防衛大臣臨時記者会見

日時
平成30年10月19日(11:24~11:31)(日本時間)
場所
シャングリラホテル Garden Wing983
備考
日米韓防衛相会談後

1 発表事項

 ただ今行いました、日米韓の防衛大臣会談について御報告申し上げます。8時30分から約100分間、マティス米国防長官及び鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)韓国国防部長官と日米韓防衛大臣会談を実施いたしました。北朝鮮を中心とした地域情勢及び日米韓防衛協力の進展などについて議論を行ったところでございます。まず、北朝鮮情勢についてですが、外交努力の支援をし、北朝鮮による違法な「瀬取り」を排除するため、継続した国際的な協力を含む、北朝鮮に関連する国連安保理決議の完全かつ厳格な履行のために、国際社会と連携していくということで一致をいたしました。そして、情報共有、ハイレベルでの政策協議、共同訓練などを含む多国間の枠組による安全保障協力を強化していくことでも一致をいたしました。更に、海洋安保を含む、地域の問題について協議をいたしました。航行及び上空飛行の自由は確保されなければならず、全ての紛争は国際法に従って、平和的手段によって解決されるべきであることを再確認いたしました。米国からは、日本及び韓国の安全保障に対するゆるぎないコミットメントについて再確認がありました。日米韓3か国は、地域、そして世界の平和と安定のために、緊密に協力していくことで一致いたしました。防衛省といたしましては、日米韓の防衛協力は、それぞれの国家の安全のみならず、地域の安全保障にも大きく寄与するものとの認識の下で、今後とも日米韓防衛実務者協議(DTT)の枠組みを活用して3か国の防衛協力を一層推進してまいりたいと思います。

2 質疑応答

Q:今回の日米韓3か国の防衛大臣会合ですけれども、今後の日本の防衛政策・安全保障政策にどのように活かしていこうとお考えでしょうか。

A:今、申し上げたとおり、3か国の防衛協力は、それぞれの国の安全のみならず、地域全体の安全保障に寄与するものでございます。そういう認識の下で、今回の会談では、北朝鮮情勢や地域情勢、日米韓防衛協力について幅広く議論を行ったところでございます。特に、北朝鮮問題については、3回目となる先の南北首脳会談など直近の状況を踏まえまして、3か国で認識・対処方針の綿密なすり合わせを行い、北朝鮮に関連する国連安保理決議の完全かつ厳格な履行のために、国際社会と連携していくということで一致を致しました。日米韓はこれまでも、先ほど申し上げた実務者協議の枠組みでの情報共有テレビ会議や参謀総長級会議を実施してきたほかに、ミサイル警戒訓練、対潜水艦戦訓練などの3か国共同訓練も行ってまいりました。我々としては、今回の会談を踏まえて、3か国で抑止能力・対処能力を向上させることが一層重要であるとの認識を共有できましたので、今後とも日韓・日米韓の協力をしっかり進めてまいりたいと思っております。

Q:冒頭、韓国の方から朝鮮半島の完全な非核化に向けた連携の重要性という発言をされていましたが、その後、中では韓国側から前回の南北首脳会談などを踏まえて、どういった発言がありましたでしょうか。

A:韓国の御発言の詳細については、控えさせていただきたいと思いますが、最前線で向き合っておられる韓国であるだけに、何とか朝鮮半島の平和につなげていきたいという、強い思いを持っておられるということがよく理解できました。しかし、それがためにも、日米韓の結束が揺らいではならない、そして、日米韓の能力が落ちるということがあってはならないということを私は申し上げましたが、そういう点においても、3か国で認識を共有できたと思っております。

Q:韓国が最近融和姿勢を強めていて、アメリカ政府高官からも指摘があったりもしますが、改めて、韓国政府としての立場の説明というのはあったのでしょうか。

A:これも詳細は控えたいと思いますが、当然、軍事的な圧力、あるいは安保理決議を履行するための体制というのはしっかりしていなければいけないけれども、一方で外交努力も進んでおりますので、そのようなタイミングやレベルというのは、外交努力を実らせるために調整することも必要だという趣旨の御発言があったように思いますけれど、詳細は控えさせていただきたいと思います。

Q:3か国の足並みは揃っているという認識でしょうか。その点どうでしょうか。融和姿勢が指摘されておりますけれども。

A:しっかりと揃っているということは、今日、共有できたと思います。

Q:韓国も安保理決議については履行するという立場に変わりはないということでしょうか。

A:そうですね。例えば「瀬取り」についても、韓国は韓国で努力をしておられますが、我々は是非、韓国側とも連携したいとお話したのですが、チョン長官からも前向きな御返答があったと承知をしております。

以上