防衛大臣臨時記者会見

日時
平成30年10月20日(18:39~18:49)(日本時間)
場所
シャングリラホテル Garden Wing983
備考
日韓防衛相会談

1 発表事項

 先刻、日韓防衛大臣会談を行いましたので、それについて御報告を申し上げます。先程、鄭景斗韓国国防部長官との日韓防衛大臣会談を実施いたしました。今回の会談では、双方が就任間もないこの時点で、日韓防衛大臣会談を実施できたことを歓迎するとともに、鄭長官との間で日韓防衛協力・交流を更に発展させていくことを確認することができました。北朝鮮情勢については、まず、鄭長官から最近の南北関係や南北間の取組について御説明をいただきました。朝鮮半島の完全な非核化及び恒久的な平和定着のために日韓両国で緊密に協力していきたい旨の御発言がありました。私からは、北朝鮮から更なる具体的な行動を引き出すべく、国連安保理決議に従って日韓米を始めとした国際社会で連携していきたいというふうにお話を申し上げました。また、日韓防衛協力・交流について意見交換を行いました。先の韓国主催の国際観艦式については、冒頭に述べましたとおり、私から韓国主催の国際観艦式への海上自衛隊の参加を見送らざるを得なかったことを含め、旗の掲揚に関する韓国側の一連の対応については、大変残念であった旨をお伝えをいたしました。両国間には、時に困難な課題が生じることがありますが、防衛当局間の意思疎通をより緊密に行って、これを乗り越えていくことを確認するとともに、今後も引き続き、両国の防衛協力・交流を未来志向で進展させていくことで一致をいたしました。限られた時間ではありましたが、鄭長官と忌憚のない意見交換を行い、日韓防衛協力を更に発展させていくことを確認でき、非常に有意義な会談となったと考えております。以上です。

2 質疑応答

Q:今日の会談、今後の日本の防衛政策にどのように活かしていくお考えでしょうか。

A:日韓間には、北朝鮮問題を含めて、共に対処すべき課題がございます。そうした中で、日韓の防衛当局が緊密に連携し、様々な課題を解決していくことは、私達が目指している自由で開かれたインド太平洋に不可欠であるというふうに考えております。今回は鄭長官との間では、お互いに就任後初となる防衛大臣会談でしたが、鄭長官も日本に御縁のある方でございますので、率直な意見交換を行うことができたと思います。今後、日韓防衛当局間の意思疎通をより緊密に行っていくことを確認させていただいたので、是非、未来志向で発展、関係を進展させていきたいというふうに思っております。

Q:北朝鮮に関して、冒頭大臣の方から安保理決議の完全な履行をと呼びかけましたけれども、鄭さんの方がどういうふうな回答があって、北朝鮮に両国でどういった形で対応していこうという何か一致した点があればお聞かせください。

A:安保理決議のしっかりとした履行が必要だということについては、認識を共有することができたというふうに思います。そして、鄭長官の方からは、今後の南北関係について、日本でできることがあったら是非支援をしていただきたいという趣旨の御発言もございました。

Q:日本として支援していく。

A:いや、支援してもらいたいというようなお話しがありました。できる事とできない事があると思うのですが、我々としてはまずは安保理決議の完全な履行が必要ですよね、日米韓がそのためにしっかり連携していかなくてはいけないですよね、その前提の上で今後の進展に応じて日本でできる事があれば是非支援をしてまいりたいというお話でございました。

Q:両国困難が生じることがあるけれども、乗り越えていくことを確認したとのことですが、先程の頭撮り以外の部分で観艦式についてその後、何かお話はあったのでしょうか。

A:詳細は控えたいと思いますが、いずれにしても、今回のことが後に尾を引かないように、鄭長官の御尽力をお願いしたいということを私から申し上げましたし、鄭長官の方からも韓国としても未来志向で日韓の防衛交流を発展させていきたいというお話でございましたので、思いは受け止めていただいたのではないか、というふうに考えております。

Q:未来志向とは言えど、やはり足元の防衛交流に関しては、今回の観艦式の件を受けて停滞せざるを得ないというか、している状況にあるかと思うのですが、お互いこれからそれを乗り越えて更に未来志向の防衛交流をするためにどういう提案をされて、何が必要だということで一致をされたのでしょうか。

A:様々なレベルで日韓の防衛交流をやっていこうということで合意を見ましたので、その具体的なメニューはこれからよく協議をさせていただきたいと思います。今後も、両国でも様々な防衛関係の行事もあれば、プログラムもあるということなので、是非、韓国側との交流を深めていきたいというふうに考えております。これまでもPKOで協力したり、韓国とは様々な防衛協力の場面がありましたけれども、それらを更にこれから発展させていきたいというふうに思います。

Q:防衛交流のもう一つ先の話になるのですが、日韓のバイの共同訓練について、今まで日米韓ではやっていましたけれども、向こうの対日感情もあって今までバイの訓練はできていませんでしたけれど、それについて今日何か話題になったのかということと、大臣御自身が日韓での共同訓練というのはどのような思いをお持ちか。

A:今日は個別具体の話にまでは至らなくて、お互い初対面でもありましたし、是非、これから未来志向で関係を発展させていこうということで合意を見たということなので、どういうこれからともに訓練をやっていくかということを含めて検討していきたいと思いますが、将来的には、日韓の訓練みたいなこともできるようになればいいなというふうには思いますけれども、今後の協議次第ということだと思います。

Q:米韓両政府は昨日、冬の米韓合同軍事訓練を中止するという方針を決めまして、この件について、今日の会談で何らか改めての説明があったのかということと、米側の発表によりますと、マティス長官から岩屋大臣には既に中止方針は説明したということなのですが、それをどのように受け止められて、どう回答されたか教えていただけますか。

A:「ヴィジラント・エース」という米韓の演習が今回は中止になるということは、あらかじめ、マティス長官の方から伺っておりました。いずれにしても、在韓米軍の存在もこの地域の安定にとっては重要ですし、米韓の訓練、あるいは日米韓の訓練というのもやはり北東アジアの平和と安定のためには極めて重要だというふうに思いますので、今回は様々な総合的な事情を勘案しての判断だったというふうに思いますけれども、やはり北朝鮮問題が本当の解決に至るまでは、しっかりと抑止力を維持していくということが大事だと思っております。

Q:大臣としては今回の中止に関しては、理解はできるというような御認識なのでしょうか。

A:マティス長官からは、抑止力が落ちることはない様にしっかりと考えているというお話でございましたので、そこは心配しておりません。

Q:北朝鮮の「瀬取り」に関して、米国、カナダ、オーストラリアが日本と一緒にやっている監視活動について、韓国にも今回、参加、あるいは協力を呼びかけたのでしょうか。

A:今日は時間がなかったのでそこは触れませんでしたが、日米韓の会談の時にそのことが話題になりました。韓国は韓国で独自の努力をされているようですけれども、是非、日韓で「瀬取り」についても協力したいですよね、というお話をさせていただき、承りましたというお話がありましたが、具体的に何かが決まったというわけではありません。

以上