大臣臨時会見概要

平成27年11月6日(19時50分~20時02分)(日本時間)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:大臣の方からベトナム首相との会談について。

A:今日の午後は、ベトナム軍の軍事科学技術院に参りまして、防大の卒業生がこちらに多数おられまして、面会、激励をさせていただきました。また、学校の内容を伺いました。その後はズン首相、そしてチョン共産党書記長へ表敬訪問を致しました。ズン首相とは、海における「法の支配」に基づいて、国際法を遵守する重要性で一致を致しました。また、南シナ海の現状について意見交換を致しました。具体的には、ズン首相から、「地域の平和と安定への日本の貢献を高く評価する。そして、ベトナムを含むASEANの一体的な取組に対し、日本がこれを支持をし、積極的な役割を果たすことを期待する」との発言がありました。これに対しては、私からは、「南シナ海の問題は国際社会の存立基盤そのものに関わる重要な問題であり、いかなる国も部外者たりえない」旨、発言するとともに、「地域諸国の繁栄の基盤である海上の安定確保をはじめ、地域の平和と安定及び航行の自由に貢献するために、貴国と密接な連携を行い、積極的に関与をしていく」ということをお伝えを致しました。また、ズン首相から、カムラン湾の多国籍港への寄港について、日本の海上自衛隊の艦艇を招待したいとの発言がありまして、これに対して私から、私が初めて現地の視察をさせていただいたこと、また招待いただいたことに謝意を表しました。そして、チョン書記長との意見交換では、本年9月のチョン書記長と安倍総理との会談の結果を踏まえて、タイン国防大臣の招待を受けて、今回、ベトナムを訪問をしたと。チョン書記長と再びお会いできたことを感謝するとともに、タイン大臣との間で中身のある防衛相会談を終えたことをお伝えを致しました。チョン書記長からは、「防衛相会談の成果を歓迎し、その成果を踏まえて、今後、両国の防衛当局間の協力が更に進むことを期待する」旨の発言がありました。チョン書記長とズン首相には、わが国にとってASEAN諸国は重要なパートナーであり、中でもベトナムとの関係を重視をしている旨をお伝えした上で、防衛大臣として、日越防衛協力・交流を更に発展させていくために尽力をするということを説明を致しました。今回のベトナム訪問は、実質、二日間という短い期間でありましたが、ズン首相、そしてチョン共産党書記長という非常に重要な方々と面会することができましたし、中身も実質の防衛協力・交流の発展につながる話ができたということで、大変大きな促進剤になったものと考えております。今後は、今回の訪問を成果に致しまして、事務当局、また防衛当局間で具体的な防衛協力及び交流を実現して参りたいと思います。

Q:チョン書記長との会談なのですけれども、冒頭、同じ東シナ海、南シナ海で同じ課題を共有する貴国との協力関係というのを、わが国としては優先事項だというふうにしているというお話ありました。海洋進出、海洋を巡る問題について、大臣の方から他にどういうことをお話になったのでしょうか。

A:これは、先だって安倍首相との首脳会談で、チョン書記長との間で二国間の安全保障分野での協力の更なる促進が確認をされました。海洋安全保障分野における二国間協力の重要性で一致もしております。南シナ海問題において、平和的手段によって解決されるべきとの認識も両首脳間で共有されているところでありまして、今回の訪問は、両首脳間の会談の結果を踏まえて、私が国防大臣の招待を受けて訪問をしたということで会談を致しました。これによって防衛協力及び交流の一層の深化の具体的方策について、非常に有意義な会談が行われました。

Q:南シナ海を巡る問題では、書記長に対して大臣から改めて御発言はされたのでしょうか。

A:これまで、ADMMで言ったような内容について、特に東シナ海、南シナ海を始めとする海・空域において、積極的な海洋進出、また既存の国際法秩序と相容れない独自の主張に基づく、一方的な現状変更の試みが継続をしているということで、わが国にとっても、南シナ海の問題はシーレーンの確保という戦略的利益の問題であるのみならず、こういった現状に対して「法の支配」を通じて、問題の平和的解決を図り、そして公海における航行の自由及び上空飛行の自由を遵守し、地域の安定を確保するという普遍的な重要性を有する問題でありますので、貴国とこういった問題に直面している国同士として、このような問題に対して一致した声を上げていくことが重要であるという旨をお話を致しました。

Q:それに対して書記長からは。

A:三原則というか、三つのことを言われまして、まず第一に、対話を通じて解決すべきことであると。第二においては、国連海洋法条約を含む国際法で解決すべきであると。第三にはDOC(南シナ海における関係国の行動宣言)の履行、COC(南シナ海における行動規範)の早期締結を図るべきだというようなお話がありました。

Q:優先事項の部分なのですけれども、ちょっと頭撮りの際にカメラが間に合ってなかった部分がありまして、もう一度我々に御説明していただけますでしょうか。

A:わが国にとってASEANというのは大変重要なパートナーであります。そのような中でも、とりわけベトナムというのは、昨年3月にアジアの平和と繁栄に関する「広範なパートナーシップ」であると、格上げをしたわけで、「広範な戦略的パートナーシップ」に基づいて協力関係を強化をしていると。そして、南シナ海、東シナ海において安全保障上の課題を共有をしているベトナムとの関係強化は、わが国の優先事項であるという旨述べました。

Q:書記長は、昨日、中国の習近平国家主席と会談をしています。習近平主席と南シナ海を巡る問題で意見を交わして、今日は大臣とも、まさにこの問題で今、御紹介あったように意見を交わしました。それぞれ日中双方、立場が違うなかでの相次いだ会談となったのですが、大臣はこれについてどのように。

A:わが国との認識におきましては、今年9月に来日された時に総理とも会談されまして、状況の認識等については一致しております。また、それを受けて私が訪問をしたわけでございます。こういった対応等につきましては、先程、書記長の方から申し述べた原則に基づいてという点も私も理解を致しておりますので、今後、先程お話をした致したとおり、二国間で協力をして、このような問題に対しては一致した声を上げていくというようなことで、南シナ海問題は「法の支配」を通じて平和的解決を図っていくべきであるという点において、私もお話しましたし、先方からもそういった御意見でございました。

Q:関連なのですけれども、明日、中国の習近平主席と台湾の馬英九総統が首脳会談をするということなのですけれども、東シナ海で安定性が保たれるというような声もあるのですけれども、それについては大臣としてはどのように捉えてらっしゃいますでしょうか。

A:安全保障の面におきましては、両者が話し合いをするということは、私は良いことだと思います。やはり、いろいろな問題がある中で、話し合いをして問題解決するというのは大事なことであると思います。

Q:歴史的な会談になるだろうというような見方もありますが、それについても大臣も同じような考え方でしょうか。

A:二者の間の問題でありますので、わが国として特にコメントはございません。しかし、基本的に対話や協議を通じて、いろいろな懸案や問題にあたっていくということは、あるべき姿だと思っております。

Q:沖縄の翁長知事が、国交大臣の是正勧告を拒むような、今日発表しているのですけれども、是正勧告に従わないよということでしたけれども、埋立工事、本体工事というのは、今までどおり進めていく考えなのでしょうか。

A:非常に長い時間と労力をかけて丁寧に沖縄県に審査をお願いをしまして、指摘された事項を是正をし、また意見も反映する形で埋立申請を行い、そして、それが認められたものだと認識を致しております。共通する部分としては、普天間飛行場の危険性の除去は一刻も早く実現をする必要性があるということでありまして、防衛省としても、一日も早く普天間飛行場の返還を進めて、周辺住民の皆様方が抱える事故等に対する危険性、また騒音の被害をなくして、基地の縮小、そして整理を目に見える形で進めていきたいと思っております。

Q:工事についてはこれまでどおり。

A:手続につきましては、我々としては瑕疵があるものではないと。丁寧に沖縄県にお願いをし、また御指導に従いつつ申請を行ったものであるというふうに考えております。10月29日、所要の準備を整えまして、護岸工事に必要となる仮設工事に着手をしたということでございます。いずれにしましても、防衛省としては、一日も早い普天間飛行場の返還と移設に向けて、全力で取り組んで参りたいと考えております。

ページの先頭へ戻る