大臣会見概要

平成28年3月4日(09時42分~09時52分)

1 発表事項

 オーストラリア政府から、2月24日にオーストラリア所属の砕氷船である「オーロラ・オーストラリス」が南極大陸沖で座礁したために、この海域を航行する予定でありました「しらせ」によって、観測隊員等の輸送支援を行って欲しいという旨が、日本政府の南極地域観測統合推進本部長(文部科学大臣)に対して要請があったと承知しております。この要請を受けまして、南極地域観測統合推進本部で検討を行いまして、観測隊員等及びこの砕氷船で輸送する予定であったヘリコプターを「しらせ」に乗艦させて輸送を行うということを近く決定すると聞いております。南極地域におきまして、人道的見地からこのような協力を行うということは、非常に有意義なことであると考えております。

2 質疑応答

Q:実際に「しらせ」で活動を行う具体的な日付は、決まっているのでしょうか。

A:正式に、今日決定されるということですけれども、日曜日くらいからと聞いております。

Q:輸送の規模や人数は、どのくらいになりそうですか。

A:後ほど文科省の方から発表があると思います。70人を救援するということを決定するということです。

Q:来週月曜日7日から、米韓の合同軍事演習が行われます。今朝、金正恩第一書記が米韓の合同軍事演習を批判した上で、核弾頭の発射を念頭に置いたような発言をしているのですが、自衛隊としてはどのように対応して行くお考えでしょうか。

A:報道によりますと、3月7日から米韓連合演習が開かれる予定だと承知しております。北朝鮮は、昨今、朝鮮人民軍最高司令部重大声明を発表するなど、挑発的な言動を繰り返しております。現下の朝鮮半島の情勢を踏まえますと、今後、北朝鮮が、米韓連合演習に反発するといった、更なる挑発行動に出る可能性も否定はできないということでありまして、防衛省と致しましては、引き続き、警戒監視、また情報収集・分析を行っておるわけでありますが、今後とも、これは継続してまいりたいと思っております。具体的な態勢等につきましては、こちらの手の内を明らかにするということになるということでありますので、差し控えさせて頂きますけれども、防衛省・自衛隊と致しましては、いかなる事態が発生致しましても、国民の安全をしっかり守っていくために、万全を期してまいりたいということであります。

Q:アメリカの大統領選挙に向けて各党の候補者選びが進んでいますが、共和党のトランプ候補が日米同盟について、「アメリカは日本を守るけれど、日本はアメリカを守らない」という趣旨の「不公平だ」という発言をしているのですが、それについてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

A:アメリカの大統領選挙というのは、わが国のみならず、国際社会にも大変大きな影響を与えるものでありまして、引き続き、注視しております。これは、米国の内政に関わることでもありまして、大統領選の予備選、また、候補者の発言の逐一につきましては、コメントをすることは差し控えさせて頂きますが、いずれにしましても、今般の大統領選挙の結果の如何に関わらず、日米同盟というのは、わが国のみならず、アジア太平洋、更には、世界全体の安定と繁栄のための「公共財」として機能していることには変わりがありませんので、今後、引き続き、米国とは緊密に連携しつつ、日米防衛協力の推進、そして在日米軍再編の着実な実施等を通じまして、日米安保体制の信頼性を一層向上させるように努力していきたいと考えております。

Q:改めてになりますが、今の同盟の在り方について、どのようにお考えでしょうか。

A:現在は、ガイドライン等を通じて、やはり、シームレスという切れ目のない、また、グローバル、地域的にも、また、宇宙とかサイバーといった新たな分野にも対応できるように、そして、実際に調整メカニズムを作って、しっかりと機能をするということをガイドラインでも同意を致しておりますので、非常に機能してきておりますので、引き続き、こういった日米が同盟関係において、協力し得るように努力していきたいと思っております。

Q:中国が明日から全人代が開かれて、今日にも国防予算が発表される見通しなのですけれども、経済が落ち込む中、中国、それでも二桁の増加は確実視されていて、この受け止めを改めてお願いします。

A:中国の動向等につきましては、平素から注目致しておりますので、明日の動きも注視をしていきたいと思っております。しかしながら、やはり、中国の軍事予算等につきましては、透明化をしまして、国際社会においても、しっかりと説明をしてもらう必要がございますし、また、地域の均衡やバランスを損なうものであってはなりませんので、その点において、しっかりと国際社会の安定のために、貢献できるものであって欲しいと思っております。

Q:陸上自衛隊が「戦闘糧食を今年度納入分から缶からレトルトに」というような話があるのですが、これについて、大臣はレンジャー部隊として隊員での御経験もあると思うのですけれども、実際にレトルトに変わるメリットみたいなものはどこにあるのでしょうか。

A:私もかつて、陸上自衛隊の中でレンジャー訓練等を実施しましたけれども、非常に缶詰の携行というのは重いし、またかさばりまして、安定性もなく、また種類も限られておりました。近年、行動等において迅速な対応が求められておりますし、また携行食として陸上での移動においても、収納とか、重量などの携行性とたくさんのメニューで、こういった喫食性も優れて、レトルトを平成27年度から全面的に採用することに致しました。そういう点におきましては、重さも、また携行性も一段と向上するものになるものではないかと思っております。

Q:味はいかがなのでしょうか。

A:まだ、試食したことはないのですが、今日午後、展示会を開きますので、皆さんと一緒に試食してみたいと思っております。

Q:以前のよりかはマシというか、良くはなっているということなのでしょうか。

A:缶詰ですから、非常に冷たい、冷えた食事を、また缶切りで開けて食べるのですが、冬の雪の中の訓練など、手が悴んでいますし、缶切り自体もどこにいったか探さなければいけませんので、非常に不便でした。そういう意味では、レトルトというのは非常に食べやすくなってきたのではないかなと思っております。

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