大臣臨時会見概要

平成27年1月21日(19時31分~19時39分)(日本時間)

1 発表事項

 寒い中ご苦労さまでございました。先程、ファロン国防大臣と会談を約50分行いました。9年ぶりの会談になるわけでございますが、まず私の方からシリアで起こりましたISILの可能性のある事件について、これは罪の無い人を盾に、不当な要求をするような行為でありまして、断固こういうことは許されるものでもないし、強い怒りを感じるということを伝えました。そして、わが国としてもテロに屈することなく、日英で協力をして国際社会におけるテロとの戦いに貢献をしていくということを国防大臣にお話をいたしました。大臣も同じ思いで、「これは国際的な脅威である」と。「全く法律を無視して、無実の人、同じ宗教の人を殺している」と。「ISILに対して戦いをすることは国際的な懸案であって、国際的なチャレンジでもある」と。「多くの国々が対応するけれども、援助のやり方というのはそれぞれの国のやり方があって、全ての国が同じやり方で援助をするようなものでもないので、今後、情報での国際協力や、情報交換が必要な場合は全力で行いたい」という旨の発言がございました。続きまして、わが国の防衛政策について説明をいたしまして、ファロン国防大臣からは、日本の取組に対しては御支持をいただきました。更に、防衛協力については、装備技術分野における具体的な協力の進展をしてきた。例えば、空対空ミサイルの研究とか、化学兵器の共同研究とかしまして、今後、新たな協力案件の特定に向けて、事務レベルでの対話を一層強化をすることを確認いたしました。また、「オフセット契約方式」といいますけれども、お互いの国々が、それぞれ契約の際に特定した品目について話合いをして、両国でバーターのようなことをやっていくことを「オフセット契約方式」というのですけれども、これを含む両国の防衛装備品に係る調達方式についても、今後検討していくということです。また、海賊対処活動というのを連携、海洋安全保障分野の協力、サイバーでの協力を推進していくこと。更に、ACSAについて、早期締結に向けてということで、先方から「いつ頃になるのか」という質問がありましたので、これは「国会で、今年安全保障の審議等もありますので、この結果を踏まえた形でよりしっかりとしたACSAが締結できることを考えています」というお話をいたしました。そういうことで、初めての会談でありましたが、私が冒頭言いましたのは、英国というのは原理原則を重んじる国であると。また、主義主張をしっかり重んじる国でハード・コア。また、「ルール・オブ・ロー」というデモクラシーの根幹がしっかりとした国でありまして、わが国とは非常に似た国でありますので、今後、グローバル・パートーナーとしてですね、新しい時代における新しい関係を作っていきたいということで、両国が一層協力するということで終わりました。以上です。

2 質疑応答

Q:先程「イスラム国について連携して取り組んでいくことで一致した」というお話だったんですが、今回の人質事件について、何か具体的に要請をされて、向こう側からどのようなお話があったのでしょうか。

A:特に、情報などにおいて、協力しうる分野がありましたら協力していきたいということであります。具体的には、今後の動向等を通じて現場において、更に協力要請を行っていきたいということです。

Q:大臣から協力要請をされて、向こう側から協力をしたいということで。

A:情報交換も含めて、積極的に行っていきたいということです。

Q:イギリスがISILの関係で、人質事案で犠牲者が2人出ていますけれども、そういった観点からは、今回、初めて事件を経験をする日本に対して、何らかアドバイスと言いますか、助言めいたことはありましたでしょうか。

A:相手は全く常識の通用する相手ではないんだと。この最初の対応というのは日本にとって、大変重要な対応であるということで、断固き然たる対応で臨まれてはいいのではないかということを言われていました。

Q:金銭の支払いも含めてき然たる態度が。

A:ええ、「これで終わるようなことではないですよ」と。「今後、次のことも可能性としてあるので、そういったことも踏まえてしっかり対応すべきである」ということを言われました。

Q:それに対して大臣から何か。

A:わが国としても非常に大事な問題であるので、き然たる態度で、やはりこういった暴力行為とか、テロを根絶させていくための国際的な動きとして、わが国もやるべきことはしっかりやっていかなければならないという返事をいたしました。

Q:防衛装備品の関係なのですけれども「今後、新たな協力項目について」というお話ありましたけれども、具体的にイギリスはP-1などに興味を示していますけれども、具体的な装備の項目として話題に上がったものはあるのでしょうか。

A:そのようなP-1の話題も出たのですが、特に今年はイギリスの防衛大綱策定の年になりますので、こういった装備品等のことについては「専門的に検討してまいりたい」と。特に、このP-1の能力部分においては「時間をかけて検討してきたので、そういうことで対応していきたい」と。それから、アジア太平洋正面においても「よりプレゼンスを強化をしてまいりたい」と。「これまでは中東が非常に当面の課題であるが、今後、極東においても英国の安全保障政策等を重視していきたい」という発言がありました。

Q:人質の件で、人質奪還とか、そういうオプションなどは、どういうふうに大臣思われますか。

A:それは全く話題にありませんでした。今政府を挙げて対応しておりますので、具体的なことについては私の方からも言いませんでした。

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