防衛大臣記者会見概要

平成28年10月21日(09時43分~09時56分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:昨日、北朝鮮が、「ムスダン」と見られる弾道ミサイルを発射したという情報がありますけれども、その後、ロケットがどれぐらい飛んだかなど、新しい情報がありましたら教えて下さい。

A:昨日、国会の委員会で答えた以上のことではないのですけれども、防衛省においても、これまでに収集した種々の情報を総合的に勘案した結果、昨日、20日午前7時、北朝鮮が北西部の都市・亀城(クソン)付近より中距離弾道ミサイル「ムスダン」と推定される弾道ミサイル1発を発射し、失敗したという認識です。当該発射に係るさらなる詳細な情報については、インテリジェンスに関わるものであることから、事柄の性質上、お答えは差し控えさせていただきます。

Q:一部報道で、23日にも大臣が「駆け付け警護」の訓練を視察するというお話があって、まだ調整中だと思うのですが、現在の調整状況を教えていただけますでしょうか。

A:第11次要員の派遣準備訓練が平和安全法制に基づく新たな任務にかかる内容を含む初めての訓練であることに鑑みて、10月23日、同訓練を視察して、同行する陸上幕僚長から専門的な説明や助言を得つつ、その訓練状況について確認するとともに、日々頑張っている隊員の皆様を激励したいと思っております。

Q:訓練の上達というか、習熟具合を御覧になると思うのですけれども、どういった点を特に御覧になりたいとお考えでしょうか。

A:今、申し上げましたように、陸上幕僚長も同行をしていて、専門的な説明や助言をしていただくことになっております。そして、この目で部隊の状況ですとか、訓練状況なども確認したいというふうに思っております。ただ、いかなる任務を新たに行わせるかについては、部隊の練度に加えて、現地の情勢等を慎重に見極めながら、総合的に政府部内で検討をしていきたいというふうに思っております。そして、視察の結果については、持ち帰ってそういった検討にも活かしていきたいというふうに思っております。

Q:関連で、第11次隊なのですけれども、一番最初に現地に向かうタイミングがだいたい11月20日頃からということなのですけれども、任務を付与するかどうかの判断というのは、どのぐらいの時期までに判断されるお考えでしょうか。

A:まず、派遣の延長についても、延長する方向で現在調整中ということであります。そして、いかなる任務を付与するかについては、現地の情勢も慎重に見極めながら、また、訓練の進捗状況も慎重に見極めながら、総合的に検討していく必要があると考えておりますし、今お尋ねのタイミング、時期の問題についても、政府全体で決めていくものであって、今、まだ具体的にそのタイミングが決まっているというわけではありません。

Q:北朝鮮の関連に戻るのですが、北朝鮮のミサイル、昨日、米韓の軍当局による定例協議で、北朝鮮のミサイルを想定した日米韓のパシフィック・ドラゴンを定例化することで合意したという現地報道があるのですが、これの事実関係はいかがでしょうか。

A:それは、日米韓のですか。

Q:北朝鮮のミサイルを想定した訓練で、パシフィック・ドラゴン、今年の6月にやったと思うのですが、これを定例化することで合意したという現地報道が出ているのですけれども。

A:それは確認させていただいて、また、お答えしたいと思います。(※)

Q:最近、この北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受けて、韓国の閣僚から、GSOMIAに対して、かなり前向きな発言が、外務大臣とか含めて相次いでいるのですが、今回の発射を受けて、大臣もそのGSOMIAの必要性というのは高まっているというふうにお考えでしょうか。

A:GSOMIAの必要性については、やはり、情報をしっかりと持って、お互いに共有をするということは高まっており、日韓でGSOMIA締結することも必要性が高まっていますし、とても重要なことだというふうに思っております。また、9月10日に韓民求国防長官と電話会談を実施した際にも、私の方からGSOMIAについて言及をしたところであります。ただ、韓国の方のいろいろな背景というか、国民感情というものもありますし、理解を深めていくことが必要ですけれども、韓国側からそういった発言があるということは非常に歓迎すべきことだと思っております。

Q:中国を訪れているフィリピンのドゥテルテ大統領が、アメリカと経済的にも軍事的にも決別すると発言しています。この発言に対して大臣の受け止めと、また、こうした中国とフィリピンの接近が東シナ海、南シナ海にどのような影響を与えるか、お考えをお願いします。

A:フィリピンの大統領の一つ一つの発言について、コメントする立場にはありませんけれども、やはり、南シナ海の平和と安定のためには、しっかりとフィリピンに対しても日本は関係を強化していく必要があるというふうに思います。いずれにいたしましても、南シナ海においても力ではなくて、「法による支配」を貫徹させるということが重要であって、引き続き、その関係国の動向については注視していきたいというふうに思っております。

Q:その関連なのですけれども、日本はTC-90の貸与とか、防衛省のとは違いますけれども、大型の巡視船の供与とかありますが、ここのところ、フィリピンとの関係強化にずっとやってきたと思うのですけれども、こうした今のドゥテルテ政権の立場を見ても方向性は変わらないというようなお考えでよろしいのでしょうか。

A:日本にとって、やはり、フィリピンという国は、戦略的にも重要な存在でもありますし、また、南シナ海の平和と安定、そして、地域の安定にとって、フィリピンの能力構築支援というものはしっかりとやっていく必要があるというふうに考えています。

Q:米軍普天間飛行場の移設問題についてお伺いしたいのですけれども、現在政府が進めている辺野古の埋立案とは別で、公明党のワーキングチームが、沖縄県内にある米軍キャンプ・ハンセンとキャンプ・シュワブの陸上部分への移設案を検討しているということが明らかになったということですけれども、防衛省としてはどうお考えでしょうか。

A:報道は承知をしておりますけれども、県と公明党らで作っておられる在沖米軍基地の調査ワーキングチームの検討案についての詳細を承知していないので、それについてお答えすることは困難だというふうに思います。ただ、前回、国会でも総理が答弁されたように、また新たな案ということになれば、その検討だけで相当な月日を費やすということ、それから、一日も早く普天間飛行場の危険性を除去するということが原点だというふうに思いますので、辺野古への移設が唯一の選択肢であるという政府の考え方に何か変わりがあるということではないというふうに思います。

Q:関連で、今日、在日米軍司令官の表敬があると思うのですけれども、もし公明党の方から、陸上案というのが実際に提示されるという場合があったりする時に、米側に大臣の方からその案を提案するという考えはありますか。

A:まず、仮定の問にお答えするのは適切ではないと思いますし、先ほど答弁したとおり、政府の考え方に変わりはないということです。

Q:北朝鮮の関連なのですけれども、北朝鮮が談話を出して、さらに人工衛星を打ち上げるという談話を発表して、事実上の長距離弾道ミサイルの発射を続ける姿勢を改めて鮮明にしました。これについて、防衛省の御認識と、兆候などについてお聞かせ下さい。

A:報道は承知いたしております。北朝鮮は、人工衛星の打ち上げを継続するとともに、より強力な運搬ロケットを開発し、発射していくという主張を続けているわけであります。防衛省としては、引き続き、北朝鮮の動向について、情報の収集・分析に努めてまいりたいというふうに思いますけれども、今年に入ってからの北朝鮮の状況を見ておりますと、やはり長距離弾道ミサイルの開発を一層進展させる可能性は高いというふうに思います。

Q:北部訓練場の警備に当たっている機動隊員が不適切発言をしたことが、今問題になっていますが、政府が工事を強行したことが今回の言葉としてひずみが現れて、不適切発言になったのではないかという指摘も上がっていますが、事業者としてはどう捉えていらっしゃいますでしょうか。

A:まず、昨日の国会の中でも、今の不適切発言についての質問はありましたが、これについては、本当に大変不適切かつ残念な発言でありますし、そういったことが、そういう発言があってはならないというふうに思っております。しかしながら、そのことと北部訓練場の返還というのは、沖縄の負担軽減に繋がるものでありますので、しっかりと着実に進めていきたいと思っています。

以上

※ 同日、報道官会見にて、以下のとおり回答。
 本日の報道で「韓米両国軍当局は、20日、米ワシントンで開催された韓米定例安保協議で北朝鮮のミサイルを探知・追尾する韓米日3ヶ国による演習、パシフィック・ドラゴンを定例化することで合意した」とされており、この報道については、私どもも承知を致しております。ただし、今申し上げた米国と韓国との定例安保協議の場には、わが国は参加をしておりませんので、日米韓3ヶ国でパシフィック・ドラゴンの定例化について合意したということではありませんが、いずれにせよ、北朝鮮の度重なるミサイル発射や核実験など、わが国の安全に対する脅威が高まりつつある中、米軍のみならず、安全保障協力が深化している韓国との間で、このような共同演習を積極的に実施していきたいと考えており、今後、日米韓3ヶ国の間で調整を進めてまいりたいと考えております。

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