防衛大臣臨時記者会見

日時
平成30年9月4日(23:08~23:13)
場所
オランダ国防省

1 発表事項

 本日は、まず、化学兵器禁止機関、OPCWを訪問し、アリアス事務局長と会談した後、OPCWラボを視察いたしました。その後、オランダ国防省においてバイレフェルト国防大臣と防衛大臣会談を実施いたしました。OPCWのアリアス事務局長とは、わが国とOPCWとの関係が非常に深いものであり、今後ともこの良好な関係を継続していきたい旨、確認しました。その際、テロリストや懸念国が化学兵器を入手することを防止するためにも、OPCWの活動は重要であり、防衛省・自衛隊としても、多くの化学兵器を保有していると言われる北朝鮮を含め、化学兵器廃絶に向け、人的な面も含めて、OPCWに積極的に協力していきたい旨、伝えてまいりました。また、2016年に日オランダ防衛協力・交流覚書に署名して以来初めてとなるバイレフェルト国防大臣との日オランダ防衛大臣会談におきましては、北朝鮮を含む地域情勢及び日オランダ防衛協力・交流やNATOやEUを通じた協力について議論をいたしました。特に、北朝鮮については、現在、オランダが安保理非常任理事国であり、北朝鮮制裁委員会の議長国でありますので、日本としては、北朝鮮の「瀬取り」状況について、オランダに説明をするとともに、具体的な「瀬取り」の資料をお見せしながら、国連安保理決議に基づく制裁を厳格に履行する必要があるということを説明しました。国防大臣との間では完全な非核化に向けて、具体的な前進がない限り、制裁を緩めてはいけないという点で一致いたしました。これからも、国連安保理に基づく制裁に関して、北朝鮮にしっかりと厳格な履行を求めていくということが大事だと思っております。

2 質疑応答

Q:OPCW事務局長との会談でありますが、日本として、査察官の派遣を再開したい意図はどこにあるのか、北朝鮮問題を踏まえてお答えください。

A:今後、北朝鮮が具体的な大量破壊兵器の廃棄に向けた動きをする場合、当然、OPCWが大変重要な役割を果たします。その際、日本としては過去の様々な経験を持っております。地下鉄サリン事件を含め、多くの化学兵器を含めた知見がありますので、それを活用するためにも査察官を日本から派遣できるよう、今後とも準備をしていきたいと思っております。

Q:オランダとの間で防衛相会談を行いましたが、その成果をどのように評価されるのか、北朝鮮問題を踏まえてお答えください。

A:今回、北朝鮮が「瀬取り」を含めた様々な制裁逃れを行っているということは、日本を始め、国際社会が明らかにしているところであります。そして、国連安保理の決議に基づく制裁を継続していくことが大変重要です。オランダは国連における非常任理事国であるとともに、北朝鮮制裁委員会の議長国でありますので、しっかりとこのスタンスを維持することが大事だという思いでオランダとの防衛大臣会談を行いました。

Q:北朝鮮が大量破壊兵器の廃棄に応じる場合、OPCWがどのような役割を担えるかという点についてお願いいたします。

A:どの枠組みで、どのような形で北朝鮮の大量破壊兵器の廃棄に向けた検証を行うかは具体的に決まっているわけではないと思います。ただ、少なくとも国際機関でありますOPCWが重要な役割を果たす、当然、第三者的に、本当に大量破壊兵器の廃棄が行われているのかを確認するということは、一国が行うことではなく、むしろ、国際機関の中で行うということが客観性を持つという意味で、大事だと思っております。当然、国際機関でありますOPCWが重要な役割を担い、日本としてもそれに協力をしていくという意味では、過去の地下鉄サリン事件を含めた様々な経験を有する自衛隊にその能力がありますので、しっかりと協力をしていきたいと思っております。

Q:北朝鮮の大量破壊兵器の廃棄ですが、なかなか進んでいないという指摘もありますが、それを踏まえて、今後どのように進んでいくべきか、また、それに向けて他の国や国際機関とどのように連携していきたいとお考えでしょうか。

A:大量破壊兵器・化学兵器は世界で今後とも製造や保有をしてはならないということが基本的な流れになっております。その中において、CWCという多国間条約に北朝鮮は加盟しておりません。国際的な取組みと枠組みの中で北朝鮮に促すためにも、OPCWを通じて国際社会に訴えることは大事だと思っております。

以上


日・オランダ防衛相会談(概要)
小野寺防衛大臣の動静