大臣臨時会見概要

平成27年12月9日(16時59分~17時13分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今日、伊丹、神戸とまわられて、どういうお考えをお持ちになったか教えて下さい。

A:YS69ですけれども、12月1日から13日にかけて、日米の合同演習ということで、ケネディ大使と一緒に視察させて頂きました。これにつきましては、陸上自衛隊と米軍の陸上部隊、それぞれ指揮系統に従って、共同して作戦を実施する場合における方面隊以下の調整要領等について図上で演習をするものでありまして、中部方面隊の隷下部隊等が参加しておりました。これによりまして、日米部隊間の相互連携要領、これを確認するということで、相互運用性の向上を図るものであります。また、これを視察して、自衛隊と米軍の間の相互連携要領を改めて確認をすることができました。それぞれの隊員、また米軍の関係者、非常に真剣に調整や対応等を討議いたしまして、演習をしていたことであります。また、隊員同士の相互の信頼感、そして友情等の絆、この演習によってそれができるということは、今後の日米関係を考えても、非常に人と人のつながりというものが大事なものであると感じました。まだ訓練は続いておりますけれども、全力を出して演練を致しまして、実りある演習成果を出して頂きたいと思っております。また、ケネディ大使は昨年に続いてこの演習を視察をされたわけでございます。途中、昼食をとりながら、演習の内容を聞き、そしてその後、指揮所を視察したわけでございます。ケネディ大使とはやはりこのような日米間で、共同演習を行っていくということは大変重要であるということ、そして、引き続き、緊密な日米間の防衛協力、これを行って日米同盟を更に深化・発展をさせていくということについてお話致しました。また、ケネディ大使から京都の経ヶ岬のXバンドレーダーを視察をする話を私がしましたら、これについては、既にケネディ大使は視察をしたということで、この点についてケネディ大使の方から、地元の皆様方が受け入れてくれているということに感謝をしているということと、騒音などの懸案につきましては、対策につきましても米側としても真剣に取組んでいる、努力をしているというお話がありまして、私としましても、日本として引き続き、騒音対策などに取組んでいくという旨をお話致しました。以上がYS関係です。続きまして、神戸の潜水艦の建造企業の視察を致しました。この目的は、わが国の潜水艦企業に関する生産・技術基盤の現状、これをこの目で見るということで理解するということを目的とし、本日は、そうりゅう型の潜水艦の建造現場を視察致しました。三菱重工、そして川崎重工、この両者はこれまで60年間、51隻、三菱重工が25隻、川崎重工が26隻、この潜水艦をすでに建造しておりまして、メンテナンスも行ってきたという実績があります。これについて、設備の維持と整備、人材の育成等について、積極的に取組んでいるその計画や、また、実際の重要なポイントなどを説明を受けました。両者の人材育成につきましては、極めて優れた溶接技術の技術者の育成が行われておりまして、世界トップと言われる潜水艦の技術が人の手作り、溶接、こういった一つ一つの手作業によって行われているし、一方で最新のハイテク技術も応用されているというようなことで、これらの取組みによって支えられているということを改めて実感いたしました。私からは、両者に対しまして、オーストラリアを含めまして、わが国の潜水艦技術、これは国際的にも注目をされているので、今後とも生産や技術基盤の強化、そして、国際協力に向けまして取組んで頂きたいという旨を述べて現場の技術者の方々を激励をさせて頂きました。今回改めてわが国の安全保障を支えるものづくりの現場を視察をさせて頂きまして、今後の安全保障政策を進めるにあたりまして、私としましては非常に有意義であったと考えております。

Q:潜水艦の方なのですけれども、先ほど、世界トップというお話がありましたけれども、こういう高度な技術を、仮にオーストラリアと共同生産・共同開発をする場合に、オーストラリアに移転というか、オーストラリアと同じような技術を再現することができるとお考えでしょうか。

A:提案は致しましたが、既にオーストラリアもコリンズ級の潜水艦を建造しているという状況でもありますし、私としては、日本の提案には三つの利点があるわけでありまして、第一には日豪と日米豪という戦略的協力に繋がると。安全保障面でも協力しておりますけれども、非常に日米豪、これの戦略的な協力に繋がると。第二は、日本は4,000トン級という世界最大の通常動力型潜水艦を建造して運用している唯一の国でありまして、世界トップクラスの技術に基づく非常にリスクが小さいということが提案できると。第三は、今後も長期に渡ってメンテナンスを行っていくということで、日豪間で協力態勢を構築するということは十分に可能であると思っておりまして、そういった提案をさせていただきました。

Q:関連なのですけれども、提案の中には豪州での技術センターを作るという提案も含まれていますけれども、豪州での技術者の要請という点について、どのようにお考えでしょうか。

A:改めて今日の視察を通じて、日本の潜水艦技術というのは、非常に高度でありまして、それを支えているのは1人1人の技術者、これの熟練の技だと確認致しました。これにはやはり、人材育成、これが必要でありまして、潜水艦の建造にしてもメンテナンスにしても、技術力の向上のためには人材育成、そのためには豪州のトレーニングセンターといったような日豪の潜水艦協力に関する人材を育成するための施設や場所、こういったトレーニングセンターを創設するというアイデアも盛り込んでおりまして、具体的な場所とかはまだ決まっておりませんけれども、日本がパートナーとして選ばれた場合におきましては、こういったことを実施するということを詳しく、オーストラリアと協議をして参りますけれども、こうした協議を通じて、このトレーニングセンターの設置、また人材の育成を行っていくということになりましたら、官民の防衛協力・交流がさらに促進されるものになるのではないかというふうに考えております。

Q:もし、オーストラリアの潜水艦の共同開発国に選定された場合に、オーストラリアのかなり大規模なプロジェクトですから、日本の経済成長という面にもプラスになると思いますが、その点については大臣のお考えいかがでしょうか。

A:防衛省としましては、あくまでも防衛の見地での協力、日豪の防衛協力という観点で話をしておりまして、特にオーストラリアはわが国にとりましては、特別な戦略的パートナーでありまして、両国の首脳同士でこういったことで調印をして、潜水艦の将来計画について、これまでも協議をして参りましたが、アジア太平洋地域の情勢も踏まえて、日豪の防衛協力、これを強めていくということが重要であるということでございます。当然、企業と企業の関係もありまして、オーストラリアの地元にとっても経済的なメリットがあることでありますし、わが国におきましても、こういった企業が協力するということもメリットがあるところでありますので、こういった企業の協力も得ながら、様々な機会を捉えて、オーストラリア側に対して、日本の潜水艦の強みとか、技術能力の高さ、そして日本との防衛協力の重要性、こういったもので最初に言いましたけれども、日豪、日米豪、こういった戦略的協力に繋がっていくのだということを丁寧に説明していきたいと考えております。

Q:今回、建造現場を見て、オーストラリアのパートナーに選ばれるというような自信というのは深まったでしょうか。

A:技術におきましては、私は世界一の技術レベルにありますし、また実際においての実績等も、能力的にもあるものでありますので、そういったことも含んだ提案となってきております。これにつきましては、もう既に、提案を出しておりますので、今後はオーストラリアが決定することでありますので、様々な意見、また質問等に対しては、精一杯答えていくことによって、選考されるように努力していきたいと思っております。

Q:ケネディ大使との視察もされましたけれども、その中で、ちょっと変わりますが、思いやり予算であったり、日米ACSAの改訂について、この辺についてお話というのはされたのでしょうか。

A:今日は訓練の視察でありますので、日米間の防衛の協力とか、実際に訓練の重要性とか、そういった話が中心でありました。ホスト・ネーション・サポートにつきましては、現在、日米間でまだ協議・交渉、これが行われている最中でありますので、交渉の具体的な内容等については米側との関係もありましてお答えすることは差し控えさせていただきますけれども、日本政府と致しましては、適切な内容になるように、引き続き、日米間で交渉を継続していくというようなことになっております。

Q:ACSAについても、ケネディさんとは話してないですね。

A:ACSAについては、今日は話しておりません。

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