防衛大臣記者会見

日時
平成30年9月21日(10:27~10:35)
場所
防衛省記者会見室

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:イージス・アショアについて、昨日イージス・アショアの配備候補地に隣接する山口県阿武町長が配備の反対を表明しました。受け止めと、今後防衛省としてどのような対応をしていくのか、お聞かせください。

A:阿武町議会におきまして、イージス・アショアの配備撤回を求める住民の方々からの請願が採択され、花田阿武町長が町民の安全・安心や平穏を著しく損なうことにつながる等の観点から、配備に反対表明をされたことは承知をしております。イージス・アショアについては、弾道ミサイルの脅威から、我が国全域を24時間・365日、切れ目なく防護するために必要な装備品であると考えておりますが、その配備に当たっては、住民の皆様方に影響が出ないよう、設計し、運用することが大前提です。防衛省としては、地元の皆様の御懸念を払しょくできるよう、これから実施させていただく各種調査の結果も踏まえて、今後とも、地元の皆様からの様々な御指摘に対して、一つ一つ丁寧に説明してまいります。

Q:昨日の自民党総裁選で安倍首相が3選をされましたが、石破議員が254票を獲得し、一定の政権批判票を集めた形となりました。この結果を今後の政権運用にどのように生かしていくのが望ましいとお考えでしょうか。

A:今回の総裁選にあたって、様々な政策論争が行われたということは、広く国民の皆様に、自民党が考える政策について、その議論の様々な深さを知っていただく機会となり、非常に重要な意味があったと思っております。今回総裁選の結果がでましたので、総裁選で得た様々な地域の皆様の声をしっかり受け止めて、総理が中心となって政権運営に対応されていくということなのだと思います。

Q:アショアに関して、地元の懸念の声というのは、電波の影響がどうなるのか、攻撃対象になるのではないかということ、これはなかなか、4回位説明会を開いても、どうしても住民から理解を得られていない状況ですが、町長も反対する中で、今後どうやって配備の実現を目指していこうとお考えでしょうか。

A:電波、あるいは様々な環境につきましては、当然しっかりとした調査があって、その内容を説明して御理解いただくということが前提になると思います。今回の開札の結果、調査する業者が決まったということもありますので、今後その調査を踏まえて、しっかり説明していくということが大切だと思っています。

Q:関連なのですが、今、北朝鮮がミサイルを撃つ状況にないという状況が、住民からみると、どれだけ防衛省が説明をしても、本当に今必要なのか、この町に必要なのか、この地域に必要なのか、ということなのだと思うのですが、この点についてどのように理解を得ていくのでしょうか。

A:私どもとしては、今、北朝鮮で南北首脳会談が行われる等、様々な対話の機運があることは、大変重要だと思っております。ただ、具体的にまだ北朝鮮が核・ミサイルの廃棄につながる動きを示していないということであれば、防衛当局としては、我が国を守るしっかりとした備えが必要だと思っています。今後とも、この考え方についてしっかり地元にも説明していきたいと思っています。

Q:関連して、以前、大臣は適地調査で適地でないと判断された場合には、秋田、山口の両県以外の周辺も検討されるということを示されておりますけれども、今回、適地だったとしても、住民の声が払しょくされなければ、周辺以外も再度検討することはありえるのでしょうか。

A:私どもとしては、まず、影響がないのかどうかをしっかり調査をし、住民の皆様にしっかり説明していくということだと思います。

Q:今日、内閣府で第2回目の防衛大綱に係る有識者会合が開かれたと思いますが、防衛大綱を5年間で変えなければいけなくなった理由を、具体的な視点からお願いします。

A:今の防衛大綱の見直しについては、総理からの御指示があり、その作業をしているということであります。そして、その前提は私どもも同様に捉えているように、安全保障環境、特に周辺国の様々な防衛力整備、防衛力の急速な進展、そしてまた、宇宙・サイバー、電磁波という様々な領域、横断的な考え方が浸透してきています。このような新しい考え方にもしっかり対応できるように今回、見直しが必要だと判断をしたのだと思います。

Q:イージス・アショアの件ですが、南北と米中の間で、朝鮮戦争の終結宣言がされた場合は、イージス・アショアは必要ないという御判断でしょうか。

A:私どもとしては、様々な状況、脅威見積もりをしながらイージス・アショアだけではなく、防衛力整備をしていくということは大切だと思います。ただ、現時点での核・ミサイルの問題から言えば、北朝鮮が保有する核・ミサイル等の廃棄に具体的な行動を示していないということ、そのことを私どもとしては認識をしているということです。

Q:朝鮮戦争の終結宣言の可能性もありますし、イージス・アショアを実際に建設計画がスタートしても6年かかります。その時間はどうするのでしょうか。

A:逆に言うと、今、南北あるいは米朝の協議が行われていますが、これが不調に終わり、北朝鮮が従前と同じように核・ミサイルについての様々な圧力的な発言をし、日本に脅威が及ぶと私どもが想定した場合、それから装備をしても相当な時間が掛かるということでありますので、私どもとしては、必要な脅威を考えながら、今後とも十分な対応をとっていきたいと思っています。

Q:その場合、イージス・アショアの計画が進んで、建設が終わった後に、北朝鮮の脅威が取り除かれた場合に運用を停止するというお考えなのでしょうか。

A:少なくとも、わが国を守るという考え方でイージス・アショアを整備運用していくということであります。

Q:途中で方針転換するということは考えていないということでしょうか。

A:少なくとも、わが国を守るという考え方でイージス・アショアを整備していくということです。

Q:それは中国も含むのですか。

A:少なくとも、私どもとしては常に、防衛装備については様々な脅威をしっかり見積りする中で、必要な体制をとっていくということであります。

以上