防衛大臣臨時記者会見概要

平成30年4月4日(16時16分~16時23分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今回の陸上総隊の新編によりまして、自衛隊の機能向上にどういったものを期待されているでしょうか。

A:本日、陸上総隊司令官隊旗授与式に出席をしまして、陸上総隊を設置することの意義を申し上げるとともに、隊員諸君を激励する機会を得ました。わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しており、弾道ミサイル攻撃、島嶼部に対する攻撃、大規模災害など、陸・海・空の自衛隊が統合運用により全国レベルで機動的に対応すべき事態が拡大をしております。陸上総隊の新編により、陸上総隊司令官が、各方面隊を一元的に指揮するとともに、統幕、海自・自衛艦隊及び空自・航空総隊との調整を一元的に担うこととなります。従来に比べて、一層迅速かつ的確に統合防衛態勢を構築することが出来るようになると思っています。このことを念頭に、私からは、「陸・海・空全自衛隊の力を最大限に発揮させるため、従来の発想や方法に捉われず、変革を続け、統合運用の深化という挑戦に果敢に取組んでもらいたい」という旨、訓示をさせていただきました。いずれにしましても、防衛省としては、陸上総隊を中心に、各種事態において、全国レベルで機動的に対応する陸上自衛隊の態勢を確立し、国民の生命・財産を守るという役割をしっかり果たしていきたいと思っています。

Q:陸上自衛隊の創設以来、陸上総隊を置いてこなかったことについて、戦前の陸軍の暴走を懸念してという見方がある中で、今回の新編がそうした歯止めの喪失ではないかという懸念がありますが、自衛隊を統率する防衛大臣の立場として、その懸念にどうお応えになるのでしょうか。

A:陸上総隊に権限が集中することになり、かつての旧軍が暴走したことと同様の懸念があるとの御指摘については、そもそも、わが国においては、旧憲法下の体制とは全く異なり、 国会・内閣・防衛省の各レベルにおいて厳格なシビリアン・コントロールが徹底されており、防衛省においては、文民統制の主体たる防衛大臣が、副大臣や政務官当から補佐を得つつ、自衛隊の隊務を統括しているところであります。したがって、旧軍との比較により、陸上総隊の設置により陸自が暴走するといった指摘は全く当たらないと考えております。その上で申し上げれば、陸上総隊の設置によって、方面隊を指揮する権限が無条件に陸上総隊司令官に付与されるものではなく、自衛隊法上、陸上自衛隊の部隊を一体的に運用する必要があると防衛大臣が判断する場合に限定されています。このように、陸上総隊は法律的にもシビリアン・コントロールが十分に確保されている制度設計になっているものと考えております。

Q:イラクの日報問題なのですけれども、その後、研究本部で発見された日時等新たな事実はありませんでしたか。

A:イラクの日報問題につきましては、様々な質問をいただいております。現在、省内各部署からの聞き取り等を進めておりまして、調査の進展を踏まえながら、丁寧に対応させていただきたいと考えています。

Q:今回の報告の経緯なのですけれども、陸幕から統幕に報告が上がるまでの間、陸幕に当該イラクの日報だという意識があったのか、なかったのかという点については、どのように把握されていますか。

A:今、省内各部署からの聞き取りを進めておりますので、調査の進展を踏まえながら、丁寧に対応させていただきたいと思います。

Q:統幕から大臣に報告が遅れたと国会でも野党側から指摘がありますけれども、これについては、遅れというふうに認識されていますか。

A:その状況については確認をさせていただいております。

Q:今回の日報問題については、大臣自身が一番問題だと思われる点はどこですか。

A:実際の状況について、事実関係を調査しておりますので、その上である程度の事実が詳らかになった時点で、改めてそのことについては考えていきたいと思っています。

Q:大臣への報告が遅れたことについて、シビリアン・コントロール上、非常に問題があるのではないかという指摘が続いていますけれども、このことについてはどうお考えになりますか。

A:そのことについても、その経緯について確認しているところであります。確認ができ次第、丁寧に説明していきたいと思っています。

Q:水陸機動団についてお尋ねしたいと思います。今回、水陸機動団ができたのが、島嶼部の防衛ということで、これは、いわゆる尖閣といった中国を牽制するものになるのでしょうか。

A:水陸機動団というのは、わが国は島国でありますから、わが国を防衛するために必要な能力を持つ部隊と考えております。特定の国を意識したわけではありません。また、私個人の考えでは、東日本震災の時に、被災地で孤立した半島部や、あるいは島に関して、一番有効に支援ができたのが当時の米軍の支援でありました。このような米軍の海兵隊のような役割というのは、災害にも大変有効だという認識を持っていますので、今回の水陸機動団には、そのような役割も期待をしております。

Q:イラクの日報問題の関係ですけれども、調査結果はいつ頃までに出す予定でしょうか。

A:確認され次第、発表はさせていただきたいと思いますが、最終的に今回発見された日報については、4月中旬を目途に開示できるもの、開示できないものを確定しながら公表していきたいと思っています。

Q:経緯についても、できるだけ速やかに調整していきますということでしょうか。

A:内容が把握でき次第、速やかに報告させていただきたいと思っています。

Q:陸上総隊ですけれども、屋上屋という声も上がる中で、今回一元的な文書管理を進め、実現していく中で、今回の組織改編が支障になるようなことはありますでしょうか。

A:いずれにしても、例えば外国で活動した各部隊の日報をどう一元管理するとか、私どもとしては、やはり両方が集約するということが大変重要だと思っていますので、しっかり対応できるようにしていきたいと思っています。

Q:先ほどシビリアン・コントロールが効いているから、一元的な司令部を作っても大丈夫だとおっしゃいましたけど、まさに日報問題でシビリアン・コントロールに疑問が出されている時期で、本当に大丈夫なのですか。

A:私は、シビリアン・コントロールがしっかり機能するという、自衛隊に対する私どもの役割というのをしっかり果たすために、今回の件についてもしっかり説明をしていきたいと思っています。

以上

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