大臣臨時会見概要

平成28年6月6日(16時28分~16時37分)(日本時間)

1 発表事項

 先程、国軍司令官、また、国防大臣、そして、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問と会談いたしました。今回の訪問は、2014年11月の訪問以来、2度目になりますけれども、2国間の会談を目的とした訪問は初めてでございます。まず、会談順に申し上げますが、国軍司令官との会談では、私から、円滑に政権が移行したことを評価しつつ、ミャンマーの安定と発展を強化していくにあたり、国軍、また、国防省の役割に期待を表明しました。また、南シナ海及び北朝鮮等の地域情勢について、意見交換をしまして、紛争の平和的な解決等について認識を共有し、両国の防衛協力・交流のさらなる推進についても一致いたしました。その中で、能力構築支援について、私から、HA/DR、潜水医学、航空気象の陸海空の各分野における、能力構築支援を継続するとともに、新たに、捜索・救難及び衛生に関する、具体的な技術支援を行っていきたい旨発言をし、国軍司令官より、日本の取組みに対する評価及び感謝の表明がありました。また、部隊間交流、そして、昨年から防衛大学校に留学生を派遣、幹部間も幹部学校に国軍の幹部を派遣し、また、国防大学の学校長が、防衛研究所の所長と面会するなど、教育分野における交流・協力についても、継続・発展させていくことで一致しました。次に、セイン・ウィン国防大臣との会談です。この会談では、キャパ・ビル、また、教育交流や部隊交流をはじめとする、2国間の防衛協力・交流をさらに推進をしていくということで一致しました。また、ADMMプラス等、多国間の枠組みを通じても、協力を進めることで一致し、特に、セイン・ウィン国防大臣から、ASEANに対する日本の取組みを支持しているという発言がありました。南シナ海情勢も意見交換を行いまして、紛争の平和的解決の重要性で一致しました。最後に、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問との会談におきましては、私から、国家最高顧問が先頭に立ち、ミャンマーの民主化に取組んで新政権の誕生実現をされたということに対して、敬意を表しました。また、アウン・サン将軍時代から、両国が近しい関係を築いてきたことを思い起こせば、日本の防衛大臣として初めて、国家最高顧問にお会いできたということは、歴史的な意義を有するという旨を述べました。そして、他国の国防大臣との会談も含めて、初めてお会いできたということでございます。アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から、日本の戦後の発展は、民主主義の下で進められたということに敬意を表する旨の発言があったことを受けまして、私から、わが国の憲法規定、そして、国会の権限、文民統制の内容等について、説明いたしました。また、私から、キャパ・ビル、また、防大の留学生の派遣をはじめとする、各種交流を通じて、国軍関係者に、こうした民主国家における国軍の役割について、理解を深めていただきたいと考えている旨お伝えし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から、こうした点について、理解が得られたということです。また、私から、国民和解のさらなる進展を期待しており、日本政府は、NLD政権を、官民あげて、全力で支援していく旨お伝えし、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から、和平プロセスへの日本政府の支援に対して、謝意が表明されたわけであります。総括して申し上げますが、ミャンマーというのは、長きに渡る日本の友好国であるとともに、中国、インド、タイという大国に挟まれた、地政学的に重要な国でありまして、ミャンマーの安定と発展は、地域全体の和平と繁栄に資するものである。そして、本年3月末の新政権発足後のタイミングで、ミャンマーを訪問し、国軍司令官、国防大臣との間で、両国の防衛当局間の関係を、引き続き、強化していくことを確認しまして、さらに、日本の防衛大臣として、初めて国家最高顧問を表敬できたことは、大変、印象深いと考えております。

2 質疑応答

Q:スー・チーさんとの会談なのですが、今、キャパ・ビルというお話もございましたが、日本として、いわゆる新たな国づくりを、スー・チーさん中心に進めているわけなのですけれども、キャパ・ビルについて、スー・チーさんに対して、どういった形で進めていくというお話を、大臣の方からされたのでしょうか。

A:いろいろな支援について、お話いたしました。最後に、「トータルとして、ミャンマーにおいては、困難な課題が山積しているが、友人である日本に、一層支援していただければありがたい」ということでありました。

Q:大臣からは、そういった支援を、今後行っていきたいという思いは伝えられたわけですか。

A:はい。各種の支援ということで、特に、教育面で、防衛大学校に留学生を派遣されているということで、私も、防衛大学校出身で、40年来の友人が、各国にいるということは、貴重な財産であるということに対して、非常に理解をいただきましたし、また、キャパシティ・ビルディング、各種交流、国軍関係者に、こうした民主国家における国軍の役割について、理解していただければという旨を発言いたしまして、こういった点には、非常に理解いただいたということです。最後に、冒頭、アウン・サー将軍とは、日本と、深い関係があるということを言いましたら、冒頭に、「アウン・サー将軍に触れていただいてありがとう、彼が、今のミャンマーの軍を作りました。目標は、独立国家を守るため、今の民主政権も同じ目標を持っている」という発言がありました。スー・チーさんの言葉として、日本の憲法、基本的人権、平和主義、それから国民主権、そういった話をしますと、彼女の方から、基本的人権が確保されてこそ、和平が成り立つし、今の繁栄があるということで、やはり、こういった基本的な人権というものが、最も大事なものであるという認識が示されました。

Q:大臣から、日本への、訪日というお話は、今日はされなかったのでしょうか。

A:国防大臣には、まだ、来日されていないので、お招きはしましたが、スー・チーさんにつきましては、外務大臣ですから、私からはしませんでした。

以上

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