大臣臨時会見概要

平成28年6月8日(13時02分~13時10分)(日本時間)

1 発表事項

 ただ今、タイ国軍の精強部隊、第21近衛歩兵連隊を拝見させていただきました。水中での訓練や、乗馬、オートバイ、また、徒手格闘、いずれも非常に力強く、そして、現実に対応した訓練をしておりまして、大変、感銘を受けました。私の訪問に際して、タイ王国王立の、国軍の皆さんが、このような部隊を見せていただいたということに対して、心から御礼を申し上げますし、また、わが国においても、今後、テロや緊急事態等、さらに精強な部隊を育成するために、大変、勉強になりました。

2 質疑応答

Q:ここまで、シンガポール、ミャンマー、タイとASEAN3ヶ国を歴訪されてきまして、それぞれ、国防大臣と会談されて来られ、力による現状変更などは許さないというようなことで、一致してきたわけですけれども、やはり、ASEAN各国との協議の重要性というのは、お感じでしょうか。

A:アジア太平洋地域の平和と安定というのは、わが国にとって、非常に大事なわけでありますが、特にASEANとの協力関係は、地域の平和と安定を維持するためには不可欠でありまして、これまで、個々に、それぞれの国々と日本は、防衛協力や安全保障の共同訓練、対話等を行ってまいりましたが、さらに、ASEAN全体とも、各国をまわりまして、親密に友好関係を深め、さらに、防衛協力を強めていかなければならないと思いました。特に、非常に長い歴史の中で、それぞれの国々と日本の友好関係がありますので、さらに、こういったことが発展できるようにしなければならないということを感じました。

Q:そういった意味でいうと、ASEAN各国と、2年前に江渡大臣が、ミャンマーで初めてのASEANとの会議を行いましたが、そうした必要性というのは。

A:日本・ASEAN大臣会議は、先だって、ラオスで開催するということを決定されました。現在、最終的な調整をいたしているわけでありますが、こういった中において、それぞれの国々との防衛関係の強化、また、ASEAN全体としての取組みの中で、日本が果たしていく役割、また、今後やるべきことを協議していきたいと思っております。

Q:日ASEANの会合は、秋頃でしょうか。

A:11月に開催することは、決定しております。

Q:今、ASEANの国々と、南シナ海が一番懸案ではあるわけですけれども、どういった認識を共有したいという思いでしょうか。

A:南シナ海の問題は、先だってのシンガポールでの「シャングリラ・ダイアログ」の中で、私もスピーチをいたしました。おそらく、これから、フィリピンとの裁定が下されて、その後どうするのか、各国も、その状況の中で対応していかなければなりませんが、ASEANのことを考えますと、どの国が、主導権を果たしていくのか、やはり、タイやミャンマーなどが、そういった、地域の主導的な役割が大きいと思います。昨日の首相、また、国防大臣との会談でも、この点の話し合いはしましたが、わが国の立場としましては、国際法を遵守し、力による現状変更は認められない、そして、平和的に解決する、この安倍総理の3原則に基づいて、私が、SDIの中で具体的に申し上げましたけれども、まずは、ルールの確立ということで、いろんな危機回避等のルール、CUESや具体的なルール作りについて議論していくということ、第二は、各国の海と空の安全保障ということで、警戒監視や情報収集、そういった安全保障の能力を高めていく、日本は、キャパシティ・ビルディングや人材派遣、そういう形で貢献をしていくこと、そして、三つ目は、災害です。これは、共通の認識として、共に連携できる項目でありますので、このような現実的な対応を通じて、この地域の平和と安定、そして、南シナ海の平和と安定が保たれるように、努力していきたいと思っております。

Q:南シナ海について関連ですが、昨日までの米中戦略対話で、南シナ海情勢についても話し合われたのですが、中国が「古くから南シナ海の島々の領土がある」と主張して、アメリカと物別れに終わりました。この受け止め、評価についてお伺いします。

A:日本としては、第三国同士の話し合いでありますので、コメントする立場にはありませんが、大事なことは、中国は大国でありますので、こういったことに対して、建設的で国際社会の声をよく聞いて、自制し、また、平和と安定を損なうような行動をとらないということが大事でありますので、今後、米中間で建設的かつ率直なやりとりがされまして、現実的な平和に向かう対応が取っていかれるということを期待しております。

Q:米中に関連してなのですけれども、昨日、東シナ海上空で米軍機に中国軍機が異常接近したとの報道があるのですが、事実関係と、この事象に対して、受け止めについて伺いたいのですが。

A:事実関係につきましては、現在、調査中で、また、確認中でもあります。コメントは控えますけれども、仮に、報道にあるような行動が事実であれば、偶発的な事故を含む、不測の事態を招きかねない危険な行為であり、懸念すべきことであると思っております。これにつきましては、わが国も、中国との間で、海空連絡メカニズムなど、不測の事態等のための連絡態勢、こういったものは、早急に確立すべきでありますし、こういった事態を招かないように、お互いに自制のある行動をとる、特に、中国は、大国でありますので、その自覚を持って、地域が不安定になるようなことを、自ら行わないように、先日のシンガポールでの「シャングリラ・ダイアログ」でも意見は述べましたけれども、国際法を遵守し、現状変更を行うようなことをせずに、平和的に事態対処していただきたいと思っております。

以上

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