大臣臨時会見概要

平成26年4月29日(14時01分~14時08分)

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:今日マレーシアを訪問されましてヒシャムディン国防大臣と会談されました。その後ナジブ首相とも会談されました。それぞれどういったお話をされたのでしょうか。

A:ナジブ首相、ヒシャムディン国防大臣両方共通しておりますが、まずマレーシア航空機の遭難につきましてはお見舞いを申し上げるとともに、日本としてこれからもしっかり支援をしていきたいということをお伝えさせていただきました。また、特に先般オバマ大統領が来た時にも発言があったと思いますが、海洋の安全の問題について、特に力による現状の変更ではなく、やはり法の支配そしてまた対話による解決が重要だということについて一致をしました。また集団的自衛権の現在の日本の中での議論についての紹介をし、それについてはナジブ首相、ヒシャムディン国防大臣両方とも「その議論については歓迎をする」というお話がありました。いずれにしても日本は平和国家としての歩みをこれからも続けていくということ、これはよく理解していただいたと思っています。

Q:力による現状変更は容認できないというところですけれども、東シナ海を巡る日本と中国の緊張関係にある状態についても説明されたのでしょうか。

A:当然、安全保障環境についてはお話をしましたし、先方も理解をしております。またマレーシアはむしろ南シナ海での中国との関係について緊張感があるということでございますので、そのことについては両国一致するような方向だと思っています。

Q:マレーシア機の遭難については、自衛隊の活動に対しての何らかの評価ですとか謝意というのはヒシャムディン国防大臣やナジブ首相からはありましたか。

A:これはナジブ首相からもヒシャムディン国防大臣からも丁寧に感謝の言葉をいただきました。また、実際首相はオーストラリアのピアース基地で日本の海上自衛隊のP-3Cの部隊を激励もしてくれましたので、そういう意味では大変日本側の今回の活動については感謝、そしてまた高い評価をしてもらっていると思います。

Q:今回のマレーシア訪問についての意義についてはどう考えていらっしゃいますでしょうか。また、今後マレーシアの国防当局との関係をどうしたいと考えていらっしゃいますか。

A:日本とは経済的にも深いつながりがある国でありますが、やはり最近は特に安全保障面での協力関係が重要だというのは両国一致をしていると思います。今日もヒシャムディン国防大臣が繰り返し言っていましたが、今回日本の防衛大臣が来たことは、「歴史的に大変高い評価を受けるタイミングだと思う」、これを繰り返し先方は言っていました。いずれにしても日本は特に東シナ海、またマレーシアを含めたASEAN諸国は南シナ海において中国を念頭に様々、今安全保障環境の中で平和裏に解決するための議論を行っていますので、こういう面では共通の歩調を取っていける相手だと思っております。

Q:集団的自衛権の議論についてなのですけれども、PKOの分野でもマレーシア政府にはどういった説明の仕方をされたのでしょうか。

A:特に、マレーシアはアフリカを中心にPKO部隊を沢山出しております。例えば、これは日本国内での議論でありますが、PKOで共に出ている部隊、日本の宿営地とその近接地に他国の宿営地があった場合、仮に共同で活動しているのだけれども、日本が何らかの攻撃をされないが、近傍にあります例えば、他国のPKO部隊が襲撃を受けた場合、これを日本が武力をもって例えば守るということは、現在の議論の中ではなかなか難しいような状況にあります。やはり、今後積極的平和主義の中で、基本的には、PKOの問題も安全な場所において活動するということが前提でありますが、安全保障環境がいつ急変するかわかりません。そういう時に現場の部隊が困らないような議論、これが国内で行われているということは紹介させていただきました。

Q:大臣自身のお考え方としては、そういったその制約というのは、なるべくこれからは出来るようにするべきだというようなお考えでしょうか。

A:現場の部隊が困らないような議論を国内でしていただきたいと思っています。実際に、仮に共に活動している非常に関係の深い国のPKOの部隊が襲撃を受けた時に、日本としてすぐ側にいながら何も出来ないということが、本当にこれは両国間にとって許される内容なのか。そしてまた、もしそのような場合に、現場の部隊はどのような判断をしなければいけないのか。これは、現場の部隊が困らないように国内で正面から議論されるということは大事なことだと思っています。

Q:そういった説明に関して、マレーシア政府の方からどういった考え方が伝えられたのでしょうか。

A:「完全に私たちは理解をする」というようなお話がありました。いずれにしても日本の国内の議論、これは決して他国に脅威を与えるものではなくて、あくまでも日本としてこれからも平和国家のスタンスは変えません。これは先方にはまず伝えてあります。

Q:話は変わるのですけれども、オバマ大統領がフィリピンを訪問して、アメリカとフィリピン政府との間で、新たな軍事協定というのを締結するということになりましたけれども、その結果が与える東シナ海とか南シナ海に与える影響をどのようにお考えでしょうか。

A:昨年フィリピンを訪問した時に、フィリピンの当局からフィリピンとしては、例えば、アメリカの軍の再びコミットを強くしてもらいたいという考えがあるということは、説明を受けております。昨年の段階ですでにこの方向性については、フィリピン側から説明を受けております。私どもとしては、そのときにもお答えをしておりますが、アメリカのアジアへのプレゼンスがしっかり維持できること、あるいは逆に言えばさらに強化されることは東アジアの安定にはプラスになる、こういうふうにお伝えをしております。今回のフィリピンとアメリカとの新しい関係については、これはアジアの安定につながるものだと評価をしたいと思っています。

Q:マレーシア機の捜索については、今後どういった形での関わり方、支援をされる考えでしょうか。

A:一つは航空機からの捜索というのは、今の状況ではなかなか今後成果を上げにくいということで、次のフェーズに入るという説明を受けました。これは、ある程度絞った中で海底を含めた捜索を行うということでありますので、今後そのことについて何らかの支援要請が正確にあれば、私どもとして、具体的な支援要請があれば政府内で検討していくことになると思います。

以上

ページの先頭へ戻る