大臣会見概要

平成20年7月15日(12時06分~12時14分)

1 発表事項

なし

2 質疑応答

Q:防衛省改革会議が終わりました。有識者会議が出した最終報告書に対して大臣はどのようなご感想をお持ちでしょうか。

A:非常に内容の濃い、示唆に富んだ、そして方向性を明確に指し示した報告書を頂いたと思っています。私はいつも言っているのですけれども、世の中の変化は防衛省改革を待ってはくれないということだと思います。不祥事の根絶というのはもとより、いかにしてこの時代に即した防衛省・自衛隊になることが出来るかということについても方向性を示していただいたので、今後はこれをいかに早く実現をするかということに全力を上げていかなければならないというふうに私は思います。

Q:論点と言えば相当あったと思うのですけれども、その中で大臣の一番注目した論点と言いますと、一体どういうところになったのでしょうか。

A:これはまず不祥事の再発をどうするかということですが、これは当たり前の話ですが、「規則をきちんと守る」、法令遵守、規則遵守ということです。そしてまた「背広も制服もプロフェッショナリズムというのをきちんと持たねばならない」ということ、そして「全体最適を目指した組織を作り上げる、組織を運営していく」というこの3つがキーワードにあるわけですが、そこを巡って、その3つはみんなの認識が一緒なのだけれども、そこへ至る過程と言いますか、「そこはどういう組織を作るべきか」とか、「法令遵守のための体制作りは何か」とか、「プロフェッショナリズムというのはどうやったら確立するのか」と、色々な議論がありました。ただ、大方の一致するところ、組織論まで含めてコンセンサスを得たので、私は議論が色々あったけれども、方向性が一緒なだけに後は方法論の議論でしたから、そこにおいて決定的な対立とかそういうものがあったとは思いません。

Q:今後、実現の道筋と言いますか、省内に帰っての作業の中で今度は省内でのコンセンサスというのも必要になってくると思うのですが、この実現に向けて道筋というのはどういうふうにお考えになっていますか。

A:今週中に省内にこれを実現するための会議と言いますか、組織と言いますか、これを立ち上げるということにしております。また、自衛隊の主要な幹部を集めて、方向性について、こういうような報告書を頂いたということを説明します。今日の会議でも出た話ですけれども、これが自衛隊員一人一人まできちんと徹底するということが大事だと思います。組織を立ち上げ、幹部に説明をするということで足りるわけではありませんから、当然、色々な法整備も必要になります。そのための組織作り、あるいは議論のスタートとともに、全自衛隊員にこの趣旨を徹底するということを並行してやっていきたいと思います。

Q:いつ頃ぐらいを目途に、実現に向けた成案を得たいとお考えでしょうか。

A:これは法律を作らなければできないこと、法律を作らなくてもすぐ実行に移せること、いくつかに分かれます。それを整理して、「これからまずできるものをやっていく、できるものからやっていく」という意味ではなくて、「まずできるものはすぐやる」ということだと思います。防衛省設置法等、色々な法律を改正しなければならないので、これにある程度の時間はかかるかなというふうには思いますが、これももちろん国会情勢等ありますので、いつまでということは、私が断言することは適当ではありませんけれども、とにかく「国会に出せる」という状態には相当早くしていかなければいけないというふうに思います。あと予算の問題もありますので、その辺り「何が一番早いか」ということを目指して、この報告書を頂いたただ今から作業に入りたいと思います。

Q:組織改革では、防衛力整備の部門を一元化、一本化するということが報告書に入っていますけれども、陸・海・空各幕から防衛力整備というものを抜き出して一つにすることの意義というのはどこにあるのでしょうか。

A:それは「全体最適」に尽きるのではないでしょうか。今までは陸は陸としての最適、海は海としての最適、空は空としての最適で防衛力を整備してきたわけです。もちろん仕組みとしては、それを内局が「全体最適」にしてトータルにする、こういう仕組みにはなっていたのですけれども、実際それが有効にワークしていたかといえば、私はそうだとは思いません。現在、運用が統合になっているわけです。そうすると統合運用していく場合に、どのように陸はあるべきか、どのように海はあるべきか、どのように空はあるべきか、本当はこの議論は統合運用するときにきちんとなされなければならなかった議論だと思います。あの時に「運用なんだよ」、「統合は運用なんだよ」ということがかなり強調されましたが、「それはそうではないのではないか」、「統合というのは運用だけではないでしょう」という議論はあの時からあったので、私は本来あるべき姿になったのだと思います。

Q:それは運用と同じく統合幕僚監部に置かずに、別組織というか別機関を作るというのはなぜなのでしょうか。

A:これは、やはり運用というものに統幕があたるということです。それではそれに必要な防衛力というのは、「そこも統幕が持って良いですか」ということなのだと思うのです。そこには、いわゆる内局の背広組も入り、そしてまた自衛官達も入り、あるいは官邸に「そもそもどうあるべきなのだ」というような議論をする場も設置をされるわけであり、それは「統幕に防衛力整備も全部やってもらいましょう」ということは、それは全体を考えたときにむしろ馴染まないのではないかという考えに基づくものです。

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