防衛大臣臨時記者会見概要

平成30年1月11日(04時36分~04時43分)(日本時間)

1 発表事項

 本日、わが国が導入を決定しましたイージス・アショアを私自身の目で確認しました。また、その性能が優れていることや、現在イージス・アショアを運用しているルーマニアにおいて、同施設周辺の住民への影響を極限化するために必要な対策が執られていることを、米側から直接説明を受けることができました。また、米側の担当部局でありますミサイル防衛庁のグリーブス長官との意見交換では、イージス・アショアの早期導入を実現すべく、日米の担当部局が緊密に連携していくことで一致をしました。防衛省としては、一刻も早く、わが国の弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上を図るべく、引き続き、米側に協力も得つつ、イージス・アショア導入に向けた必要な作業を、速やかに進めていきたいと思っております。

2 質疑応答

Q:住民への影響を確認したということですが、具体的にどのような影響が考えられるということがわかったのでしょうか。

A:まず、通常の今運用しているアショアのシステムですが、騒音等ここで聞かれてもわかるように、ほとんど影響が出ていないということ、そして、当然レーダーを使用しますのでレーダーの電波干渉等について、どのような影響があるかということ、さらに最終的に万が一迎撃ミサイルを発射した場合、当然周辺に発射の風圧等の影響もありますので、それがどうなのかということを一つ一つ確認しました。

Q:建物の中では、特に装備・施設の面でどのような部分を御覧になったのでしょうか。

A:実際にオペレーションしている部分、あるいは様々な新しい技術についての今後の方向性等、そういう部分について説明を受け、また現地の視察を行いました。

Q:電波の影響についてですが、どの程度の影響が出て、どのような対策が考えられるということだったのでしょうか。

A:例えば、すでにレーダーが動いている状況でありますけども、人体への影響も全くないということです。また、通信機器その他への干渉についても影響が出ていないということ、もちろん日本に導入するにあたっては、日本の電波法の中で安全な運用ということが前提となりますから、日本の国内法でもしっかり担保できるような安全な運用ということになるのだと思います。

Q:この後、レーダーの試験施設も視察されますが、日本に導入する際にはどういった関連装備を入れたいとお考えでしょうか。

A:まだ、どのような装備になるかは検討することが必要だと思っております。いずれにしても、わが国の防衛に資する能力があるものに対応していきたいと思っております。

Q:今日、金額面の話というのはありましたでしょうか。

A:特に金額面の話はしておりませんが、マティス長官との間でも、例えばアショアだけではなくて様々な米側からの最新鋭の施設の導入については、FMS契約を行うことになりますが、その透明性、そしてしっかりとした効率の良い導入ができるようにということで合意をしておりますので、その努力は払ってくれると思いますし、米側の説明の中にも、随時、FMSの透明化、コストの極小化についての努力が感じられる説明がありました。

Q:改めてアショア導入の意義と、アショア導入によって、イージス艦を今後どのように日本の防衛のために運用していきたいかもう一度教えてください。

A:現在、ミサイル防衛の一義的な対応は、日本海で展開しておりますイージス艦におけるSM-3の迎撃ミサイル態勢で対応しております。ただ、24時間365日の任務が継続しておりますし、そうなりますと、やはり船での運用というのは難しくなってきます。そういう意味では、陸上に配備した形でイージス・アショアでしっかりした基本的な体制を作っていくこと、そして日本が保有するイージス艦の本来の役目というのは、ミサイル防衛だけではなく、南西域を含め、日本の島しょ域をしっかり守る役割を持っていますので、その役割にもイージス艦が十分転用できるように、むしろその負担軽減のためにも、イージス・アショアシステムが必要だと思っております。

Q:視察の結果を今後の国会説明、住民説明へどう活かしていくということになりますか。

A:これは、さっそく補正予算の中にイージス・アショアの調査費を入れておりますので、そのことを踏まえて、私どもとしては国会審議の中で丁寧に説明していきたいと思っております。

Q:アメリカメディアが、SM-3ブロックⅡAについて日本にアメリカが30億円で4基売却するという報道をしています。規模として、その規模で良いかという事実関係を確認させてください。

A:まず、ブロックⅡAというのは非常に新しい能力を持ったミサイル防衛のシステムであります。これは日米で共同開発しておりますし、部品の半分は日本側が担当しているということですので、アメリカからFMS調達という形で議会承認が必要となりますが、事実上、これは日米共同で制作しているものと理解していただければと思っております。元々、共同開発しており、しかも能力の高いミサイルですから、今後、随時導入できるように努力していきたいと思っております。

Q:30億円で4基というのは事実でしょうか。

A:詳しい数字というのは報告を受けておりませんが、いずれにしても日本にも当初から導入目的のために日米で共同開発をしているというものであります。

Q:アショアの役割なんですけども、弾道ミサイル防衛だけではなく、巡航ミサイルですとか航空機ですとか、どういったものを迎撃できるような性能を持たせようとお考えでしょうか。

A:今は弾道ミサイル防衛ということで考えておりますが、いずれ日本に来るような巡航ミサイル、様々なミサイル防衛に総合的に役立つそういう基礎的なインフラに、今後発展させていきたいと思っております。

以上

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