大臣臨時会見概要

平成27年5月30日(18時38分~18時48分(日本時間))

1 発表事項

 2つあります。まず、日韓の防衛首脳会談、これは4年ぶりということであります。まず、北朝鮮情勢など、両国を取り巻く安全保障環境についての認識の共有を図りました。平和安全法制、またガイドライン、最近のわが国の安全保障政策・防衛政策について説明をしまして、ハン長官から、韓国の国防政策についての説明を受けました。平和安全保障法制には、非常に関心が高いと。また、韓国と関係があることについては相談をしていただきたいというお話でございました。日韓の防衛協力・交流については、具体的な議論が行われまして、私から、自衛隊の観艦式への韓国艦艇の参加を招請いたしました。また、本年、日韓捜索・救難共同訓練(SAREX)、これを実施することを提案致しました。ハン長官からは前向きな反応をいただきました。また、アデン湾における海賊対処訓練の実施、ADIZ重複区域を含む公海上空における偶発事故防止のための協議の継続などについて、議論を行いました。詳細は今後、事務レベルで調整をしていくことになりますが、日韓防衛協力・交流進展に向けて、前向きな議論が行われました。ハン長官に対する来日要請、もしくは私が韓国へ訪問をするというような提案を致しましたが。非常に限られた時間でありましたが、1時間を超えるような長時間でありまして、意見交換を通じて、ハン長官との個人的信頼関係が深まり、今後の日韓の防衛協力・交流に向けた良い基盤が作れたのではないかと思っております。続きまして、日米韓、これの会談につきまして、これも、北朝鮮を含む地域情勢、情報共有を含む三か国の防衛協力について幅広く議論を行いました。共同声明を取りまとめましたので、後ほど配布をさせていただきます。今回の内容は、まず北朝鮮のもたらす脅威を踏まえて、北朝鮮の挑発を抑止するため国際社会と緊密に連携することを確認するととともに、北朝鮮を核保有国として認めないという基本的立場を再確認致しました。また、この共同声明を発出することは、北朝鮮への強力なメッセージとなるものであり、大きな意義があるものと考えております。次に、日米韓の三者の情報共有の取決めについては、これは北朝鮮のもたらす核・ミサイルの脅威に対する三か国の相互理解と協力の強化に寄与するものと評価。引き続き、防衛当局間のやり取りを通じて、相互間的な情報共有を進めていくという観点から、積極的な意見交換を行いました。私の方から、日韓のGSOMIA(秘密情報保護協定)、これについて、これの締結も必要であるという旨、御願いを致しました。また、新ガイドラインについてもお話を致しまして、地域の平和と安定に貢献するような形で、また、第三国の主権の尊重を含む国際法に従って、この取決めを進めるとの重要性を確認をしたことでございます。この共同声明を踏まえて、引き続き三か国で定期的な協議を行い、情報共有、非伝統的分野での情報協力や共同訓練などの実施を通じて、三か国の更に連携強化に努めてまいりたいと思っております。以上です。

2 質疑応答

Q:日韓の最後に言われた、日韓の閣僚の相互交流というのは、それを提案されたのに対して、向こうはどういうふうな答えをしたでしょうか。

A:私は非常に前向きに、お答えをいただいたと思います。時間も場所も、どちらがどうということまで、お話はしませんでしたけど、より前向きに捉えていただきました。

Q:日韓の防衛交流、事実上中断していたと思うのですけれども、今回の会談を受けて、これ、再開をしたという理解でよろしいのでしょうか。

A:今回を基盤と致しまして、日韓の協議や交流が進んでいくように期待をしたいと思っております。

Q:ミサイル問題について、日韓、日米韓でそれぞれどのようなやりとり、認識の共有があったのかを教えてもらえますか。SLBMについても、話題になったのでしょうか。

A:それぞれの北朝鮮の動きについての評価・考え方が述べられましたが、ほぼ、三か国とも一致した認識を持っているなという印象を持っております。

Q:具体的な認識の中身とSLBMについては、議題になったのですか。

A:そういう事実もありまして、それぞれの見方は言いました。

Q:GSOMIAを呼びかけたのは、日米韓と仰いましたけど、日韓では呼びかけは。

A:両方で言いました。

Q:呼びかけに対して、韓国側からどのような反応があったのでしょうか。

A:受け止めたということで、今後、これが課題となって、韓国の国内で検討されるというような感じでした。

Q:ACSAについては、提案をされたのですか。

A:ACSAも、必要性について提案を致しました。

Q:それに対しては。

A:これも同様なことでありまして、検討をするとは言いませんでしたけれど、受け止めましたということでございます。

Q:PKOに絡んでの物資・物品の提供ということについても。

A:そういう具体的なところまでは。

Q:安保法制については、韓国側からどのような言及が。

A:先程申し上げましたけど、韓国との関係があることについては、説明をして欲しいということがありまして、私の方から、日本側として、韓国側の同意なしに、韓国の領域内に自衛隊が侵入することはない旨、述べました。これは当然、韓国側の同意も必要であるし、ということでございます。

Q:それに対して韓国側から何か。

A:特に、なかったわけでございます。特に、韓国側に説明をして欲しいという話がありましたので、それは当然のこととして受け取っておられると思います。

Q:改めて、ここは説明の場を設けるということになりますか。ガイドラインとか安保法制に絡んで韓国が要望している、説明して欲しいというのは、今日、説明された訳ですけれども。更にもっと、実務者レベルで会合を持って行きたいみたいな、そういう話はありますか。

A:私は、必要だと思います。より実務的な話として、日本と韓国が安全保障について協議をするという意味においては、そういった実務的な話とか、軍と軍との交流とか、そういうことは必要だと思います。

Q:冒頭で、向こうの国防大臣とも、今回の会談を日韓友好の弾みにしたい旨を仰ってましたけど、今日はそういった意味で弾みになりましたでしょうか。

A:大変、信頼関係ができまして、日本に対して、非常に真剣に考えていただいていると。現に、長官自身も二度に渡って事前に日本を訪問したこともありますし、ずっと陸軍で来られましたので、自衛隊側と交流もあるわけでございますので、そういう点におきまして、日本のことを真剣に考えてくれておられるということで、非常に信頼関係を強く私は持つことができました。

Q:今日、講演の前に、中国の方と少しお話しされたと思います。その時にどういったお話をされたでしょうか。

A:あの時は最初の挨拶でありましたが、昼食の時も話す機会がありまして、特に日中の海空の連絡メカニズム、これは協議してきているけれども、早期に話がまとまるようにしたいと。また日中の防衛対話、これも各級で行われていますけれども、こういうことも必要ではないかというお話を致しました。

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