防衛大臣記者会見概要

平成30年2月6日(08時37分~08時44分)

1 発表事項

 昨日発生しましたAH-64Dの事故について、追加的な事項を含めお知らせをいたします。昨日、佐賀県において発生した自衛隊ヘリコプター墜落事故について、国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊が、住民の方々の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは極めて遺憾であります。私からも、心よりお詫びを申し上げ、また、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。事案の概要につきましては、昨日16時43分頃、陸上自衛隊目達原駐屯地所属の第3対戦車ヘリコプター隊AH-64Dが、定期整備を行った後の飛行試験中に、同駐屯地の南西約6キロメートルに墜落しました。なお、今回は50時間毎の定期検査に加え、メインローターヘッドの交換を行ったところです。メインローターヘッドというのは、メインローター4枚を繋ぎ回転する部分です。この墜落により付近の建物3棟に火災が発生したほか、住民の方1名が負傷されたということであります。また、事故機に搭乗していた隊員2名のうち、副操縦士の1等陸曹の死亡が確認され、もう1名の機長である2等陸佐は今朝から捜索を再開しております。また、事故機を含め、ヘリコプターには微量の放射性物質が含まれた部品が使用されているため、陸上自衛隊が墜落現場と部品が落下した地点において、放射線量の測定を行いましたが、現在までのところ、周辺環境と比べ、異常な数値は出ていないと報告を受けております。事故に至る詳しい状況や原因については、現在確認中ですが、昨夜、大野政務官を現地に派遣し、神埼市や佐賀県等への情報提供をはじめ現地に対する対応の指揮を執らせているところであります。

2 質疑応答

Q:同じ佐賀県ではオスプレイの佐賀空港への配備がありますけれども、地元の反発で更に遅れる懸念もありますが、それについてはどのように対応するお考えでしょうか。

A:陸上自衛隊が導入するV-22オスプレイの佐賀空港への配備については、水陸機動団を迅速に輸送することが可能となるため、防衛省としては、島しょ防衛にとって、大変重要な意義を有するものと考えております。また、その高い性能を活用し、災害救援や離島での急患輸送にも有益と考えています。現時点で、今回の事故による影響について、予断することは差し控えますが、まずは事故原因の分析等を進めることが必要と考えております。

Q:一昨日の名護市長選挙の関連ですけれども、当選した渡具知さんは、予算を巡って国と協議したいという考えを示していますけれども、再編交付金について、今後、再開をどのように調整されますでしょうか。

A:御指摘の再編交付金については、再編特措法の規定に基づき、駐留軍等の再編による住民の生活の安定に及ぼす影響の増加の程度等を考慮し、駐留軍等の再編の円滑かつ確実な実施に資すると認める場合には、再編関連特定防衛施設の周辺市町村に対して交付するものであります。新たな名護市長に対しても、辺野古移設に関する政府の考え方や、沖縄の負担軽減を目に見える形で実現するという政府の取組みについて、防衛省としても丁寧に説明し、御理解・御協力を得るよう努力をしてまいる所存であります。御質問の名護市への再編交付金の交付については、今後、名護市との意見交換を踏まえながら、再編特措法の規定に基づいて、適切に判断したいと思いますが、私としては、新市長と一日も早くお会いをし、そしてまた、協議をする中でできるだけの対応をしていきたいと思っております。

Q:ヘリの墜落の件ですけれども、メインローターヘッドの交換をしたという言及がありましたけれども、これは今回の墜落の原因にも考えられるのでしょうか。

A:私どもとしては、今後、精査をする必要があると思いますが、通常50飛行時間での点検という、通常の点検以外に、今回はメインローターヘッドという羽と回転部を繋ぐところを、1,750時間飛んだ後、交換するという時期が来ているということで、今回交換も行ったと報告を受けております。いずれにしても、今回の原因については、分析を続けている最中であります。

Q:関連して、昨晩、散乱した部品の回収を行ったと思うのですが、部品はどれくらいの範囲で散乱しているのでしょうか。

A:今、現地で夜を徹して隊員が部品の回収を行っております。かなりの部品を回収したとは聞いておりますが、それと同時に周辺に住んでいらっしゃる住民の方々に、別の担当者がそれぞれまわりまして、昨日の事故のお詫びとそしてまた、新たな部品が確認された場合には、速やかに通報していただくようお願いしているところであります。

Q:取材の映像で見ると、メインローターが散乱しているようにも見えるのですが、認識はいかがでしょうか。

A:かなりの広範囲に渡って部品が散乱しているということですので、今回の事故原因の究明につながるものと考えております。

Q:上空でメインローターが何らかの原因で破壊され、散乱した可能性というのはどのようにお考えでしょうか。

A:それは専門家の分析を待ちたいと思います。

Q:今回の事故以外にも海・空自衛隊もヘリコプターの事故を起こしておりますが、維持整備費が不足しているという指摘もありますが、関連性はどうお考えでしょうか。

A:維持整備費が不足しているという認識は、今のところありません。実際、海・空自衛隊の事故に関しては人的要因ということで結果が出ております。ただ、今回の事案については、整備をした直後の飛行試験ということですので、その状況も踏まえて適切に原因究明を進めていきたいと思います。

Q:メインローターやメインローターヘッドは既に部品として回収をしているのでしょうか。

A:部品をそれぞれ回収して、最終的に組み立てる中で確認するものだと思っております。

以上

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