南スーダンPKOに係る現地調査報告概要

1 南北の軍事的緊張について

  • (1) 現状
    • ○ 4月10日に南スーダン軍がヘグリグを占拠。4月20日にヘグリグから撤退を開始して以降、ユニティ州への爆弾投下事案が数回発生した他は、特に目立った南北間の軍事的衝突は確認されていない。
    • ○ 4月24日、アフリカ連合(AU)は、48時間以内の敵対行為の禁止等を明記したロードマップを採択し、2週間以内の交渉再開及び3ヶ月以内に結論を出すことを要求する声明を発出。南北双方ともに同ロードマップの受け入れを表明。
    • ○ 5月2日、国連安保理は、両国の全ての敵対行為等の停止等を求める決議を全会一致で採択。同日、南北双方ともに、上記国連安保理決議の受け入れを表明。
  • (2) 南北の軍事的緊張の方向性と影響について
    • ○ 南北間の軍事的緊張は、国境付近の限定的な衝突にとどまり、全面的な戦争に突入する可能性は極めて低い。
    • ○ 今後、南北双方による外交交渉の進展について注視は必要であるものの、国連安保理決議等の受け入れを表明する等、国際社会による努力が一定の効果を発揮している。
    • ○ 雨季には軍事作戦遂行が困難になり、両国間の対話が促進され、その間に国際社会の外交努力が更に効を奏することも期待可能。
    • ○ 国境付近の南北の軍事的緊張が自衛隊の活動地域にまで波及する可能性は極めて低い。
    • ○ UNMISSについても、国境付近での南北間の軍事的緊張が、現時点で、その活動に影響を及ぼす可能性は低い。

2 部隊の現状について

  • ○ 南北間の軍事的緊張による自衛隊の活動への影響は特になし。
  • ○ 1月に展開して以降、順調に活動を実施。現在、宿営地整備の他、主な施設活動として、国連施設内の整備、ジュベル川給水点に至る道路整備及び砂利採掘場における採掘作業等を実施。
  • ○ 今後実施予定の案件について国連等との調整も進んでいる。
  • ○ 日本隊の存在は、UNMISSの信頼性をより高めるものとして、UNMISS、他の国連機関及び南スーダン政府から2次隊以降による本格的な活動開始に強い期待あり。

(参考)

  • (1)調査期間(現地): 5月2日(水)~5日(土)
  • (2)場所: 南スーダン(首都ジュバ)
  • (3)出張者: 内局、統幕及び陸幕より6名
  • (4)訪問先等:
    (UNMISS) ゼネンガ副事務総長特別代表、オビ軍事部門司令官等
    (南スーダン政府) ベンジャミン情報・放送大臣、アゴット国防省副大臣等
    (日本政府) 在ジュバ政府連絡事務所、在スーダン大使館関係者、内閣府現地連絡調整事務所、現地部隊(現地支援調整所、派遣施設隊(第1次))
    (その他) JICA、在ジュバ国連機関等
 

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