防衛大臣記者会見概要

平成30年2月2日(08時34分~08時40分)

1 発表事項

 米国国防省による、弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイルの発射試験について報告をいたします。防衛省は、米国ミサイル防衛庁より、日米共同開発中のBMD用能力向上型迎撃ミサイル、SM-3ブロックⅡAの発射試験を、1月31日、日本時間でありますが、米国ハワイ州の太平洋ミサイル射場において実施したとの連絡を受けておりました。今回の試験はSM-3ブロックⅡAとレーダーやシステムとの連携を確認する統合試験と呼ばれるものと承知しております。試験結果については、迎撃は確認されていないと聞いております。現在、米国政府が詳細を解析中であります。まず、この結果を待ちたいと思いますが、仮にミサイルに改善する点があれば、今後の生産過程に反映していくことが十分可能と考えております。防衛省としては、今後、米国が実施する試験データの詳細な解析に協力していく予定です。現時点では、SM-3ブロックⅡAの取得に関し、大幅なスケジュールの変更が必要になるとの情報は得ておらず、取得計画や予算要求の変更が必要になるとは考えておりません。いずれにしても、SM-3ブロックⅡAは、北朝鮮による弾道ミサイル能力の増強がこれまでにない重大かつ差し迫った脅威となっている中、わが国の弾道ミサイル防衛能力を抜本的に向上する上で必要不可欠なものであり、引き続き、確実な取得のため日米で協力をしていきたいと思っております。2点目はグアムにおける日米豪共同訓練の実施についてです。防衛省・自衛隊は2月4日から3月11日までの間、日米共同対処能力及び航空自衛隊の戦術技量の向上を図り、豪州との防衛協力を深化するため、米国グアム島などにおいて、米豪の空軍と、日米豪共同訓練コープ・ノース・グアムを実施いたします。また、コープ・ノース・グアムの実施期間中に日米豪人道支援・災害救援共同訓練を実施するとともに、ASEAN加盟国をオブザーバーとして初めて招待し、実動訓練の研修や机上演習の実施を予定しております。こうした共同訓練を通じ、今後とも、より一層の日米豪の連携の強化を図ってまいりたいと思っております。

2 質疑応答

Q:昨日予定されていた自衛官による米軍ヘリの検証作業が延期されました。今後の予定、また、現在把握されている状況についてお聞かせください。

A:昨日実施予定でありました、AH-1Zの予防着陸に係る米側が実施した点検・整備の確認については、米側から、更なる準備が必要となり、延期したい旨の申出があったと承知しております。現在、日程を再調整しておりまして、調整が整い次第、お知らせをしたいと思っております。

Q:SM-3ブロックⅡAに関してですが、迎撃が確認されていないというのは、評価として、現段階で失敗となるのでしょうか。

A:私どもとしては、迎撃ができなかったと捉えております。詳細については米側が解析中だと聞いております。

Q:迎撃ミサイルの確認ですけれども、イージス艦だけではなく、イージス・アショアにもSM-3ブロックⅡAの搭載を目指すという方針、スケジュールに特に変わりはないということでしょうか。

A:今回のSM-3ブロックⅡAは日米共同開発になりますが、1回目の試験は成功しました。2回目はヒューマンエラーが発生して、うまくいかなかったと聞いています。今回は、統合上での運用ということでありましたが、それは今回うまくいかなかったということでありますので、私どもとしては、その状況について確認をしていきたいと思います。いずれにしても、生産段階の中で十分調整できるものだと、今のところ報告を受けております。

Q:関連して、今年度予算で生産にかかる費用を積んでいたと思うのですけれども、生産は実際に始まっているのですか。

A:予算が認められた上で、これから生産にかかるわけですが、少なくとも、現時点で配備についてのスケジュールの変更があるとの報告は受けておりません。

Q:3回中2回迎撃できなかったということで、SM-3ブロックⅡA自体の信頼性についてはどのようにお考えでしょうか。

A:私どもは信頼性の高い装備を取得するのが基本でありますので、今後、今回の統合の運用実験のどの段階でうまくいかなかったかという解析はしっかりして、それを反映させていきたいと思います。

Q:確認ですが、迎撃できなかったというのは、失敗だと見ているという認識でよろしいでしょうか。

A:迎撃しなければいけない装備ですから、迎撃できなかったということは、うまくいかなかったということであります。

Q:国会では、茂木経済再生担当大臣が、線香を配布した問題で追求が進んでおりますけれども、小野寺防衛大臣は過去に同様の件で議員辞職されておりますけれども、今の茂木経済再生担当大臣の答弁をどのように御覧になっていますか。

A:18年前でしょうか、初盆に私自身がお線香を持って、初盆の家庭をまわってお供えをしたということがありました。これを公職選挙法違反と捉えて、私はその責任を取らせていただきました。それに尽きるのだと思います。

Q:一般に、党勢拡大のために線香を配布することの是非についてはどのようにお考えでしょうか。

A:私はコメントする立場にありませんが、いずれにしても、公職選挙法で、私ども、定められた範囲で政治活動を行うのは基本だと思います。

以上

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