大臣臨時会見概要

平成26年7月9日(06時44分~06時54分)(日本時間)

1 発表事項

 今回は、日本の次期主力戦闘機であります、F-35の組み立てライン、そしてまた実際に完成機を視察させていただきました。改めて、この優秀さ、大変今後の日本の安全保障にとって重要な装備の一つだと思います。また、今回、日本の組み立ての工場ができるということになりますので、私どもとしては、世界的に今後配備が行われる機種だと思います。そのリージョナルデポ、様々な整備などを行う、そのアジアの拠点が日本になればいいなと、そういう思いでも、今回は視察をさせていただきました。

2 質疑応答

Q:次期の主力戦闘機としての納得感が得られる視察だったのでしょうか。

A:装備としては、まさしく今、世界最高性能でありますし、おそらくこれを超える新しい装備というのは、しばらく出てこないのだと思っています。特に、ステルス性、あるいはこの主翼等に使われている複合材、このようなものについては、十分日本の得意な分野でもありますので、今後、このF-35が各国での共同生産という形になるときに、日本としても、少しでもその分野の中に入っていけるように、しっかりと防衛省としてもサポートしていきたいと思っています。

Q:大臣、F-35は、現在42機購入することが決まっていますけれども、今後、F-15の改修に適さない古い飛行機などは、退役していくことも予定されていますが、そういったものの後継機などにしていくという考えというのはあるのでしょうか。

A:まずはじめに国内での生産をしていくということで、最終的な機数というのは、ご指摘があった42機ということが当初の予定でありますが、今後性能、そしてコストがどういう形で推移するか、そういうことを見ながら検討していきたいと思っています。

Q:今後もっとたくさん買うということもあり得るということでしょうか。

A:今日の説明の中でありましたのは、今後、各国で生産体制が更に拡充する中で、機数も増えれば、当然1機あたりのコストも下がっていくという説明がありました。私どもとしては、コストが下がるということになれば、それは装備全体としての機数を考えることも重要なことだと思っています。また、このF-35のいくつかの部品は、日本が請け負うことになると思います。そのボリュームの状況によっても、今後考えていくことが必要だと思っております。

Q:先ほど「整備拠点を日本に」ということだったのですが、これは米側に対して何らかの要請、あるいは協力を求めていくことになるのでしょうか。

A:既に私どもから米国政府に対して、日本としてそのような意思があるということは伝えさせていただいております。今日も説明の中に米国の担当者の方もご一緒していただきましたので、改めて私の方から、リージョナルデポについて、日本としての考え方をお話をさせていただきました。

Q:日本としての考え方と、あと米側の反応というのはいかがだったでしょうか。

A:どのような基準が必要かということを、米側から示されているということでありますので、それに沿って、今後私どもがどのような整備をするかということを、米側と協議していくことで、できればリージョナルデポについて、日本が非常に重要だということで、選んでいただきたいと思っております。

Q:それは、自衛隊がそういった機能を果たすということになるのか、民間がやるものを防衛省がサポートするというふうになるのか、そこはどうなるのでしょうか。

A:今回のF-35の組み立てラインも、民間の企業がその役割を請け負うことになります。いずれにしても、防衛省がサポートする形で、日米の協議の中で、実際にリージョナルデポを運営するのは、民間の企業ということになると思います。私どもとしては、世界最先端の性能を持つ航空機を、日本も技術としてしっかりサポートできるような体制になれば、日本の技術の進歩にもつながる重要な役割だと思っております。

Q:米側は、前向きな考えを持っているということで理解すればいいのでしょうか。

A:それはまだ分かりません。あくまでも、まだ決定されているわけではありません。ただ、実際、米国以外で組み立ての工場があるのは、イタリアそして2番目が日本ということになります。今日本では、愛知県の小牧に工場を作っておりますので、それが完成次第、更にリージョナルデポとしての役割が果たせるよう、そういう基準を満たす体制を整備していきたいと思っています。

Q:大体どれくらいかかるかというか、そういうメドというのは。

A:まだわかりませんが、少なくても来年には日本の組み立てラインの工場の中に、部品が搬入されるということでありますので、一日も早く日本でできたらF-35というのが、しっかり整備されることが大事だと思っています。

Q:基本的に小牧の工場を拡充して、地域の拠点にするというイメージなのでしょうか。

A:生産拠点が小牧の工場になりますので、いずれにしてもそこが中心になると思います。

Q:そもそも論で恐縮なのですけど、安全保障環境が厳しさを増す中で、F-35がなぜこの今、日本に必要なのかという説明をお願いできますか。

A:すでに今日本が保有していますF-15が主力戦闘機ですが、第4世代の戦闘機ということで、世界の中では時代に遅れがちな装備になりつつあります。今、様々な改修を行い、能力向上を図っておりますが、いずれにしても、第5世代の戦闘機を一日も早く導入するということ、これは日本の抑止力につながる大変重要なことだと思っていますし、米側も同じF-35が主力戦闘機になるということですので、今後、日米の同盟関係を更に結びつきを強める意味でも重要な装備だと思っています。

Q:大臣、F-35については、6月下旬にトラブルがあって、飛行停止があったりとか、最新のソフトウェアがまだ未整備な状況ですとか、かなり課題もあると思うのですけれども、その辺が日本の導入に与える影響と、今日の説明の中で、2017年3月の納入時期に変わりはないという説明だったのかどうかいかがでしょうか。

A:まず今回、F-35Aで火災事故があったということで、今飛行が止まっている状況だということでありますので、今日はそのことについてもかなり詳細に説明を受けました。現在米国政府が、この事故について調査を行っているということでありますが、いずれにしても、他の様々な準備は整っているという説明がありましたので、「現在日本へ配備される予定のスケジュールには変更はない」と先方からそのような説明がありました。ソフトウェアの開発についても同様で、「既存の計画に変更はない」というのが先方の説明でありました。

Q:大臣、部品の搬入が来年からということで、組み立てが始まるということですが、それは来年のいつ頃からそういった日本国内での組み立てが始まるのでしょうか。

A:これは現在の工場ができて、その後、来年に部品が入るということですが、少なくてもスタート時点では、数年この組み立てあるいは最終的な検査にかかりますし、今日施設を見た中でも、組み立てラインだけではなくて、様々な試験をするそういう装備、施設も必要だということが改めてよくわかりました。スタート時点では数年かけての生産ということになりますが、軌道に乗ればかなり速いペースで、日本で組み立てられたF-35が実戦に配備できると思っています。

Q:F-15の近代化改修の話が出ていたのですけれども、中期防では、近代化改修に適さないF-15について、今後検討を進めるということが明記されていいますが、これはF-35も視野に入っているのでしょうか。

A:先程来お話ししておりますように、まずコスト面がどうか、あるいは実際に運用することになりますので、その運用面でどうか、そういう全体的なことを考えながら、F-15の後継機をどうするかということを考えていきたいと思っています。

以上

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