大臣臨時会見概要

平成27年10月21日(13時43分~13時53分)

1 発表事項

 板門店の非武装地帯(DMZ)、これの状況を見ました。御案内いただいたのは、中間線がある中で両国が共同で使用している宿舎、この中で双方が会談をしたり、双方が人を連れてきたりできるようなところがありまして、その中に入って現場を見ました。突然、北朝鮮の建物から警備の兵士が出てきて写真を撮られましたけれども、非常に緊張感漂うようなところでありまして、改めて、南北が激しく対峙をする現場に立ち会ったということを通じまして、朝鮮半島の状況を改めて厳しい緊張がある状態を肌で感じることができました。その後、中立国の監視委員会、これは休戦協定で定められた組織でありますが、この中立国監視委員会のメンバーとしてスウェーデン、スイス、ポーランド、チェコスロバキアがあったのですけれども、数年前からポーランドとチェコは国の事情で外れておりまして、今はスウェーデンとスイスの2か国ですが、その将校と兵士と懇談する機会がありました。ブリーフィングを受けまして、なぜ、この中立国監視委員会が存在しているのか、その意義や役割についてブリーフを受けました。私の方から、先日の地雷の事件の処理だとか、ポーランドとかチェコスロバキアがいなくなったけれども、北朝鮮との接触などはどうなっているのか、米軍が徹底した状況の今後どうなるのかなど質問させていただいて、適切に答えていただきましたけれども、思うのは休戦協定から50年以上経ってますけれども、一度たりとも紛争が再燃しなかったし、停戦の合意が守れた状態が続いているということは、こういうメカニズムが存在をして、日頃から地道にしっかりと各国の代表者が勤務に就いているということを学ばさせていただきました。

2 質疑応答

Q:今、北朝鮮が弾道ミサイル発射を示唆するなど、情勢というのは緊迫していると思うのですけれども、大臣自ら板門店を視察をすることによって、国際社会と北朝鮮に対してどのようなメッセージを発信したいというふうにお考えでしょうか。

A:これはやはり、しっかりとプレゼンス、また国の守り、警戒監視を続けていくことによって、今の現状が保たれているということで、改めて、日常のそれぞれの国としての平和を維持をしていく、国境線を監視していく、そういう努力が必要であると認識致しました。北朝鮮は先軍政治ということで、核やミサイル開発、また通常兵器の問題等も、非常に国の前面に立ててやってきておりますが、やはりしっかりと備えをし、また、この地域の安定を維持するための努力、こういうものは必要であると認識致しました。そういう点では、引き続き日米韓、そして日韓が緊密に連携をしていくということの重要性を改めて実感したということです。

Q:今回の板門店の視察の狙いというのを改めてお願いします。

A:個人的には以前も板門店を訪れたことはありますけれども、現在どういう状況であるのか、この目で確認をして、今の現状を把握したかったと。現実に訪問をして、この面会場の中に入ったのですが、本当にすぐに北朝鮮の兵士が出てきて、写真を撮ったり、非常に警戒を強く持っておられたということをこの目で確認をして、依然、緊張状態が続いているなということを実感致しました。また、非常に展望の見えるところから、北朝鮮の国内の状況なども見させていただきましたけれども、非常に厳重に警戒監視が行われているという現場を目の当たりにしたということです。

Q:今回の視察と関係ないですけれども、来月にASEANの国防相会合が予定されております。ここには中国の国防相も参加すると思われますけれども、今回、日韓で防衛相会合開かれて、日中についてはどういう意欲をお持ちでしょうか。

A:来月、マレーシアで、アメリカ・中国も参加をする拡大ASEAN国防大臣会議があります。シンガポールの会合でも、中国の代表は副参謀長が出てこられまして、立ち話でしたけれども、2、3回、機会を見て話をしましたけど、向こうも非常にそういうことは印象に残って、その後の会で話題に出たそうなのですが、是非、中国の国防相、また、それなりの代表者が来られるならば、会談を実現をして、直接、安全保障法制の説明を行ったり、この安全保障の政策に対する考え方を話したりする、そういう機会を得ればというふうに思っております。

Q:具体的に安保法制以外ですと、どういったことを。南シナ海の現状とかあると思いますけれども、どういったことを議論したり、意見を交わしたいとお考えでしょうか。

A:お互いそれぞれ考えがありますので、日本の安全保障に対する考え方も申し上げますが、先方も中国の基本的な考えとか、これからの政策についてお考えがあると思いますので、そういう面では意見を伺って、相互の意見交換をして、認識を深めればいいなと思っております。それと加えまして、10月の22日、23日に、日米韓の課長級のワーキンググループの協議が開かれます。いわゆるDTTといいますけれども、日米韓防衛実務者協議、これが防衛省において開催をされます。昨日夕刻、韓民求国防部長官と夕食会を実施しましたが、私の方から、今度、ADMMプラスにおいて、韓民求長官との日韓の防衛相会談、これが実現ができるということ。そして、アメリカから国防長官、カーター長官が来られた場合は、スケジュール等を調整して、3ヶ国の日米韓の国防相会議が開くことができたらいいですねということで、韓国側も「そうですね」ということですが、アメリカのカーター国防長官のスケジュール等もありますので、これからの調整の問題ですが、そういう機会ができたらいいねというお話は致しました。

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