防衛大臣臨時記者会見概要

平成30年1月10日(06時36分~06時45分)(日本時間)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:ハリス司令官とは、どのようなお話をされたのでしょうか。

A:ハリス太平洋軍司令官とは、北朝鮮情勢について意見交換を実施するとともに、北朝鮮に対する圧力を最大限まで高め、北朝鮮が政策を変えるような状況を作るため、日米・日米韓の連携でしっかり対応していくことを改めて確認をいたしました。北朝鮮の核・ミサイル開発が、より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威となっていることを踏まえ、日米が連携して万全の弾道ミサイル防衛態勢を整えることを確認いたしました。特に私からは、イージス・アショアを可能な限り早期に整備するというわが国の方針を説明し、この実現に向け米側の協力を要請いたしました。ハリス司令官からは、北朝鮮のミサイル対応については、イージス・アショアが最善の選択ではないかというお話もいただきました。また、自由で開かれたインド太平洋地域の実現については、自衛隊と米太平洋軍との連携が大変重要であります。引き続き緊密に連携・協力していくことを確認いたしました。最後に、沖縄における米軍ヘリの緊急着陸を含む一連の米軍の事故について、地元の不安と御懸念を踏まえ、これまで求めてきた再発防止策や点検・整備の徹底等に関して、今一度抜本的な対策を講じていただくよう申入れを行いました。また、在日米軍再編の着実な進展を含め、地元の負担軽減に引き続き日米で取組むことを確認しました。

Q:米軍ヘリの大臣からの申入れに対して、ハリス司令官から、冒頭我々もお聞きしましたが、その後、ハリス司令官から何か言葉というのはあったのでしょうか。

A:司令官からは遺憾の意が表明されまして、安定的な米軍の駐留等については、地元の理解が一番不可欠だということだと思います。そのことについては、これからもしっかり対応していくということ、それは共通の認識だと思います。また、日本からマルティネス在日米軍司令官も来ておりましたので、司令官もしっかりこのハリス司令官と私の話の内容は十分承知されたと思っております。

Q:冒頭のヘリのやりとりの中で、大臣の申入れに、ハリス司令官が年々減少していると、ここ2年減少している、これこそ安全運航の証だといったようなお話がありましたが、その点、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。

A:これは、全体としては、米軍の航空機が、事故が減少していることなのだと思います。だからこそ、なぜ沖縄において今回の不時着事案を含めて続いているのか、このことはむしろ逆に深刻に受け止めていただきたい、そういう思いで今日はお話をさせていただいております。

Q:ハリス司令官がおっしゃっていた、年間30件とか23から25件とかというのは、在日米軍の航空機の事故の件数として正しいのでしょうか。

A:在日米軍の、おそらく数字上の数ではないかと思います。私も一方的なお話だったので、少し確認をさせて下さい。

Q:ハリス司令官からは、トラブルが生じたときに基地に戻るよりは、安全な場所で不時着をした方がいいというお話だったと思うのですけれども、その点については、大臣の見解はいかがですか。

A:私の理解では、もし万が一警告灯が表示されて、それでも無理に航行を続けて事故になるよりは、なるべく早く安全なところに着陸をして、そして、しっかり点検をするということが大切なのだと思います。ただ、今回米軍が緊急着陸をした場所というのは、民家に近い場所であったり、あるいはたくさんお客様がいらっしゃるホテルの近くであったりということなので、これは沖縄の皆様を含め、私どもからすれば、確かに広場であっても、周辺にあれだけ人家があるということは、決して安全な場所ではないと思いますので、そこはやっぱり捉え方をしっかり認識していただくことも大切だと思います。

Q:大臣から、その点については、今日の会談で、我々が退出した後に御指摘はあったのでしょうか。

A:今日は、他にも様々、北朝鮮その他の案件がありましたので、そこまで詳しくは、触れなかったと思いますが、いずれにしても、また河野統幕長が、来週、ハリス司令官ともお会いしますし、様々なレベルで具体的な今回の事案について、説明をさせていきたいと思います。

Q:ハリス氏から、今回日本政府が決めたイージス・アショア導入についての協議はあったのでしょうか。

A:イージス・アショアの導入については、日本のミサイル防衛にとっては一番いい選択ではないかという言及がありました。また、明日、私ども現地の実験施設を視察させていただきますが、その際、アメリカからミサイル防衛庁の長官が来て、技術的なことについて、全て答えるのでということで、そういう面ではしっかり配慮してくれていると思います。

Q:会談の中では、中国の海洋進出についての協議はしたのでしょうか。

A:インド太平洋の開かれた安全な航行ということは、航行の自由を確保するということは、共通認識ですので、それは共通の認識の中に入っていると思います。

Q:南北会談については、冒頭の御発言以外、やりとりありましたでしょうか。

A:南北会談が行われたと言っても、やはり、今、北朝鮮の核・ミサイルの脅威というのは変わっていないということ、その共通認識でありますし、また、私の方から、日米の訓練については、従前どおり行っていきます。オリンピックがあるので、米韓の合同訓練については、今延期ということになっているけれども、これは、継続して行うことは大変重要だというお話をさせていただきました。ハリス司令官も今のところ予定どおり、オリンピックが終わった後に訓練を行うということは変わっていないということ、やはりこのような訓練を行うことは重要だという共通の認識があったと思います。

Q:対北朝鮮で圧力をかけ続けることの必要性について、改めて確認をしたのかということと、圧力強化の具体策についてのやりとりはあったのでしょうか。

A:内容については、詳細にはお話できませんが、今後とも北朝鮮に対して、圧力をかけ続けていくこと、そしてまた具体的にどのような形で日米・日米韓が連携して圧力をかけていくかということについては、認識は共通していると思います。ただ、私ども従前からそうですが、日米の防衛当局のスタンスは、この問題は、やはり外交で解決することが重要だと、そのためにはむしろ防衛当局がしっかり連携すること、これが外交交渉に後押しになる、その共通認識は一致していると思っています。

Q:イージス・アショアやそれ以外のミサイル防衛全体で、アメリカがどういう協力を今後していくかというお話はあったのでしょうか。

A:私の方からは、ミサイル防衛で今回イージス・アショアの導入について、日本政府としては方向を決めましたが、いずれにしても一定の時間がかかります。その際、やはり北朝鮮のミサイルの対応のためには、アメリカのイージス艦を含めた米側の協力が必要だということ、これを要請いたしましたし、米側も十分そのことは認識しているというお答えがありました。

Q:具体的な時期、2023年度頃までに日本は導入したいだとかという希望は伝えたのかということと、向こうからその目処というのは示されたのでしょうか。

A:私どもとして、最速でということでお伝えをいたしましたし、先方からは明日ミサイル防衛庁長官、いわゆる専門家が来ますので、そこで、例えばどのようなレーダーが有効なのか、装備としてはどういうものがいいのか、そのことを含めて説明があるというふうに聞いております。

Q:アショアが最善の選択という説明でしたけれども、どういった点が最善の選択なのでしょうか。

A:今、弾道ミサイル防衛をする中で、当然、北朝鮮が24時間365日の脅威となっていますので、イージス艦の対応ということも確かに現在行われておりますが、こういう常続的に対応する場合には、やはりアショアが有効ではないかと、そして、既に米側はヨーロッパで配備をしていますので、それが有効に機能しているという意味合いだと思います。

以上

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