防衛大臣臨時記者会見

日時
平成30年8月1日(03:05~03:13)(日本時間)
場所
メトロポール・ホテル(日露防衛相会談、日露外務・防衛閣僚会合)

1 発表事項

 先ほど、ワーキングディナーを終え、一連の日程を終えました。先ほどの共同記者会見においてお話をいたしましたが、改めて、今回の訪露の成果について簡潔に申し上げます。日露防衛大臣会談では、北朝鮮問題、イージス・アショアを含む、わが国の防衛政策の最近の動き、防衛交流を中心に議論をいたしました。協議の結果として、引き続き、防衛交流を進めて行くとともに、本年後半の河野統幕長の訪露、本年10月のロシア太平洋艦隊の函館寄港を調整していくことで一致をいたしました。「2+2」においては、安全保障分野における信頼醸成、アジア太平洋の地域情勢等について議論を行い、北朝鮮問題及びミサイル防衛を含む、わが国の防衛政策に関して、改めて、日本側の立場を説明いたしました。また、ロシアの防衛政策に関しても、私から、北方四島の軍備強化及び日本周辺におけるロシア軍機の活発な活動に関して、ロシア側の冷静な対応を求めました。これらの協議を通じて、ロシアとの交流を通じて、両国の相互理解を更に進め、信頼関係を一層強化していきたいと思っています。

2 質疑応答

Q:北朝鮮の非核化についてですが、これを求めていく立場で連携を一致したということですけれども、制裁の継続を求めていくということを前の会見でもおっしゃっていましたが、今回、どのような発言を日本側からして、ロシア側からどのような発言があったのでしょうか。

A:北朝鮮情勢については、私の方から、北朝鮮の核・ミサイルは、引き続きわが国を含む国際社会に対する、重大な脅威である旨、改めて強調いたしました。その上で、北朝鮮の非核化は、日露共通の目標であることを確認し、引き続き、日露で緊密に連携していくことで一致をいたしました。これ以上のことに関しては、相手国との関係もあり、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。

Q:制裁の継続を求めて、それに対してロシア側がこれまでの立場を伝えてきたということでしょうか。

A:日本側としては、制裁の継続については言及をし、ロシア側の対応については、相手国との関係もありますので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。

Q:これまでと変わったお話はなかったということでしょうか。

A:これまでと変わったかどうかについては、今までにロシア側のスタンスがどのようなことだったかということになりますので、お答えは差し控えさせていただきます。

Q:イージス・アショアに関してですが、ロシア側からどのような懸念が示されて、日本側としてはどのような立場を説明したのか、配備の意義と合わせてお願いします。

A:いずれにしても、わが国としては、わが国防衛に重要な装備であるということ、そして、わが国を守るための純粋的な防御的な装備であるということ、これについて説明をいたしました。

Q:米軍が運用するものではなく、あくまで日本が主体であるという点も含めてでしょうか。

A:もちろん、この装備の導入に関しては、日本の防衛のために必要だということで、日本政府が判断をし、運用についても日本が行うということを説明いたしました。

Q:イージス・アショアに関しては、日露防衛相会談でも、日露「2+2」でも両方ともに話題になったということでしょうか。

A:日露防衛省会談でも出ましたし、日露「2+2」の中でも言及があったとは思いますが、いずれにしても、日本政府として、わが国防衛に対して必要な装備であること、日本が運用することについて説明を行いました。

Q:ロシア側が理解を示したと認識でしょうか。

A:今後とも、私どもとしては丁寧な説明をしていきたいと思っています。

Q:北朝鮮の非核化と絡めて、例えば、北朝鮮の非核化が真に実現しない限りは、これは必要な装備であるので、非核化に対しても、ロシアの協力を仰ぐという説明のされ方をしたのでしょうか。

A:非核化については、ロシアも日本も共通の認識ということであります。アショアの装備については、あくまでも、わが国が主体として、わが国防衛のために必要としているということの説明だったと思います。

Q:北方四島での軍備増強等について、冷静な対応を求めたということですけれども、自粛の要請と受け止めてよろしいでしょうか。

A:私どもとしては、今、北方四島の問題を含めて、首脳間でも外交当局でも、この問題について解決をし、平和条約の締結に向けて努力をしているということを踏まえて、防衛当局としては対応すべきだということをお話しました。

Q:これはロシア側の回答なのでしょうか。

A:相手側のことについては、差し控えさせていただきますが、いずれにしても、日露の平和条約を締結するということは、日露首脳間で確認をしていることでありますので、それに向けて、努力をしていくことだと思います。

Q:一部報道で、北朝鮮のミサイル開発という疑惑が報じられているのですけれども、このことについて、大臣はどこまで把握されているのか、また、防衛相会談の中で話題に上ったのか。上った場合、どのようなやり取りがあったのかお願いいたします。

A:いくつかの報道がありますが、直近では、北朝鮮が液体燃料式エンジンを搭載したICBMの開発を継続している形跡があるという報道があることは承知をしております。北朝鮮の軍事動向については、政府として、平素から、重大な関心を持って情報収集・分析に努めておりますが、個々の具体的な情報の内容については、事柄の性質上、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。いずれにしても、北朝鮮が、核・ミサイルの具体的な廃棄に向けて、行動を始めたということを私どもとしては、まだ、把握をしておりませんので、依然として北朝鮮の核・ミサイルの脅威は存在するものだと認識をしております。今日の会談の中でも、日本側のこのような認識については、ロシア側にも伝えさせていただきました。

以上

■ 大臣動静(日露防衛相会談)

■ 日露防衛相会談(概要)