防衛大臣記者会見

日時
平成30年12月14日(10:37~10:46)
場所
官邸エントランスぶら下がり
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 辺野古への移設作業ですが、必要な準備が整ったことから予定どおり、本日8時頃、辺野古側の埋立作業に着手をいたしました。8時半頃、沖縄県に連絡をしたとの報告を受けています。わが国を取巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、辺野古への移設は、抑止力を維持しながら、沖縄の負担を軽減するための唯一の解決策だという考え方に変わりはございません。防衛省としては、普天間飛行場の一日も早い全面返還を成し遂げるために、作業の安全に十分留意をした上で、関係法令や留意事項に基づき、自然環境や住民の皆様の生活環境にも十分に配慮した上で、工事を進めてきたところでございまして、今後も、このような観点に留意しながら、工事を進めていく所存でございます。今後とも、普天間飛行場の危険性の除去、沖縄の目に見える形での負担軽減を実現するという取組について丁寧に説明を行って、沖縄の皆様の御理解・御協力を得られるよう、粘り強く取り組んでまいりたいと思います。

2 質疑応答

Q:今後の土砂投入等を含めた見通し等、作業をどのように進めていこうとお考えですか。

A:作業は順調に進んでいると承知しておりますので、埋立材の投入はほどなく行われるものと承知しております。

Q:昨日は沖縄県の玉城知事と話をして、玉城知事は移設反対が民意であるという意見を重ねて示しました。そうした意見を聞きながらも投入に踏み切る心持ちと、反対が民意の沖縄県に対して、どのように理解を得ていこうとお考えでしょうか。

A:玉城知事のお話は承りましたが、普天間飛行場の危険性を除去する、普天間飛行場の返還を実現するということも沖縄の皆様の民意だと考えており、それは政府も県も同じ考え方に立っていると思います。従いまして、最終的な目標の実現に向かって、今後とも丁寧に説明を重ねながら、御理解をいただいてまいりたいと思っております。

Q:辺野古への返還ですが、日米合意に基づくならば、2022年度に返還ということですが、この方針に変更はないのでしょうか。

A:もちろん、その方針に向かって努力を続けてまいりましたが、御承知のように、この間、一度承認をいただいた埋立てについても、撤回をされたなどという変遷がございました。その目標の達成は中々難しいところに来ていることは事実だと思います。しかしながら、一日も早いこの普天間飛行場の全面返還に向かって、政府、防衛省としては最大限の努力をこれからも行いたいと決意をしております。

Q:今回、沖縄の反対を押し切った形で土砂投入を始めますが、新たに普天間返還の時期はいつ頃を想定されていますでしょうか。

A:今の時点でいつに、ということを見通せるということではありませんが、先ほども申し上げましたとおり、私たちの思いとしては一日も早くそれを実現したいという決意で進めてまいりたいと思います。

Q:先ほど、理解を丁寧に求めながらとおっしゃいましたが、御存知のように知事も反対であり、そのような意味では、まだ理解が得られていない中で工事を進めていくということについては、非常に沖縄では強いのですが、どのようにお考えですか。

A:この間、沖縄県とも様々なレベルで対話の機会をもってまいりました。総理にも官房長官にもお会いいただきましたし、官房副長官、副知事レベルの対話も重ねてまいりました。私も沖縄に伺い、また昨日は沖縄県知事と防衛省でお目にかからせていただきました。今後とも、あらゆる対話の機会を通して丁寧に説明を続けて、御理解をいただいてまいりたいというふうに思います。

Q:地元からはまさに今日、ユンボ、ブルドーザーが入っているような光景だとか、あるいはゲート前でライフルを持った米兵の姿とかいうような形で、まさに銃剣とブルドーザーというようなかつての沖縄の基地が民意に反対されたまま造成されるということの再来ではないか、というような訴えもありますが、その声に対してはどのようにお応えになりますでしょうか。

A:国としてはそのような思いは全くありません。沖縄と対立をするという気持ちも全くございません。22年前にお約束をした普天間飛行場の返還を、今度こそ実現したい、そういう思いで一歩一歩前に進めさせていただきたいと考えております。

Q:防衛大綱の関連ですけれども、「いずも」は攻撃型ではないというふうにおっしゃったのですが、攻撃的な能力を持つということに関しては如何でしょうか。

A:「いずも」はあくまでも、多用途にこれからも使っていくということで、STOVL型の戦闘機を常時搭載するわけではございません。必要がある場合に載せられるようにするという運用を考えておりまして、通常は、これまでどおり、哨戒ヘリを搭載しての哨戒活動等が今後とも中心になっていくと思いますので、いわゆる攻撃型と言われるような艦艇にはならないと考えております。

Q:これに関しては、日本の中でも海外でも不安の声があるのですが、どのように説明されていくのでしょうか。

A:「いずも」型を改修してSTOVL機を載せるという、わが国の考え方について、あらゆる機会を通じて丁寧に御説明をして、御理解をいただいてまいりたいと思います。

Q:「沖縄と対立するつもりはない」とおっしゃいましたが、民意は賛同を得られてませんが、いつになれば双方が分かりあう日が来るとお考えでしょうか。

A:最終的に沖縄の皆様の気持ちに沿う、つまり、沖縄の負担を目に見える形で軽減するということを必ず実現をしていく、という我々の思いをあらゆる機会を通じて丁寧にお伝えをして、御理解をいただいていきたいと思います。

Q:普天間返還の時期もまだ見通せない中で、危険性は明日も明後日もずっと残っていくと思うのですが、負担軽減について更に踏み込んだ対応を考えていらっしゃるのでしょうか。

A:これまでも御案内のように、空中給油機の移転やオスプレイの訓練移転、今、私の地元の大分県でもやっていただいておりますが、そういった努力を一層積み重ねて、完全な返還までの間にもできるだけ負担を軽減するように努力をしてまいりたいと思っております。

Q:今やっていらっしゃる大分でのオスプレイの訓練移転は、沖縄の負担軽減に繋がっているとお考えでしょうか。

A:一定の期間オスプレイが沖縄を離れるわけです。それから、既に県道越えの実弾射撃訓練も全国各地で受け持っていただいております。今後とも、日本全体で沖縄の負担軽減に少しでも貢献をしていく、役立っていくということを目指してまいりたいと思います。

以上