向上型については、7個地対艦ミサイル連隊に配備する旨を説明しています。その上で、石垣駐屯地も将来的に反撃能力の手段となり得る能力向上型に置き換わり、反撃能力の拠点の一つとなる可能性があるのかお聞かせください。

A:石垣駐屯地には、12式地対艦誘導弾を有する地対艦ミサイル部隊を配備することとしておりますが、12式地対艦誘導弾能力向上型を含む各種スタンド・オフ・ミサイルの具体的なですね、配備先は決定していないため、今後の配備場所について申し上げることは困難であります。

Q:先日24日から、馬毛島の基地建設に伴う港湾施設工事が始まり、周辺の漁業制限が始まりました。この港湾施設の意義や、必要性についてお聞かせください。また、地元漁協は、防衛省による漁業補償の受け入れを決めましたが、一方で、周辺では5年近く漁ができなくなるということで、港湾完成後の漁業の継続に地元には根強い不安があります。大臣は、このような懸念をどのように受け止めて、今後どのように対応されるのかお聞かせください。

A:この馬毛島における自衛隊施設は、陸・海・空自衛隊の訓練、大規模災害等における後方支援、そして米空母艦載機の着陸訓練、FCLPに活用され、我が国の防衛、日米同盟の抑止力・対処力の強化のため、極めて重要な施設となります。港湾施設は、これらの活動に不可欠な人員、燃料、資機材等の海上輸送に必要なものであり、馬毛島における施設の一部として、安全保障上の重要な役割を果たすこととなります。防衛省としては、引き続き、早期の施設整備に向けて、取り組んでまいりたいと考えております。そしてまた、今、御指摘のありました漁協の皆さん方がお持ちになっている懸念等についてはですね、馬毛島における施設整備に当たって、必要となる漁業権の制限等についてですね、地元の種子島漁協が御理解くださったことは大変ありがたいことであると考えております。これまでの漁協とのやり取りの中では、防衛省として、工事に伴う影響を適切に補償するとともに、環境に与える影響等を踏まえて漁場の保全や漁業振興策等にも取り組む考えを御説明をしておるところであります。引き続き、種子島漁協と緊密にやり取りを続け、このような防衛省の考えを伝えるとともに、施設整備による影響を踏まえ、適切に対応してまいりたいと考えております。

Q:佐賀空港へのオスプレイ配備計画に関して伺います。今月29日に、整備予定地の地権者が所属される地元漁業支所の会合がありまして、具体的にどの程度の賛成があれば用地を売るか、4月までに決め方を定めていくという方針が決まりました。2014年7月のですね、配備要請から9年を経て、ようやく動きが加速しだした印象なんですけれども、大臣の所感を伺えますでしょうか。

A:報道については承知をしておりますが、漁協内部のやりとりに関することであり、防衛省からお答えすることは困難であると御理解をいただきたいと思います。いずれにしても、防衛省としては、陸自オスプレイの佐賀空港への早期配備に向けてですね、引き続き丁寧な対応を行ってまいりたいというふうに考えております。 

以上