大臣会見概要

平成26年1月21日(11時27分~11時41分)

1 発表事項

 派遣海賊対処行動水上部隊等の海賊船への対応事象について報告をさせていただきます。1月18日土曜日、日本時間午前3時7分、現地時間17日21時7分頃、アデン湾東部を航行中の民間船舶がダウ船及び小型船に襲撃されているとの情報を受け、護衛活動中の護衛艦「さみだれ」が搭載ヘリを発艦し現場に急行させたところ、不審なダウ船及び曳航されている小型船を発見しました。海賊船と思われます。当該ヘリは当該ダウ船の動向監視を実施し、CTF151司令部に情報提供を行いました。また引き続きアデン湾を警戒監視中の海上自衛隊P-3Cが当該ダウ船の動向監視を実施し、CTF151司令部に情報提供を行いました。その後、同司令部における調整の結果、現場海域に向け航行中のフランス艦艇が搭載ヘリを発艦、またこの艦艇により当該ダウ船に対して立入検査を行いました。その際、海賊らしいソマリア人5人が拘束されたということであります。このダウ船自体はインド船籍でありますが、この海賊に占拠されていたということで、乗員は無事解放されました。自衛隊の護衛艦並びにP-3Cの活躍により、今回ソマリア人の海賊に対して有効な措置が取れたということ、これは今回CTF151の中に入った中で自衛隊が活動した中で、初めて実際に海賊に対しての対処を行ったという行動だということであります。

2 質疑応答

Q:名護市長選の関連なのですけれども、昨日大臣は結果の受け止めを聞かれたときに「地方の選挙なので辺野古の問題に直結すると考えていない」とおっしゃっていましたけれども、これは市長の権限で阻止されることはないという意味なのか、どういう背景でおっしゃったのかお聞かせ願えれば。

A:基本的に、今回公有水面埋立法に基づく沖縄県からの埋立承認をいただいているということでありますので、私どもとしては関係法令に従って着実にこの事業を進めていくということであります。

Q:今日も一部の設計などの入札広告が実施される予定かと思うのですけれども、その関連で稲嶺市長が選挙直後ということもあって「理解を求めるというのはうわべだけではないか」という指摘をされています。防衛省として従来の方針どおりの手続きだったとはいえ、地元の理解を得ていくと再三おっしゃっているということは、地元に説明したり何らかの協議があるというか、手順を踏むこともできたかと思うのですけれども、今後の対応について流れとしてはどのようにお考えでしょうか。

A:すでに埋立承認は沖縄県からいただいておりますので、法令に従って私どもとしてはその作業を行っていくということであります。まずは工事の着手に向けた調査・設計を行う必要がありますので、本日、施行区域内における生物の移植等の環境保全措置の調査検討及び仮設工事や護岸工事等に関わる設計に係る業務につきまして、契約手続き開始の公示を午前8時半でありますが、官報を通じて公示をさせていただきました。いずれにしても、私どもとしては関係法令に従って着実に進めていきたいと思っております。

Q:関連ですが、今日既に沖縄防衛局のホームページに入札公告が出ているのですが、これに対して地元の名護市長を始め「強行だ」という非常に強い批判とか、市長選直後の実施にすごく県内から反発が起きています。大臣は辺野古移設に対しては常々「県民に丁寧に説明し理解を得ていきたい」というふうに会見などでおっしゃっています。今回の入札公告は丁寧に説明した上で実施されたものとして大臣は考えられているのか。また、先ほど少し質問がありましたが、何を持って理解を得られたと大臣としてお考えなのか。また、どのようにして今後説明をしていきたいとお考えなのかお聞かせください。

A:私ども政府も、あるいは地方自治体も、これは関係法令によってそれぞれ設置が決まり、様々な業務を行うということが決められております。したがって、私どもとしては関係法令に従って沖縄県から既に埋立ての承認が得られておりますので、関係法令に従って着実にこれを進めていくということであります。

Q:今後、知事の承認をもって移設に理解を得られたと、県から得られたというご認識でよろしいでしょうか。

A:埋立承認は沖縄県の権限ということになりますので、沖縄県から既に埋立ての承認をいただいております。関係法令に従った形で、私どもとしてはこの問題について進めていくということであります。

Q:関連ですけれども、名護市長は「あらゆる権限を使って止める」とおっしゃっていますが、今回の調査・設計、環境影響評価とかについては、影響は受けないとお考えですか。

A:名護市長だけではなく私どももそうでありますが、これは関係法令に従って行政事務を行う、そのような責務を負っていると思います。私どもとしては、関係法令に従って着実に進めていきたいと思っております。

Q:現段階で地元の理解というのは得られているというご認識ですか。

A:少なくとも埋立申請については沖縄県から承認をいただいております。

Q:その地元の理解という部分はどうでしょうか。

A:少なくとも埋立承認の法的な権限を持っている沖縄県からは承認をいただいております。

Q:関連なのですけれども、昨日、アメリカのルビオ議員との間でもこういった普天間移設に関する話は出たかと思うのですが、大臣の方から「いろいろ工夫はしていきたい」というようなお話をされたかと思うのですけれども、その「工夫」というのは工事の内容について地元の理解が得られなければ変更ということも考えられるのでしょうか。

A:いずれにしても関係法令に従って進めていくということでありますし、昨日のルビオ上院議員との議論の中では特にその問題が大きな課題として出たわけではありません。ただ、ちょうど日本に来られたばかりでありますので、今の日本の姿勢について説明をした中で、埋立ての承認を沖縄県からいただきましたので関係法令に従って確実に進めていくという説明はさせていただきました。

Q:今日、調査・設計ですとか生物の現況調査ということで入札公告ということですけれども、今年度の事業については今後も順次入札公告していくということでよろしいでしょうか。例えばボーリングなんかは今日入っていなかったと思うのですが、その辺りの事実関係はいかがですか。

A:今後手続き等は進めていきたいと思っています。

Q:ボーリングは今日はやっていないのでしょうか。

A:今日の入札公告においては、生物の移植等の環境保全措置の調査検討、それから仮設工事や護岸工事に係る設計の業務についての公告ということでありますので、今後必要なことは必要な時期に、同じように入札公告を行っていくということだと思います。

Q:着工に向けたスケジュールを再確認したいのですけれども、2015年の来年の春を着工の目途としていることに変わりはないということでよろしいでしょうか。先ほどの質問と被りますけれども、今後抗議活動とか広まっていった場合に、何かしらの計画変更とかそういうことは検討されることはあるのでしょうか。

A:今の所は予定どおりのスケジュールで進めると事務方からは報告を受けております。

Q:陸上自衛隊と米海兵隊の日米共同訓練の関連で、一部報道でオスプレイが2月から3月に群馬、新潟の共同訓練でオスプレイの参加を検討していたと思うのですが、これを見合わせるというようなことがアメリカ側から申し出があったかどうかについて教えてください。

A:実際まだ調整中であるということでありますが、オスプレイはすでに国外を含めて様々なところで訓練等で動いておりますので、運用の問題で実際にどのくらいの機数の余裕があるかという中での運用の検討ということになります。まだ調整はついておりませんが、様々なところで今訓練を行っている中で米側と今後とも調整はしていきたいと思っています。

Q:海賊対処についてですけれども、海賊に関する情報というのはどこから寄せられたのでしょうか。

A:これはCTFの司令部の方からそのような情報、通報が入っているということを受け、直ちにCTF151の警戒監視任務にあたっておりました海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」の搭載ヘリコプターがまず第一義的にこの攻撃を受けているであろう商船とそれから攻撃をしているであろうダウ船及び小型船のところへ行き、空から警戒監視を行い状況について通報したということ。そしてその後海上自衛隊のP-3Cが現場に向かい更に詳細な情報を伝え、そしてフランスの艦艇がその後を引き継いだという連携プレイだと思っております。いずれにしても「さみだれ」が直ちに搭載ヘリを現場に急行させたということによって、海賊に対しての大きな圧力になったと私どもは承知をしております。

Q:確認ですが、「さみだれ」はいわゆる護衛活動中、エスコート中だったのかそれともゾーンディフェンス中だったのかというのは。

A:エスコート中だったとの報告を受けました。

Q:今の関連で、フランスの艦艇が立ち入り検査をしているというのは、護衛艦の方が近かったと思うのですけれども、その位置関係というのはどうなんですか。

A:護衛艦と海賊対処の船、ちょうどこれはエスコートで向かっている船でありましたので、エスコート中の船舶もおり、そして逆にこの海賊船が逆方向に向かっておりましたので、エスコート任務中でもあったということで、CTFの司令部に通報する中で、更に近傍にいたフランス艦艇が直接対応したということと報告を受けております。

Q:「さみだれ」自身は直接対処にはあたっていないという理解でよろしいですか。

A:「さみだれ」自身は直接対応しておりませんが、「さみだれ」搭載のヘリコプターが上空からこの状況についてつぶさに報告をしておりますので、当然そこで海賊行為を行っているソマリア人等については大きなプレッシャーをかけることができたと思っております。結果として今回無事にこのソマリア人5名をフランスの艦艇が拘束をし、民間船舶は実際乗船等の海賊行為を受けずに解放されたと報告を受けております。

以上

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