防衛大臣記者会見概要

平成29年10月20日(10時28分~10時39分)

1 発表事項

 私から発表事項3件ございます。まず、拡大ASEAN国防相会議、ADMMプラス等への出席であります。私は、22日日曜日から25日水曜日の日程でフィリピンを訪問し、ADMMプラス、拡大ASEAN国防相会議に参加する予定です。アジア太平洋地域における唯一の政府主催の国防相会議であります。多くの国々の国防大臣と安全保障政策について意見交換を行うことができる有意義な機会であります。私からも、わが国の立場や見解を積極的に発言していきたいと思っております。また、この機会を利用して、各国との個別の会談を行いたいと考えています。現時点では、主催国であるフィリピンのロレンザーナ国防大臣、米国のマティス国防長官、ベトナムの国防大臣、オーストラリアの国防大臣、韓国のソン国防部長官との会談に加え、日米韓トライラテラルの防衛大臣会合及び日ASEAN防衛大臣会合を行う予定であります。その他の国とも時間が許す限り会談を行うべく、最終的な調整を行っております。二点目です。平成29年度自衛隊統合演習の実施について報告をいたします。防衛省・自衛隊は、11月6日から24日までの約3週間、わが国周辺海空域及び自衛隊・米軍の施設等において、平成29年度自衛隊統合演習を実施いたします。陸・海・空の人員約1万5千人、車両約1,500両、艦艇6隻、航空機約170機が参加する今年度最大規模の実動統合演習であります。武力攻撃事態等に際しての3自衛隊の統合運用について演練するものであります。わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、この演習を実施することにより、自衛隊の統合運用能力の一層の向上を図ってまいります。三点目は、PAC-3機動展開訓練の実施であります。航空自衛隊は、弾道ミサイル対処能力の向上を図るため、今般、10月31日にPAC-3機動展開訓練を北海道襟裳分屯基地において実施することになりました。わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、特に北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次いでいることも踏まえ、弾道ミサイル対処に係る戦術技量の向上を図ることは極めて重要だと認識をしております。同時に、多くの国民が不安を感じている中、自衛隊の弾道ミサイル対処に係る即応体制を顕示することは、国民の安全・安心感の醸成にも寄与するものだと思っております。

2 質疑応答

Q:ADMMの件ですけれども、北朝鮮情勢が緊迫している中で、どのような成果を上げたいでしょうか 。

A:今回、北朝鮮との問題の対応の中で、特に日米、あるいは日米韓、この三ヶ国の連携は大変重要となります。今回は、日米防衛相会談、日韓防衛相会談、そして日米韓防衛相会談がありますので、この中で北朝鮮対策について、しっかり対応していきたいと思っております。また、この会議には中国の常万全部長、それからロシアのショイグ大臣も参加することでありますので、私にとっては過去も何度か会っている方々ですから、今回、立ち話かもしれませんが、短い時間かもしれませんが、その機会を利用して北朝鮮の問題等について意見を交換したいと思っております。

Q:三点目でPAC-3の訓練を襟裳で行うということですけれど、この場所を設定した狙いについてお願いいたします。

A:様々な場所においてPAC-3の展開訓練を行ってはいますが、過去2回日本の上空を通過する弾道ミサイルの発射された事案がございました。ちょうど襟裳分屯地の上を飛ぶということでありましたので、私どもとしては、様々な状態に備えて、今回ここで展開訓練を行うことにいたしました。

Q:別件ですけれど、浜松の空自ヘリの事案について、その後の捜索状況についてお願いします。

A:現場海域におきまして、人命を優先し、海面の捜索を実施しております。まだ隊員の発見には至っておりません。今日8時現在、航空自衛隊のUH-60J×3機及びU-125A×1機、T-4×2機、T-7×2機、海上自衛隊の艦艇5隻、SH-60×1機、UH-60J×1機及び海上保安庁の巡視船1隻が捜索活動に当たっております。また、本日より陸上自衛隊のヘリ×7機も海岸線の捜索をする予定にしております。なお、昨日、海上自衛隊の掃海艦「あわじ」で、ソーナーにより、海底の状況を確認した結果、何らかの物体が複数個確認されております。これが機体か否かについて識別することはソーナーでは困難でありますので、今後、ROV、無人探査機を有する民間船も活用した捜索を検討しております。

Q:米軍のヘリの飛行再開した件でありますけれど、米側に対して情報提供を求めて行くということでしたけれど、その後、米側からの回答はいかがでしょうか。

A:一昨日、米側にこちらからの追加的な情報提供についての要請を行いました。昨日までの間で情報提供の米側の報告はありませんが、引き続き米側からの報告を求めて行きたいと思っております。

Q:一部報道で、アメリカのトランプ大統領が来月日本を訪問する際に、護衛艦「いずも」を視察するという報道がありますけれど、事実関係と現在の状況についてお願いします。

A:公表されている日程以外私どもも知りませんし、まだ何も決まっていないと思っています。

Q:ADMMプラスの日米韓、あるいは日米、日韓ですけれど、北朝鮮の問題が主要な議題となるかとは思いますけれども、これまでも圧力の強化で一致ということは何度もしてきていますが、今回、安全保障面で具体的にどのような成果を挙げたいと日本側として考えていますでしょうか。

A:様々な圧力で北朝鮮の核・ミサイル、日本にとっては拉致問題を外交的に解決することが大変重要だと思っています。ただ、私ども防衛当局においては、様々な事態が発生した場合でも、日米韓三ヶ国が連携をとっていく、その体制を確認することが重要だと思いますので、今回その機会にしていきたいと思っています。

Q:ADMMプラスに関してなのですけれども、北朝鮮もそうなのですけれども、ASEANだと中国による海洋進出の問題もありますが、今回それは、どのように位置付けでこの協議に臨みたいとお考えですか。

A:従前から私どもとして、南シナ海、東シナ海のことを想定して、力による現状変更はあってはならない、そのことを常々国際会議の場でも言い続けております。私どもとしては、今回ASEANの各国が集まる機会でありますので、その中でこのことについても、しっかりと各国と共通の認識をしていきたいと思っています。

Q:22日に海外出張されるということで、衆院選の投開票日で、その結果を見てから出られるのかという点と、投開票日という大事な日、選挙で大事な日なのですけれども、その日も地元にいないということですが、お気持ちをお聞かせください。

A:8月3日、大臣就任以来一度も地元に戻っておりません。選挙中も一度も戻らない予定になります。そして、投票日でありますが、この日も当然警戒監視をする役割がありますので、フィリピンに出発する夕方の5時の飛行機になりますが、それまでは警戒監視の態勢でおります。ちょうど私も含めて結果が出るのは、おそらく飛行機の機内であると思いますので、マニラに着いた後、そこで私の結果を含めた状況を初めて知ることになると思います。今回はこのような形で防衛大臣として、国の安全保障を優先させていただいて、地元の選挙については、地元の皆様に全てお任せするという状況でありました。改めて、この選挙戦を通じて候補者不在の中でも対応していただいた皆様に感謝を申し上げたいと思っています。

Q:投票は済ませられたのですか。

A:昨日、郵便投票という形で投票させていただきました。報道を見ましたら、私の前に安倍総理もされたということを初めて知りました。

Q:22日ですけれども、大臣がフィリピンに行かれた後というのは、副大臣、政務官で防衛省におられる。

A:今回は大臣会合ということで、これは警戒監視任務も重要でありますが、もう一つは、各国の大臣との関係強化の中で、北朝鮮にしっかり圧力をかけていくことも大切だと思い、出張をいたすことにいたしました。私の不在中は、副大臣が私の代わりに防衛省に詰めておりますし、従前と同じように副大臣一人、政務官一人という態勢になると聞いています。

Q:襟裳のPAC-3の訓練の関係なのですけれども、そもそも過去2回飛んだといっても、はるか上空で大気圏外のもので、射程圏内に届いていないものなのですけれども、どのような事態を想定しての訓練なのか、具体的に教えて下さい。

A:従前から、わが国の上空を通過するという、そういう弾道ミサイルについては、わが国への直接的な落下がなければ破壊措置はしないというのが基本であります。ただ、やはりどういう事態が起きるかわからない、わが国に飛来する、あるいは到達するようなミサイルの一部が来ないとも限らない、そういう場合に備えて、展開訓練を行うということになると思います。

以上

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