防衛大臣記者会見概要

平成30年4月6日(09時32分~10時13分)

1 発表事項

 私の方から3点御報告いたします。まず、1点目ですが、イラクでの自衛隊の活動に関する「日報」について、次に申し上げる1件が確認できましたので、御報告をいたします。今朝、丸茂航空幕僚長より、平成15年から平成21年にかけてイラクにおいて復興支援活動等を実施した航空自衛隊の定時報告、いわゆる「日報」が航空幕僚監部運用支援・情報部に保存されていることを確認したとの報告がありました。当該「日報」は、現地部隊が支援集団司令部に対し部隊の状況を報告するもので、今回確認したのは、3日分、3枚になります。南スーダンの「日報」事案を踏まえ、再発防止策の一環として「日報」の探索を継続しているところでありますが、今回は、国会議員の資料要求への対応のため文書を探す過程において確認されたものです。この文書につきましては、不開示部分の確認を急がせており、作業が終了次第速やかにお配りをいたします。これまでも、イラク派遣時の航空自衛隊の「日報」については、昨年2月においてその存在を問われており、確認した限り見つけられなかった旨回答しておりました。今回、見つかったということを、大変遺憾に思います。引き続き、海上自衛隊、航空自衛隊の「日報」についても探索を続けてまいりたいと思います。2件目は、「日米の『動的防衛協力』に関する検討文書」に係る調査結果です。4月2日に新たな文書が確認されたことを公表した「日米の『動的防衛協力』に関する検討文書」について、昨年開示決定した文書の一部の電子データの最終更新日が、情報公開請求後の2017年7月21日となっていることについて、御指摘を頂いておりました。この点について確認したところ、昨年6月に日米防衛協力課の担当者が文書課情報公開室に送付した電子メールに、今回問題となっている電子データと同じ表題の文書が添付されており、その最終更新日が2012年7月11日となっておりました。その内容を確認したところ、昨年開示決定した電子データと2012年7月11日に更新された電子データは内容的に一致をしておりました。なお、詳細については、会見終了後、担当者から説明させたいと思っております。3番目でありますが、Xバンド防衛通信衛星の打ち上げについてです。Xバンド防衛通信衛星「きらめき1号」については、本日、日本時間の6時34分に、フランス領ギアナから打ち上げられ、成功したとの報告を受けております。

2 質疑応答

Q:イラク派遣時の「日報」などに関する調査チームのことでお聞きしたいのですけれども、チームとしては、いつからどういう形で調査を始められているのか、調査の範囲も含めてお聞かせ下さい。

A:調査については、4月4日に大野大臣政務官に指示をした、その日から始まったと聞いております。現在、調査チームは、研究本部等に対する聞き取り調査を実施していると承知をしておりますが、詳細についてはまだ報告を受けておりません。ある程度の調査が終了した段階で報告等があると思っています。当該調査が明らかになった後、お伝えするような事実があれば、直ちに私に報告が上がることになっていますので、その際は速やかに適切な形で公表したいと思っております。

Q:調査のスケジュールなのですけれども、だいたい目処としていつ頃までに調査を終えたいとお考えになっているのかということと、調査の公表の方法も含めていかがでしょうか。

A:なるべく早く調べて公表したいと思っております。公表については、私なるのか、大野政務官になるのか、しかるべき形で公表したいと思っております。

Q:航空幕僚監部での「日報」の話ですけれども、昨年の探索の際になぜ見つけられなかったのかという点と、やはり国会答弁とは矛盾していたというふうにお考えになるのですか。

A:私が報告を受けている中では、やはり調べる中でファイル名だけでは当然確認できない、一つ一つ全てのファイルを開けてみるということ、その膨大な作業を行うことが必要なのだと思います。ただ、昨年稲田大臣からの指示があった中で、少なくともその膨大な作業であっても、ファイル名だけではなく、出てきた一つ一つの資料を確認するということが必要なのだと思います。今改めてしっかり調査するように指示をさせていただいております。

Q:今回見つかった経緯というのは、統幕に一元化してからの探索作業で見つかったということなのか、それか今回の陸自での問題を受けて見つかったのか、どちらなのでしょうか。

A:今回は、当然探索をしろという形で指示はして、対応しているのですが、特に国会からの資料要求等がある中で、その対応をしている中で見つかったという報告を受けております。

Q:空幕の「日報」の件ですが、昨年の探索は実際に行われたのでしょうか。

A:私が聞いている限りでは、昨年2月の段階で探索は行ったと報告は受けておりますが、いずれにしても、今回新たに見つかったということは、これは探索が十分ではなかったということでありますので、再度しっかり探索をするように指示をいたしました。

Q:これまでの陸幕の経過だと、まず運用系統のところを探して、そこにな  くて、別のところにあったという事案ばかりですけれども、空幕でこの運用系統に載っているものが、なぜ見つからなかったのでしょうか。

A:今回、実際運用をする部署ということでありますから、そこの資料ですので、なぜそれが見つからなかったということは、詳細に調べるよう指示をいたしました。

Q:確認ですけれども、空幕の「日報」は、陸幕のイラク「日報」とはまた違って、去年の段階でわかったのを今言ったということではないということですか。

A:少なくとも、国会の求めでいろいろなPDFの資料をずっと見ていく中で、ここに想定されない中で見つかったということだと思います。空自が見つけたのは、昨日だということであります。それで、今朝私に報告がありました。

Q:昨日見つけた部署名をもう一度教えていただけますか。

A:文書名については、イラクにおいて復興支援活動等を実施した航空自衛隊の定時報告です。場所は、航空幕僚監部運用支援・情報部というところです。

Q:その「日報」というのは、空自が当時作成していたものという理解でよろしいですか。

A:当然そうだと思います。平成15年から平成21年に行っていた活動ということです。

Q:統幕による定時報告類の集約の過程で見つかったのではなくて、それは一旦終わって、その後改めて今回の問題を受けて、国会議員の方々から資料要求等があって調べたところ見つかったという経緯ですか。

A:今、私の方の指示で全体の集約・捜索をしているのですが、今回見つかった過程は、国会からの要請を、かなり広い意味で国会からの要請が出ていますので、それを丹念に調べる中で見つかったということであります。

Q:期間を考えると、3日分、3枚というのは非常に少ないように聞こえるのですけども、それはどういう理由なのでしょうか。

A:後で開示・不開示を示した中で、皆様に見ていただくことになると思いますが、私も見る限り非常に簡素な「日報」なのだなと思っています。なぜ3枚だけがというのを私ども今調べるようにしております。

Q:先ほどおっしゃった文書名をもう一度。

A:文書名は、「日報」という言葉ではないのですが、定時報告という形の内容だということで、これは日々の活動について定時に報告するという内容ですから、いわば「日報」というものに当たると私どもは判断して、これも「日報」という文書なのではないかということで、今日公表することにいたしました。

Q:先ほど大臣がおっしゃりかけたイラクにおける復興支援を行った航空隊の。

A:これは違います。全体の役割、なぜ定時報告をしたかということについての、何の時にしたかということをバックグラウンドで言っただけで、実際はそんな長い名前ではなくて、定時報告ということだと思いますが、この後担当者からブリーフィングさせますので聞いていただければと思います。

Q:もう一度、今回見つかった3枚の発見の経緯についてもう少し整理して伺いたいのですけども、さっき記者からの質問があった陸上自衛隊は一元化するに当たって幅広に集めて1月に出てきたわけですけども、今回見つかった3枚というのは、起点は、誰のどういう照会があってどういう経緯で見つかったのかもう一度教えていただけますか。

A:まず、南スーダンの「日報」事案を踏まえて、再発防止策の中で、今、「日報」の探索を継続しております。航空自衛隊にも命じてさせております。それを今行っている中で、特に国会からの資料要求というのがあって、これは優先させなければならないということで、その部分の広い部分を探索している中で今回見つかったということであります。

Q:国会からの資料要求はいつあったのですか。

A:4月5日にあったので、直ちに調べた中で見つかったということだと思います。

Q:どなたからのですか。

A:立憲民主党の宮川伸議員の事務所から要求がありまして、その中で私ども探索をする中で確認されたということであります。

Q:発見場所は。

A:この後、担当から聞いて下さい。今、私は第一報があったので、速やかに第一報で皆様にお伝えしているので、この後、担当から細かく聞いていただければと思います。

Q:大臣の言葉で言っていただきたいのですけども、昨日、立憲民主党議員から概略どういった。

A:当時、イラクで航空自衛隊が米軍をバクダットに送っていたことに関する資料という、そういう内容での要求だったので、その時の経緯がわかるような形を空自が調べたのだと思いますが、その中で、後で聞いていただければと思いますが、3日分3枚が膨大な資料の中に見つかったということだったと思います。

Q:それは空自に残っているイラクの「日報」を出してくれという要求ではなくて、もっと広い意味での要求だったということですか。

A:いろいろ要求の中で、空自の「日報」のようなものがあるのかという、そういうのも一応中には入っていましたが、ただそれはおそらくありますという答えにしかならないと思います。ただ、実際に私どもがこの要求で調べようと思ったのは、イラクで空自が米軍をバクダットに送っていたことに関する資料という形で、そういう広い資料の中を調べたらあったということであります。

Q:大臣は4月2日に公表された際も、海自や空自も調べているという御発言でしたけど、その指示に基づく発見ではなくて。

A:今継続してやっています。

Q:それはまだやっている。

A:海空相当広い部分を調べていくことになりますので、その調査をしているのですが、同時並行で当然国会からの要請についても丁寧に対応するように指示していますので、そちらの対応の中で今回確認されたということです。

Q:もう1点確認なんですけども、統幕による定時報告類の集約作業というのは既に終わっているのですか。一区切りついているのですか、それともまだ継続しているのですか。

A:海・空については情報を全部集めるという形は終わっていると報告を受けております。少なくとも、私どもとしてはわかる限りしっかり調べているというふうに思っておりましたが、今回こういうものが出てきたということは、再度しっかり調べさせていきたいと思います。

Q:陸幕の場合は、去年の11月から1月の間に陸自全部隊に対して、そういうものはないかということで、探索を指示していましたけれども、空自の場合はその点はどういう経緯で。

A:空幕長からは、昨年2月指示があった段階から、その指示に基づいて探索をしていたということでありますが、いずれにしても、今回、こうやって出てきたということでありますので、そこは再度しっかり調べるように指示を出しました。

Q:昨年2月の稲田大臣のことではなくて、7月の南スーダンPKOの再発防止策を受けて、統幕に定時報告類は集約するというのがあったと思うのですけど、それに対して、空自は去年の7月以降、いつどういう段階で調査をして、そういったものがないと結論付けたのですか。

A:調べさせます。

Q:今回のイラクの空自の資料なのですが、確認ですけど、昨年の2月の段階で辻本先生なり野党側から報告を求められているのですけど、それに本来該当しなければいけないような文書なのでしょうか。

A:昨年の後藤議員の国会での質問で、広くイラクでの「日報」と言えば、それは陸・海・空限っていないので、イラクの「日報」というと、当然この文書も当たると思います。そのことを考えれば、しっかりとした報告をしていなかったことなのだろうと思います。

Q:その時は空自の方では調べたけれども見つからなかったのか。

A:当然、稲田大臣に報告をする過程では、空自は調べて報告をしたのだと思います。

Q:今回見つかった空自の「日報」に類するものというのは、統幕への集約・一元化の調査からは漏れていたということでよろしいでしょうか。

A:それは漏れていたと思います。ですから、私どもとしては再度しっかりと調査をしろということで指示を出しました。

Q:昨日、航空幕僚監部の担当部で見つかって、空幕長には昨日、一報があり、今日になって大臣に改めて報告があったという流れですか。

A:過程については、今日、午後空幕長会見もありますし、その後事務方に聞いて下さい。いずれにしても、昨日空幕でわかり、今朝私に空幕長から報告があったということです。

Q:今回、陸幕以外に空幕からも見つかったということで、文民統制が効いているのかという声はさらに強まると思うのですが、この点大臣、昨日、国会では文民統制は効いているということでありましたが、改めまして、文民統制に関する大臣の御見解をお聞かせ下さい。

A:私どもとしては、政治がしっかりとしたリーダーシップをとって、対応していくということが大事だと思っておりますので、今回のことについても、しっかり政治がリーダーシップをとって、このようなことがないように対応していくということなのだと思います。

Q:今回の発見は、南スーダンの再発防止策の一環として進めていった一元化の作業から漏れていたということですが、この場合は。

A:これは一元化の作業を進める中での確認という報告ではなく、むしろ国会対応でいろいろな文書を調べる中で見つかったとうことでありますので、それは御指摘のとおりだと思います。再度しっかりと調べるよう指示いたしました。

Q:この期に及んで再発防止策ができていないということに関しての御所感はいかがでしょうか。

A:やはり、これは、私どもは様々な今回起きた事案をしっかり反省しながら、まず、まだ本当にこういう文書がないのかどうか、これは航空自衛隊だけではなく、海上自衛隊も含めて、再度徹底して調べさせたいと思っていますし、その過程でまずしっかりと膿を出し切るということ、このような当時の大臣の命令に対して、しっかりと対応してこないということは大変大きな問題でありますので、ここからまず正していきたいと思っております。

Q:つまり捉え方ですけれども、昨年2月の野党議員の質問の調査に対して見つからず、7月以降の統幕の一元化でも見つからず、4月に大臣から海自・空自に見るようにと言っても見つからなかったものが、昨日の野党議員の質問、資料要求で見つかったと。

A:4月2日に私が指示を出したのは、今作業としてやっております。ただ、今回見つかった過程というのは、野党議員からの要請があって、特定でその部署を調べたという中で見つかったということだと思います。

Q:ただ1日で見つかるようなものであったと。その気になれば。

A:そこをずっと調べていく中で、3枚見つけたということであります。

Q:確認ですけど、データでしょうか。電子データでしょうか。

A:PDFのデータに入っていたということです。

Q:ハードディスクか何かで保存されていたのでしょうか。

A:細部については後ほど説明いたします。

Q:当時の大臣の命令にしっかりと対応してこなかった、この原因は何だとお考えでしょうか。

A:状況については、大野政務官のチームで調べていただくことになりますが、ただ、やはり大臣指示というのを重く受け止めて、部隊の隅々までしっかりと対応していなかったということ、そこは、私どもこれからそのようなことがないようにしっかりと指示をし、また、認識を持ってもらいたいと思っております。

Q:昨日の陸幕の会見でありましたが、陸自の方では課長が大臣指示だとあまり認識していなかったようなのですが、この辺りについてはきちんと指示が課長まで届いていたのかどうなのでしょうか。

A:そのことについては、まだ、本人からの聞き取りを精査に行ったとか、そういう最終的な報告が上がってきた中でわかることだと思いますので、現時点では、その経緯についてはまだ、明らかにできる状況ではないと思います。

Q:大臣の命令に対してしっかりと対応しないのはおかしいという認識だと思いますが、組織としてのガバナンスに問題があるというふうにお考えなのでしょうか。

A:そのようなことはないようにしっかり私どもとして、隅々まで、私どもの政治のシビリアン・コントロールがしっかり効くように対応していくとういうことだと思います。

Q:ということは、当時は効いていなかったという理解でいいでしょうか。

A:当時の状況はわかりませんが、昨日も統幕長が言っておりますが、やはり反省点があったということでありますし、私どもとしては今回のことについて、しっかりと重く受け止めて、このようなことがないように隅々まで徹底するということなのだと思います。

Q:大臣は膿を出し切るというふうに再三おっしゃられておりますが、膿を出し切るという意味について、改めてお願いします。

A:まず、今回の一連の中で大臣指示があったにもかかわらず、末端までしっかり指示が届かず、文書を出さなかったところがある。特に、陸自の場合にはこれを隠していたというか、上に報告をしなかったという事案、これは全く許せる内容ではありませんので、このような体質をしっかり改めていくということだと思います。

Q:この空自の「日報」の件も大野政務官の調査チームの調査の対象になるとうことでしょうか。

A:今の課程の中で、意図的だということは認識しておりませんが、今後もう少し調べる中で、必要があれば、その対応をすることになりますが、現時点では、まず空自の方に事実関係を確認させます。

Q:大臣もおっしゃっていましたけど、自衛隊の中に広範に散っていて、大量の資料であったわけですが、それを稲田大臣の当時の国会答弁に合わせて、かなり早急に資料を求めたりという経緯もあったかと思いますが、今も当時の資料を探すことのやり方と、統幕参事官室というところが、情報公開の資料を一元的に管理していくという体制自体に、現状、問題があるのではないかというふう思うのですが、この体制そのものについてどうお考えでしょうか。

A:これはイラクですので、十何年前の話になります。そして、本来であれば、こういう文書というものを公文書としっかり認識をして、そして、その管理、保存、そのことをもっとしっかり認識されていれば、あちらこちらにいろいろな部隊が共有し、それがいつまでどこにあるかというところ、そこがこんなに散逸することはなかったのだと思います。いずれにしても、これまでの過程についてしっかり反省をしながら、文書管理・保存についてはルールを徹底していきたいと思っております。

Q:今の統幕参事官室の機能についてはいかがお考えでしょうか。

A:文書をまず一元管理するということ、その役割を果たすことは大事だと思っています。

Q:統幕参事官に一元収集することで見つからなかったわけですよね。統幕参事官室、統幕総括官も含めて、かなり不手際というか、作業量も含めて限界があるように思うのですけれども。

A:そこは、今回の過程について、どういうことでこのようなことがあったかということは、調査をし、その中で対応を考えていきたいと思っています。

Q:改めての質問で恐縮ですが、今のお答えで、陸自が隠していた、上に報告しなかったことは許せる内容ではないとおっしゃいましたけれども、やはり大臣指示があった時点で出てこなかったということにおいては、シビリアン・コントロールが効いていなかったということではないでしょうか。

A:本来であれば、そのような指示が末端まで浸透していくということが大切だと思っております。

Q:大臣の御認識はいかがですか。

A:今後、そのようなことがないようにしっかり指導していくということだと思います。

Q:繰り返しになりますが、結果として、当時大臣は防衛大臣ではなかったのですけれども、現状を見た結果、当時、シビリアン・コントロールが効いていたかどうかという御認識がいかがですか。

A:シビリアン・コントロールという意味が大変広い言葉でありますので、私どもが認識しているのは、大臣の指示が徹底して末端まで通じていなかったと、そして、中には後で指示があった文書が確認をされたのにも関わらず、そこはすぐに上に報告しなかったということ、これは重大な問題だし、遺憾なことだということに尽きるのだと思います。

Q:それは文民統制が効いていなかったということではないのですか。

A:広い意味で文民統制というのが、どういう意味かはわかりませんが、少なくとも、私ども、この問題は重大な問題だと考えております。

Q:昨日の国会答弁でも、今のやり取りもそうですが、大臣御自身、今、大臣やっていらっしゃって、なかなかシビリアン・コントロールが効いていないということは言いにくいのだと思うのですけれども、何かはっきり言葉をおっしゃらずに、問題があったという認識だけ述べられて、イエスかノーかで我々聞いている点について、はっきりお答えされていないような気がするのですが、少なくとも、当時、稲田大臣の指示が徹底されていなかったという点においては、効いていなかったという認識はおありですか。

A:昨年来の発生した事案については、当時の稲田大臣からの探索指示に適切に対応しておらず、先日、私が立ち上げました大野政務官を中心とする調査チームが調査をしております。その調査結果次第では、防衛省・自衛隊にとって、シビリアン・コントロールにも関わりかねない重大な問題だと思っております。

Q:シビリアン・コントロールも大変重大な問題なのですが、大臣の指示をきちんと実行できない組織が、本当に有事で戦えるのでしょうか。

A:それも私ども重大な問題と認識すべきことだと思いますので、一事が万事ということがあります。そういう意味では、しっかり徹底していきたいと思っております。

Q:大臣は後継者の防衛大臣でいらっしゃいますけれども、一国民から負託を受けた国会議員として、今回の防衛省の一連の経緯の中で、文民統制が当時効いていたと思われるのか、思われないのか、国民の負託を得た国会議員としていかが思われですか。

A:文民統制に関して、多くの国民の皆さんが疑問視をしたり、不安視をしているということは事実だと思っております。だからこそ、そのような不安、疑念にしっかり応えられる組織に私どもはしていかなければいけないと思っております。

Q:当時はそういう組織ではなかったということですか。

A:私どもがお話しているのは、先ほど、大野チームの中で今回どういう形だったかという明確な調査報告も上がってきておりませんので、ただ、調査結果次第では、やはり防衛省・自衛隊のシビリアン・コントロールにも関わりかねない、そのような重大な問題だと私どもは認識しております。

Q:関わりかねない問題とか、おっしゃりたいことはわかるのですけれども、我々はシビリアン・コントロールが防衛省に効いているのか効いていないのか、最重要課題だと思うのですけれども、もう少しはっきりと言っていただけますか。

A:今、調査をしている過程でありますし、私どもとしては、調査結果次第では、防衛省・自衛隊のシビリアン・コントロールに関わりかねない重大な問題だと思っております。

Q:シビリアン・コントロールは、当時効いていなかったこともあるという御認識でいらっしゃるということですか。

A:今回の大野チームの調査次第だと思っております。

Q:今日、空自の「日報」が新たに見つかった件については、安倍総理には御報告なさったのでしょうか。

A:報告をし、そして、総理から速やかに公表した方がいいという指示を頂き、今公表させていただきました。

Q:安倍総理からシビリアン・コントロールであるとか、組織運営のあり方等に関して、何か御指摘とか指導はありましたか。

A:今はとにかく、しっかり探索をし、そしてわかった事実を公表していくこと、それをしっかりやってほしいということだと思います。

Q:総理に御報告なさったのは、今日の閣議の前・後どちらですか。

A:閣議の直後です。

Q:大野チームの件ですけれども、実際に調査に携わるのは、陸幕であるとか、統幕であるとか、調査の対象になり得る人たちであると思うのですけれども、それで実効性のある調査ができるとお考えでしょうか。

A:基本的には、大野政務官が政治家でありますので、政治家として対応しますし、それから内局、陸幕の方も監察官でしょうか。調査チームについては、昨年実施された南スーダンPKO「日報」に関わる特別防衛監察の対象となっていない、内部部局、統合幕僚監部及び陸上幕僚監部の監察官が対応するということになりますし、そのチームのリーダーは大野政務官ですので、そういう意味では、そういう対象になる人が入るということはないと思います。

Q:省内のコントロールに国民の疑問の目が向けられている中で、省内で調査結果を出したところで、本当にやったのかというのを国民が信頼するともなかなか思えないのですが。

A:それは調査結果が出た段階で、御指摘を受けることだと思います。

Q:外部から調査を入れるとか、特別防衛監察をやるとか、そういうお考えはないですか。

A:今のところ大野チームの調査を待ちたいと思います。

Q:昨年は特別防衛監察を行って、今回は大野チームになったのは、どういう判断をされたのでしょうか。今回も最初から特別防衛監察ではないのは。

A:特別防衛監察になりますと、半年とか、1年とかそういう長い時間がかかります。私どもとしては、なるべく早くこの内容について、皆様に報告ができるということが大事だと思っていますので、また、前回の特別防衛監察の場合、例えば、大臣も含めて、かなり広い範囲が対象となっていましたが、少なくともこの事案に関して、大野政務官含め、関わっていない中で対応することにいたしました。

Q:今回の大野政務官のチームのマンデートは、昨年陸自の方で、大臣の指示があり、監察対象になっていた、イラクの「日報」が見つかったにも関わらず、報告がなかったという点について、調査をされているのですか。

A:中心はそれですが、必要があれば他のところも対応しますが、まずはそこをつまびらかにする。特に3月27日にハードディスクの中で、イラクの「日報」を確認したにも関わらず、それを上に報告しなかったのはどういう経緯でそうなったのか、どの範囲が知っていて、上に報告しないとしたのか、ここを始めにしっかり、調査してほしいということでお願いをしております。

Q:今回の新たに空自で見つかったことについて、これを受けて、さらにもう一度になるのかもしれないですけれども、全自衛隊で改めて、もしかしたら集約漏れがあるかもしれないということが出てきたので、それをまた指示なさるおつもりはありますか。

A:これは言ってみれば、確認できなかったものが新たに出てきたわけですから、そこは、前回の調査、探査の中で漏れが当然見えたわけですから、漏れがあったことを踏まえて、再度しっかり調べろという指示を出します。

Q:それはイラクに関わった有無に関わらず、全自衛隊が対象になるのですか。

A:調べるのは全自衛隊ということになります。

Q:日米の「動的防衛協力」の文書の件ですけれども、不開示された文書を開示請求に答える前に電子メールで送った文書が同一ものであって、改ざんされていないという認識を今示されたわけですよね。

A:そうです。一番疑念を持たれたのが、データの最終更新日時ということなのだと思います。それが、なぜ一つの文書だけが2017年7月21日になっていたのかという御指摘を頂きました。それで、ちょうど他のところにメールで送った文書で2012年7月11日というものがあったものですから、それを見たら、2017年7月21日に更新した文書と、実は送っていて2012年7月11日となっていた文書と照らし合わせたら同じものでありましたので、おそらくこの7月21日は何らかの形で更新をしたけれども、中身に手を入れたというわけではなく、同じものがその日付のデータであったということだと思います。これもこの後詳細に事務方から報告させます。

Q:メールで送ったものと、開示された文書が完全に同一ものであるというのは、なぜ証明できるのですか。

A:見て、見比べたということだと思います。

Q:この文書の過程で言うと、同じ表題の文書でも、そのバージョンが違うものがいくつかあったりしてるのではないですか。

A:ですから、それは何枚かあったものを全部見た中でと思われますが、この後担当から聞いていただければと思います。

Q:関連なのですけれども、結局、更新された理由というのは明確になったのですか。

A:それはちょっとわかりません。担当者に確認をしたことについては、たぶん事務方からの報告があると思います。

Q:稲田さんの時も小野寺さんの時も大臣の命令・指示を軽視する、あるいは無視するという状態が続いていたわけですけど、なぜそれを文民統制が効いていなかったということでおっしゃらないのですか。おっしゃれないのですか。

A:少なくとも、私ども今の状況については、多くの国民の皆様から末端まで政治の意思が伝わっていない、そのような疑念、あるいは疑問を持たれているということは、十分認識をしております。

Q:文民、政治家の大臣、防衛大臣として、文民統制が効いていなかったという反省から正すべきじゃないですか。なぜそれをはっきりおっしゃらないのですか。

A:私どもとしては、しっかり今回の事案が重要な事案と認識をして対応していきたいと思います。

Q:文民統制は、稲田時代も小野寺時代も効いていなかったとおっしゃれるのに、なぜおっしゃらないのですか。

A:文民統制という言葉の意味というのは、大変広い意味があります。少なくとも、まだ大野チームも調査をしておりますし、そういう中で、私どもとしては、今回の事案をしっかり受け止めて、どのような問題だったかということを公表しながら対応していきたいと思っています。

Q:文民統制の意味は広い意味があるとおっしゃいますけど、政治が軍事をコントロールするという意味じゃないですか。そういう意味では、コントロールできてなかったから文民統制効いていなかったということをおっしゃるべきだと思うのですが、なぜおっしゃらないのですか。

A:文民統制、シビリアン・コントロールというのは、広い意味がありますので、その中で、私どもとしては、今回の事案は大変重大なものとして受け止めているということです。

Q:じゃあ文民・政治家として、なぜそこをはっきり文民統制が効いていなかったのですということをおっしゃらないのですか。

A:いずれにしても、今回の大野チームを含め、しっかり対応していきたいと思っています。

Q:一連のこの「日報」の問題で、一年前の国会審議で、事実と異なる前提で行われていたということになるということですが、それについての責任をどう受け止めていらっしゃるかお伺いいたします。

A:これは国会に正確な情報を出していなかったということは、大変申し訳ないことだと思っています。

Q:安倍総理が目指す改憲なのですけれども、今回の問題で、自衛隊に対する信頼というのが改憲の前提になるかと思うのですけれども、今回の問題は自民党を挙げて総理が目指す改憲に与える影響をどのように認識されていますか。

A:私どもとしては、憲法の範囲でしっかりこの国を守っていくということに尽きるのだと思います。改憲の議論は政治の中で行われていると思いますが、少なくとも、今私が対応するべきことは、このようなイラクの文書を含め、国民の皆様に不信を持たれていることに関して、あるいは国会に対して、真摯に対応していくことについて、これは自衛隊の隊員の末端までしっかりその認識をさせるということ、信頼回復に努めるということ、これに尽きるのだと思います。

以上

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