大臣会見概要

平成27年7月17日(10時13分~10時31分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:昨日の、自民党国防部会で、現在NATOに派遣されている女性自衛官について、従軍慰安婦問題などに関する報告書を国連人権委員会に提出したクマラスワミさんと面会したときのブログの内容に関して、誤解を招く表現が数箇所あるとして、削除するとの報告が防衛省側からあったと。そうした対応を今回行う経緯や、理由について説明をお願いします。

A:経緯についてご説明を致します。NATO本部に栗田2佐が派遣をされておりまして、自らの勤務風景等を紹介するコラムを在ベルギー日本大使館のホームページに掲載をしております。これは、NATOという重要な国際機関を国民に身近に感じてもらい、NATOと日本との協力の関係を、一層推進したいということでございます。本年の3月12日に、このコラムにおきまして、クマラスワミ氏のNATO本部への訪問がございまして、これに関する記述がありましたが、この記述について、いわゆる「クマラスワミ報告書」に関する日本政府の立場との関係で問題ではないかなど、様々な指摘を受けたところでございます。こうした様々な指摘を受けまして、当該コラムの執筆者である栗田2佐の意見も踏まえながら、政府として再度検討をした結果、いわゆる「クマラスワミ報告書」に関するわが国政府の立場との関係で誤解を招くおそれがあることから、当該コラムの掲載を中止をしたということでございます。栗田2佐は、「女性・平和・安全保障分野のNATO事務総長特別代表」のアドバイザーとして勤務をしておりまして、政府として、その活動を高く評価をしているところであります。今回の事案を踏まえまして、栗田2佐に対して、同2佐のNATOにおける活動内容については、国内外から高い関心を集めているところから、引き続き適切に対応するように伝達をしたところでございますが、もとより、政府として、当人の活動に何ら制約をかける考えもなく、今後の活動に支障があるとは考えておりません。また、栗田2佐のコラムにつきましても、在ベルギー日本大使館ホームページにおいて、今後も継続をして掲載していくという予定でございます。

Q:栗田2佐のブログを見ると、クマラスワミさんとの面会について、「光栄だ」と言うような記述があるのですが、内容としては、報告書の中身に深く触れているわけでもなく、少し過剰な対応ではないかなと思ったのですけれども、その程度の意見でも、ダメと言った部分というのがちょっと理解できないのですけれども。

A:私もコラムを読みまして、「NATO本部でお目にかかれたことは、光栄である」というような内容でございました。しかし、これに対して、防衛白書で紹介をしたところ、このホームページの件について、様々なご指摘を受けまして、先程お話しを致しましたとおり、指摘を受けたということで、執筆者のご意見も踏まえながら、政府として再検討をした結果、当該の記述はいわゆる「クマラスワミ報告書」に関する日本の立場との関係で、誤解を招くおそれがあるというようなことで、在ベルギー日本大使館のホームページのこの部分の掲載というのを中止したということでございます。

Q:確認ですが、本人も納得されているということで。

A:ご本人の同意も得ているということでございます。

Q:これは「光栄」という表現が誤解を招くということですか。それとも、お目に掛かった「会った」ということ自体も問題視している、そういうことでしょうか。

A:いろいろな世界的に活躍をされている方々の訪問がありますので、彼女自身は、その方にお会いをしたということは非常に光栄であるという認識で書かれたということです。

Q:誤解を招きかねないので削除したということですけれども、「お目に掛かって光栄だ」という表現が誤解を招くということなのか、それとも、面会したことそのものも誤解を招くのか。どの辺りなのでしょうか。

A:これまでの経緯と致しまして、この報告書に対して政府としては、この記述の仕方において削除を求めているわけでございますが、彼女のホームページにつきましては、「NATOの特別代表とともにクマラスワミ氏と昼食に同席をする機会を頂きました」ということでございますので、このことの行為については、私は、問題はないというふうに思っています。

Q:とすると、「光栄である」という表現が誤解を招くと、そういう見解でよろしいでしょうか。

A:これは、部会でご指摘がありまして、私はそう思ってませんけれども、これを読まれた方が、そういう誤解をされる、そういうこともあるということでご指摘を受けましたので、その点について、全体として誤解をされる部分があるということで、今回、対応をお願いしたということでございます。

Q:誤解というのは、どういうことを言うのでしょうか。

A:いわゆる「クマラスワミ報告書」に関する日本政府の立場で問題ではないかということで、現実にご指摘がございましたので、そういう点で誤解を受けることがないようにということでございます。

Q:報告書の内容を、政府として認めたことになるのではないかという誤解ですか。どういう誤解ですか。

A:事実、「クマラスワミ報告書」の従軍慰安婦の部分でございますが、政府としては、事実でないという部分を削除してもらいたいという要請をしておりまして、こういう事実があるということについて、彼女は純粋にお会いしたことについての記述しかしておりませんが、そういう件にとって、全体として誤解を受けるおそれがあるということで、この部分を削除されるということでございます。

Q:先程、「部会での指摘について、私はそうは思っていない」というご発言でしたけれども、そういう意味で党の指摘というのは過剰ではないかという、行き過ぎじゃないかというような受け止めでしょうか。

A:現実にそのようなご指摘があったわけでございますので、そういった誤解が持たれないという意味でお願いしたわけでございます。

Q:別件で、話が変わるのですけれども、西普連の訓練が昨日から公開されていまして、改めて大臣としては、西部方面普通科連隊のような部隊を自衛隊として持つという意義というものをどうお考えでしょうか。

A:これは、普通科連隊と言うと、どこの普通科連隊。

Q:西部方面の。昨日から、訓練が報道に公開されたのですけれども。

A:基本的に、防衛計画の大綱に従いまして、統合機動防衛力としての一環として、各部隊の配置等を進めております。特に、西部方面におきましては、島嶼防衛等も含めて、わが国の防衛・安全保障体制を整備する上で、必要な組織の改編等を行っております。今回のアメリカの海兵隊との実動訓練におきましては、目的におきましては、アメリカの海兵隊との実動訓練を実施して、水陸両用作戦に係る技術、また戦術・技量の向上及び日米の相互運用性の向上を図るということを目的と致しておりまして、特に、こういった技術面、島嶼防衛や水陸両用作戦等について、アメリカの海兵隊、これは経験や、また高い技術も持っておりますので、これと実動訓練を実施することによって、わが国の能力を向上させていくということで、私は必要なことであるというふうに思います。

Q:昨日、安保法制関連法案が衆院を通過しましたけれども、例えばこういうような水陸機動団のようなものが今後、新設も検討されていると思うのですけれど、例えばそういうものを、安保法案が成立した際に、海外に派遣する可能性というのは、増えていくというふうにお感じになったりしますか。

A:これは、そもそも今の大綱にも島嶼防衛ということで、わが国の現時点での防衛能力の向上、これは一つの課題として載っておりまして、今でも島嶼防衛、そういった離島とか、孤島に侵略行為等が発生した場合の対応ということで、非常に力を入れてきているところでございますので、これは、わが国の専守防衛という見地において、私は必要な部分であるというふうに思っております。

Q:別件で恐縮ですが、滋賀県の高島市の住宅で、昨日銃弾が見つかった件で、近くの饗庭野演習場でやっていた自衛隊の射撃訓練で発射されたものと見られていますけれども、事実関係と大臣のご所見をお聞きしたいです。

A:これは、昨日7月16日、第4施設団第102施設器材隊、大久保駐屯地にありますが、午前8時45分から午後3時10分の間に、饗庭野演習場で12.7mm重機関銃の射撃訓練を実施しました。18時頃、饗庭野演習場管理班に、今津駐屯地にありますが、近隣の部外者の方から「自宅の屋根が破損した模様」との通報がございました。このため現場を確認したところ、12.7mm重機関銃弾の跳弾の可能性があり、民家の屋根が破損をしたとの報告がありました。現在、この事案の原因・詳細は調査中でありまして、徹底して調査をさせるように、今日改めて指示を致しましたけれども、このように、民間の住宅に被害を与えたこと、一歩間違えば、大変な被害が出ていたかもしれないということで、私はあってはならないことだと考えておりまして、こういった被害が発生したことについては大変申し訳なく遺憾に思っております。再発防止に努めてまいりたいと思っております。

Q:具体的な防止策というのは、何かありますでしょうか。

A:如何なる原因でこういった事案が発生をしたのか、発射地点から4キロ離れていたわけでありまして、通常のやり方では考えられないわけでありますが、現実にこれが発生をしておりますので、どういう理由・原因で発生したのか、しっかり検証してまいりたいと思っております。

Q:昨日、安全保障関連法案が衆議院を通過したのですけれども、60日ルールを考えれば、現実的には、事実上、成立と言う公算が高いと思うですが、まだ気が早いかもしれないですけれども、通過を受けて防衛省・自衛隊として何か改めて取り組むこととかありますでしょうか。

A:参議院の審議というのは、非常に大事な審議でございまして、少しでも国民の皆様方にも、また野党の方にもご理解を頂けるように丁寧に、誠実に質問に対しても答えていきたいと思いますし、また説明責任に努めて頂いて、少しでもご理解が頂けるように努力をしてまいりたいというふうに思っております。

Q:話変わるのですけれども、大臣、ラクビー、日本にもワールドカップがあると思うのですけれども、国立競技場のいろいろ問題になっている見直しについてどのようにお考えでしょうか。

A:これは現在関係者が、この対応を協議・検討をされておりますけれども、やはりオリンピックというのは、日本国民にとって、大事な競技でもありますし、それに目指してがんばっている選手を目指す人にとっても、大事なイベントでありますので、国民の皆さんが祝福できるような、納得できるような形で開催をしなければならないと思っておりまして、現在、関係者がこの点を踏まえて対応されてますので、それを注視していきたいというふう思っております。

Q:その日本でのラグビーワールドカップは、新しい競技場でやったらいいなとお思いでしょうか。

A:これはやはり、国民の理解を得るということで、国際的なイベントでありますので、日本として、しっかり開催をすることは大事なことでございますが、国民の皆さんからも気持ちよくこのワールドカップが開催できるということも大変重要でありますので、この点についてもそれを踏まえて、政府として検討・協議をされるべきではないかというふうに思っております。

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