防衛大臣臨時記者会見

日時
平成30年10月10日(09:12~09:21)(日本時間)
場所
豪連邦議会事務所21階会議室
備考
日豪防衛相会談後

1 発表事項

 ただ今、防衛大臣として、最初の外遊であり、最初の防衛大臣会合を終えることができました。地域情勢、防衛政策について、お互いに忌たんのない意見交換を行い、「特別な戦略的パートナー」であるオーストラリアとわが国の防衛協力の更なる拡充・深化につながる議論を深めることができたと思っております。特に、インド太平洋地域の平和と安定のため、普遍的な価値を共有する日豪米が、それぞれの得意分野を生かしつつ、緊密に連携し、総合的な効果を相乗的に発揮していく必要性を再確認したところです。また、北朝鮮については、国連安保理決議に従い、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、そして検証可能な、かつ不可逆的な方法での廃棄を実現するため、国際社会と連携して取組むことを確認いたしました。特に、「瀬取り」に関しましては、オーストラリアが警戒監視活動に航空機を派遣していただいていることを歓迎し、感謝を申し上げました。今後の日豪防衛協力につきましては、防衛当局が注力する具体的案件、日豪防衛協力のイニシアティブを確認いたしました。具体的には、運用能力を向上させ、協力関係を一層強化するために、実践的な訓練の機会を追求することとし、「災害対処」、「対潜戦」、「掃海」等の分野において共同訓練等の機会を作っていくということといたしました。また、本会合では、先般の北海道胆振東部地震の影響で中止になった、日豪共同訓練「武士道ガーディアン」を2019年に実施することを追求することで一致いたしました。また、その先の適当な時期に、オーストラリアにおける共同訓練への航空自衛隊の参加を追求することでも一致いたしました。最後に、「日豪円滑化協定」に関して、交渉の早期妥結に向けて努力するということで一致いたしました。この件に関しては、引き続き、午後から行われる「2+2」において、深い議論を重ねて有意義な意見交換をしたいと思っております。

2 質疑応答

Q:今回の会談の結果を通じて、今後の日本の安全保障にどのように生していきたいとお考えでしょうか。

A:自由で開かれたインド太平洋を作っていくためには、日本とオーストラリアの協力関係は極めて重要だと思っております。これまでも様々な協力を進めてまいりましたが、この関係をさらに強化していきたいと思っており、一年ごとにイニシアティブをまとめることに加えて、中長期をにらんだ戦略ビジョンのようなものも、日豪で共有させていただきたいと思っております。そして、東シナ海及び南シナ海についても、一方的な現状変更は地域全体にとって望ましくないということで、これらの地域の安全の確保のためにも日豪でできることを、しっかりと行っていきたいと思っております。

Q:合意された初めてとなる訓練について教えてください。

A:「災害対処」、「対潜戦」、「掃海」等といった分野において、実践的な訓練の機会を作っていき、戦闘機が参加する訓練についても、相互に乗り入れてまいりましょうと、それから、訓練の機会が増えていくと自衛隊の装備を持って行ったり帰ったりということを繰り返すということにもなりますので、一時的に訓練用の装備を預かっていただくということも含めて、更なる取組みをこれから検討していこうということになりました。

Q:航空機による「瀬取り」の監視活動をオーストラリアと行われておりますが、これらに関する協力についてどのようなお話をしたのでしょうか。

A:「瀬取り」については、航空機を派遣していただいていることを歓迎し、感謝をいたしましたが、「メルボルン」という船も派遣していただいたのですが、台風の影響で十分な活動ができなかったということでもありましたので、再度派遣を検討していただきたいというお願いをさせていただきました。

Q:その件に関するオーストラリア側の回答について教えてください。

A:すぐに返答があったわけではありませんが、おそらく前向きに考えていただけるのではないかと思っております。

Q:いわゆる「円滑化協定」については、「2+2」でも取り上げることですが、早期妥結というのは今年1月の首脳会談でも合意されていると思うのですが、この間、協議でネックになっているところ、あるいは課題になっている部分はどのような点があるのかということと、11月にも総理がオーストラリアに来られるという報道がありますが、いつ頃までの妥結を目指していらっしゃいますか。

A:協定ということになりますので、主たる交渉大臣は河野外務大臣ということになりますが、いくつかの点で完全な合意に至っていないと聞いております。従って、そういった点をこれから「2+2」で深く議論をしていこうということになっております。そして、首脳会談でキックオフをした話でございますから、次の首脳会談の時に、しっかり合意ができていれば、これが最も望ましいと考えておりますので、そこを目指して日豪でしっかり協議を進めていくということになると思います。

以上