大臣会見概要

平成23年8月30日(11時11分~11時28分)

1 発表事項

 私の方から2件お伝えを致します。本日、米軍再編関連施策を推進するための通達を発しました。普天間、グアム、馬毛島等、在日米軍の再編は、私が就任以来、約2年間最も力を注いできた施策でありまして、今般の新しい体制の下で、改めて防衛省・自衛隊総力を挙げて、固い決意をもって取り組んでもらいたいという思いをもって編成を致しました。後ほど、またピンナップ致しますので、ご覧頂きたいと思います。それから、もう一つは、米国の東海岸にハリケーンが上陸を致しましたので、昨日10時半に、ルース大使に電話を致しまして、お見舞いと何らかの支援が必要であるかどうかということを電話致しまして、大使の方からは、大変有難いという気持ちと現状について、ご報告がございました。

2 質疑応答

Q:先ほどの閣議で辞表の取りまとめがされたと思いますが、この2年間を振り返って、大臣の感想を聞かせて下さい。そして、やり残した仕事があれば、その内容と、次の大臣に対して、どういったものを求めていくか、どういった仕事をしていただきたいかというところを教えて下さい。

A:先ほどの閣議で辞表の取りまとめがあって、私も署名をして参りました。ほぼ2年間ということでありまして、あっという間と言えば、あっという間でありましたが、2年間という日時は、かなりの日時でもあったという意味から致しましても、充実した大臣の職務を遂行できたと思っております。特に、3月11日の東日本大震災においては、10万人という自衛隊始まって以来の規模での、しかも、それが陸・海・空合わせた統合運用という形で実施をできまして、ある意味、長年に渡って訓練をしてきた成果が、そして、自衛隊の実力、底力というようなものが実証でき、また、国民の間に自衛隊に対する信頼感、そしてまた、我が国にとって、いざという時、最後の砦は自衛隊がこれを担うということを国民とともに共有できる一体感といったものが構築できたと思います。現在まだ、東北では規模は縮小しておりますけれども、活動は展開致しておりますので、これはこの2年間の中でも最も特筆すべきものかなと思っています。それからまた、民主党政権になって新しい防衛大綱・中期防を作り上げたことは、誠に意義の深いことだと。それからまた、日米間での安全保障に関する協議が度々ありまして、ゲイツ長官とは7回に渡って会談をしたというような実績の中から、私はその都度申し上げてきたのですけれども、民主党が政権に就いて、安全保障について、日米間で共有することができたということは、取りも直さず、日本の政治勢力の8割方の勢力が、この日米の同盟を基軸にして、安全保障にコミットしたということは、米国をはじめ、同盟諸国、あるいはまた、近隣諸国にある種の安定感を感じさせたのではないかというようなことも実績としては申し上げて参りたいと思います。それからまた、防衛大綱で、基盤的防衛力構想から動的防衛力構想に移っていくということで、構造改革もまとめ上げましたので、これからは新しい体制の中でこれを現実のものにしていくという課題が残されましたけれども、人的資源の有効活用というようなことを含めて、これからしっかりした対応が取れていくと思っております。もう一つは、長年、自衛隊の配備の上で先島諸島への部隊配備に手が着かなかったわけでありますけれども、これに調査費をつけ、部隊配置の具体化に向けて動き出したということも申し上げて良いのでないかと思っております。それから、2年間やりますと、各国との交流というのは成果が上がります。それはなぜかというと、人間関係ができあがる中で、率直な意見交換ができるということで、この震災で各国の支援が、しかも、ミリタリーを中心にした支援があった場合に、非常に連携がしやすくなったということも感じられたところであります。あと、よく「やり残した問題」と言われますけれども、安全保障環境や世界情勢というのは、刻々と変わりますから、それを一つ一つ捉えて「やり残した」というような視点で、ものを見るべきではなくて、体制を整えておけば、常にそういうものには対応ができると思っております。ただ、そうは言っても、沖縄における米軍再編、それから、それに付随して馬毛島の対応、こういったものについては、私がこの新しいチームを作るということで申し上げましたけれども、一番力を注いできたところでありまして、方向性はしっかりできましたから、これを今度は相手があることですから、これを実行できる強力な体制を取っていきたい、このことについては、ある意味、私にとっては、後々、関心を高めていかなければいけない課題であったかと思っております。

Q:昨日の民主党代表の結果、野田財務大臣が新しい代表に選出され、今日の衆参の本会議で新しい総理に選出される見通しです。これに対する大臣の受け止めを伺わせてください。

A:民主党が政権を取って2年間、様々な批判も受けて参りました。最も残念であったのは、総理が交代をせざるを得なかったことであったと思います。「三度目の正直」という言葉がありますが、私は、今回、野田財務大臣が選ばれたことは、そういう大きな反省の中にあって、落ち着いて、しかも刺々しい空気のない中で政治を実行できるという意味で、衆・参の国会議員がそれぞれの立場で選ばれた結果であったという意味では、私は大変良い選択であったというふうに思っております。

Q:新しい執行部人事と組閣についてお伺いしたいのですが、野田新代表は、党内融和、挙党一致ということを言っています。そのために海江田さんを支持したような小沢グループからも要職に起用すべきかどうか、そこで人事でどういうふうに党内融和をなしていくとお考えでしょうか。

A:私は代表選があったから、それぞれの陣営に対してどうするという視点でやるべきではないと、あくまでも適材適所に人材を配置するということによって、「あの人ならば納得がいく」という人事をやって、少々所掌にそぐわなくても、選挙の陣営に配慮したということは政治とすれば本末転倒ですから、私は適材適所にやって、結果として党の中が納得できるということを優先すべきだというふうに思っています。

Q:先程大臣もおっしゃった、今の米軍再編、特に普天間があるのですが、これまでなかなか鳩山総理が辞められた後1年余りかなり力を入れられて来られましたが、なかなか前には進みませんでした。今後、普天間について進展させるためには何が必要だと思われますでしょうか。

A:鳩山総理から菅総理と移ってきたわけですけれども、そういう中で、昨年5月28日の日米合意があって、その日米合意を本年6月の「2+2」で、両国でオーソライズしたということで、路線としてはしっかり日米の間で定着しました。そうすると今度はそれに基づいて、沖縄と政府との関係ということになりますので、沖縄と政府との間で信頼関係を醸成して、しかも沖縄の振興というものをしっかり構築することによってご理解をいただくということではなかろうかと。それで一番のキーポイントは県外・国外というよりも、普天間の危険性を除去すると、それから、訓練等による負担を軽減する、県民の負担を軽減する、ということに力点を置いて話し合っていくという視点が大事ではないかなというふうに思っています。

Q:馬毛島については、今現在どこまで地権者との交渉を含めて進んでいるのかということと、同じ質問で、今後どういうふうなことがポイントになるか教えて下さい。

A:馬毛島は、南西諸島に展開をしていく自衛隊の配備のある意味拠点になるだろうというふうに認識をしておりまして、そこで行われる自衛隊の訓練等が非常に重要になってくると、併せて今、予算要求もしておりますけれども、災害時の無人機あるいはロボット、そういったものの訓練の拠点になる可能性は非常に高いなと思っております。それともう一つは、それに付随して、FCLPの問題があるわけでありますが、いずれにしても、あの島の99パーセントが、一企業が所有しているということで、そことの交渉、さらにはそれに先駆けて、鹿児島県を中心にした周辺市町村の理解を得るというような手続きを今、進めておるわけでありまして、ぜひご理解をいただいて前に進めたいと思っています。

Q:普天間問題についてお聞きします。大臣は地元の理解を得るために、何度も沖縄に足を運ばれて努力なさってきたと思いますが、後任の方に対して普天間移設の実現に向けて、どう取り組むようアドバイスするのか。もう一点が先島南西地域の動的防衛力の強化なのですけども、どこの国、どういう攻撃に対する防衛力の強化なのか、改めてその意義について教えて下さい。

A:普天間については、私の後をどなたが引き継ぐが分かりませんけれども、まずは、行政を代表する知事、あるいは当該市町村長たちとの信頼関係、意見は違っても話し合いはできる雰囲気、そういうものが大事だろうと思います。私も知事とは何度もお会いして、お話をしておりまして、議論は全くすれ違っていたり、ぶつかったりすることの連続でありますが、会って話をするということの意義については共有しておりましたから、そういう関係は新しい方にも是非していただきたい。それは結局、人間が行うことでありますから、人間同士の信頼感、違うことは言っていても、裏切らないだろうというような関係を構築すること、それは沖縄の県民の皆様の意見というのは、知事やあるいは市町村長たち、あるいはまた議会の皆さんが代表されると思いますので、そういうことをぜひ望みたいと思います。後段は、これは特定の国を特定して、我々は国の守りを決めるということではなくて、先島諸島というのは孤立した海にあるもので、侵略されやすい可能性があるということですから、そういうものに対して、いたずらに防御を薄くして問題を惹起することのないような手配をあらかじめしておくことが大切だと思っております。

ページの先頭へ戻る