防衛大臣記者会見

日時
平成30年11月20日(09:00~09:09)
場所
官邸エントランス
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:本日、財政制度等審議会が来年度予算編成に向けた提言を行います。その中で、防衛装備品の調達について、1兆円程度の支出の見直しをというような提言があるようですけれども、防衛省としてはどのように対応されるお考えでしょうか。

A:現在の中期防でも、当初7,000億円程度のコストを縮減するようにとのことでしたので、防衛省としても努力をしてまいりまして、平成26年度から平成30年度で、合わせて7,710億円程度の縮減を図っておりますので、今度の財政審がどのような建議をなされるのかは、まだ承知しておりませんけれども、引き続き、そのコストの縮減の努力をしっかりとしていきたいと思っています。

Q:12月に大分県の日出生台演習場等で行う日米共同訓練について、大分県知事が了承できないという意見を述べてらっしゃいますけれども、大臣の地元でもありますが、どのようにお考えでしょうか。

A:12月7日から19日までの間、大分県日出生台演習場等で「フォレストライト01」という米海兵隊との共同訓練を行うことになっております。今回の訓練は、日米合同委員会合意に基づいて、沖縄県外での訓練の一層の推進を図り、そして沖縄の負担を軽減するという目的で、普天間飛行場に所在するMV-22オスプレイ等の訓練活動を組み込んでいるものでございます。オスプレイが長期間、沖縄を離れることになって、沖縄の負担が軽減されることになるので、地元大分県の皆様にも是非、御理解をいただきたいと思っております。オスプレイの訓練中の運航については、当然のことながら安全管理に万全を期すように、私から米側にしっかりと申し入れてまいります。

Q:既に、米海兵隊の射撃訓練を受け入れていることによって、沖縄の負担軽減には貢献しているというお考えで、更なる負担には応じられないというお考えですけれども。

A:県道越えの実弾射撃訓練を、日出生台演習場は既に受け入れていただいております。しかし、オスプレイの訓練も全国各地で受け入れていただいておりますので、是非、そこは御理解をいただきたいと思っています。

Q:本部港の調整状況について、その後、進展はありましたでしょうか。

A:引き続き、本部町に岸壁の使用許可をいただけるように、今、交渉を続けているところでございます。

Q:アメリカのCSISが、北朝鮮で今まで未確認だった13か所のミサイル関連施設が発見されたと発表していますが、これをどのように分析されるかと、そういった施設を申告しないまま米朝協議を続けているのですけれども、この状況をどのように見ていらっしゃいますか。

A:北朝鮮について、私どもも様々な情報を得ておりまして、平素から情報収集・分析に努めておりますが、事柄の性質上、その中身について申し上げることは避けたいと思いますが、どのような核の関連施設があるのかという全容を明らかにしていただかないと、非核化という道のり、プロセスがはっきり示せないと思いますので、それを求めていくことが必要だと思っております。

Q:昨日、防衛大綱に関連して、自民党の安全保障調査会長の小野寺前防衛大臣が、自民党が提言していた「敵基地反撃能力」について、「今回の大綱見直しの議論にはならない」という趣旨の御発言をされましたけれども、大臣としても同様のお考えでしょうか。

A:再三申し上げておりますように、「敵基地攻撃」については、日米の役割分担の中で、米側に依存をするという考え方に変わりはないというのが私どもの考え方でございますので、党の御意見は、子細を是非、聞かせていただきたいと思っておりますが、そういう意味で言うと、齟齬がないというか、そのような考え方に沿った御発言ではないかと思います。

Q:それに基づいて、大綱を作っていくという理解でよろしいでしょうか。自民党は一貫して入れようと提言を出していましたけれども、実際に大綱に「敵基地攻撃能力」という文言を入れる必要はないという考えでよろしいでしょうか。

A:これも繰り返し申し述べてきたように、「敵基地攻撃」については、日米の役割分担の中で、米側に依存をするという考え方に変わりはないということです。

Q:昨日、省内で防衛力のあり方検討会議が開催されましたが、海と空からどのような意見が出たかということと、今後、省内の会議の予定についてお伺いさせてください。

A:昨日、海と空のこれからの防衛力のあり方ということで、検討状況を聴取させていただきました。基本的には、陸・海・空ともに、新領域の宇宙・サイバー・電磁波といったものに対応できる形の体制を作らないといけないというところは、変わりはないのですけれども、昨日は、人的基盤というのがこれから大事だということで、いくら良い装備を揃えても、人的基盤がしっかりしていないと運用できないということになりますので、そこは、今回の大綱でもしっかりと記述をする必要があるという話になりました。海と空の詳細な中身については、まだしっかりと決まっておりませんので、この段階では控えさせていただきたいと思います。

Q:人的基盤は質というより、量という意味でしょうか。

A:質も量もですよね。省力化とか無人化とかも進めていくのですが、一定規模の人員が揃っていないといけないということと、装備が高度化しておりますので、そういうものをしっかりと扱える人材を育てていかなければいけない。サイバーも人材を発掘し、育成していかなければならないということで、特に、景気が良くなればなるほど、自衛官募集も非常に苦しくなるということでもありますので、そこをしっかりとしなければならない、女性ももっと採用していかなければならない、OBについても活用できるところは力を貸してもらわなければならないと、そういう話がたくさん出ました。

Q:安防懇で、今度の防衛大綱に向けて、宇宙防衛などが明記される見通しとなっておりますが、改めて、その必要性についてお伺いできますでしょうか。

A:宇宙といいますか、いわゆる情報通信系というものは、防衛力の大前提となっております。そこが麻痺してしまうと、防衛力そのものが発揮できなくなりますので、宇宙というのはそういう意味でも非常に大事であると思っておりまして、我々もこれから力を入れていきますし、やがては、決まったわけではありませんが、部隊みたいなものを将来は考えていかなければならないと思っております。

以上