大臣臨時会見概要

平成27年11月20日(10時35分~10時45分)(日本時間)

英語の質問については、通訳者の発言を記載しています。

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今日のSA州首相との会談で、大臣の方から特に潜水艦のことについて何か言われたのですか。

A:ウェザリル南オーストラリア州首相とは、潜水艦の協力の戦略的重要性、それとわが国の潜水艦の技術の信頼性、そして、3つのオプションを含めた建造オプションのすべてについて、検討して対応するということをお話致しました。それに対して首相の方から、サプライチェーン、つまり地元の防衛産業の参画、その最大化を重視して欲しいというようなお話がありまして、日本としては3つの建造オプションすべてについて、ベストな提案を行うということ、そして、このプロジェクトの最初の段階から地元企業の参加が不可欠と考えているということで、もう既に日本チームの企業側のリーダーが、この南オーストラリア州の地元企業約40社と面談を行っていたと聞いていると。そして、この日本がパートナーに選ばれたら、地元企業が設計の段階、また、維持整備までのすべての段階において、しっかりと地元企業が参画できる、そういうことを確信しているということをお伝え致しました。更に、仮にパートナーに選ばれれば、潜水艦の件ばかりだけではなく、わが国と南オーストラリアの産業、広い分野において連携することにも成り得るということで、この地域の繁栄と平和と安定、それにも貢献するものであるという考えをお伝え致しました。これに対して、ウエザリル首相が、最近、日本の潜水艦協力の説明が非常に強化をされており、日本がパートナーに選ばれれば、協力をしていきたいというお話でありました。その後、ヒュー・ヴァン・レ総督とも潜水艦協力について、わが国の協力について述べた上で、貴国と南オーストラリア州との防衛関係に留まらない幅広い分野での協力の可能性について意見交換を行いまして、防衛産業に留まらない幅広い産業でのわが国とのビジネスの関係が拡大していくことが重要であるという認識で一致しました。総督からは、日本のテクノロジーとワークマンシップは有名であるということでありまして、潜水艦のみならず、幅広い分野での経済協力に繋がっていけばありがたいというお話でした。

Q:今回のオーストラリア訪問を通じまして、どのようなことを達成したいとお考えでしょうか。

A:まず、地元の工場の見学をさせていただいて、その現状について把握するとともに、地元の皆様方の御意見、また要望を聞かせていただいて、更に日本側として対応できることがないかということを考えていきたいと思っております。

Q:一点、別件で恐縮なのですが、南シナ海での活動に関してですが、日米首脳会談が昨日フィリピンでありました。総理は、自衛隊として何ができるか検討していきたいということをおっしゃったのですけれども、具体的にどのようなことを検討していかれるのでしょうか。

A:何と言っても南シナ海は公海においての航行の自由、飛行の自由、これの安全確保は重要な関心事項でありまして、開かれた自由で平和な海を守るために国際社会が連携していくということが重要であると考えております。これまでも、南シナ海周辺の国々に対するキャパシティ・ビルディング(能力構築支援)、また共同訓練等、地域の安定に資する活動に積極的に取り組んでおりまして、今後とも二国間・多国間による共同訓練、演習等を推進するということと致したいと思っております。現時点においては具体的な計画、常続的な警戒監視を行っておりませんし計画も有していないということで、今後ともわが国の安全保障に与える影響を注視しつつ、十分に検討を行っていくべき課題であると考えております。

Q:フランスのパリで起きた事件が、もし日本の国内で起きた場合、自衛隊としてどのような活動をしていくという考えなのでしょうか。

A:第一義的には、警察、消防が対処するということで、自衛隊も発生したテロの態様に応じて対処するということであります。特に、テロ攻撃でNBC、生物化学兵器などが用いられた場合におきましては、災害派遣、また、国民保護等の派遣によって、こういった放射線量の測定や住民の避難・除染等を実施することになるわけでありますが、こうした事態においても、警察や海上保安庁との共同訓練・連携が必要ではないかということでございます。

Q:日本側として、最先端の潜水艦が建造できるということに関しての自信のほどをお伺いしたいと思います。

A:これは、3つの提案ですね。まずオーストラリアで建造すること、そして、日本で建造すること、そして両国でハイブリッドの建造を行うということ。これすべてにおいて提案を行うわけですが、ベストの提案を行いたいと考えております。そして、いずれのオプションにおいても、最初から地元の企業の参画が不可欠だと考えておりまして、そういう点におきまして、日豪両国にとって大きなメリットがあるものであると確信を致しております。能力的には、わが国は外洋航行能力を持つ4,000トン級の世界最大の通常潜水艦を建造できますし、また運用をしている世界唯一の国であります。そして、過去60年間に渡って50隻以上の通常型潜水艦を建造しておりまして、納期の遅れとか、また、品質の不良、これ一切発生をしていないと。そういう実績を持っておりますので、優れた潜水艦を小さいリスクで建造するという能力を持っております。

Q:3つのオプションの中でどのオプションを選考されるかということに関しては、何か御意見ありますでしょうか。

A:これは、今提案をしているものに変更はありません。3つのオプションすべてに対応していきたいと思っております。

Q:ウェザリル首相との会談で、戦略的重要性について話したと。他の3つのオプションであるとかは分かるのですが、戦略的重要性についてはどのようにお話をされたのでしょうか。

A:これは、日本もオーストラリアも海洋国家でありまして、航行の自由、これについては、両国にとりましても繁栄と安定のために必要であると。そういう点において、安全保障面においても両国で連携が進んできておりまして、こういった海洋の面での協力というのは、単に装備面での協力ではなくて、日豪、また日米豪、こういった連携が重視をされるという戦略的な要素があるということを申し上げました。

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