第8回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)(結果概要)

平成30年10月10日
外務省
防衛省

 10月10日(水)シドニーにて,河野外務大臣及び岩屋防衛大臣は,ペイン豪外務大臣及びパイン豪国防大臣との間で第8回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)を行ったところ,概要は以下のとおりです(会合後に別添の共同声明を発表)。

1.総論

 四大臣は,インド太平洋地域が様々な課題に直面する中,基本的価値と戦略的利益を共有する「特別な戦略的パートナー」である日豪両国の連携強化がかつてなく重要となっていることにつき,認識を共有しました。その上で,地域の安定と繁栄に積極的に貢献する意思と能力を有する日豪が,安全保障・防衛協力を一層強化していくことで一致しました。さらに,米国やその他のパートナーとの協力を更に推進していくことを確認しました。

2.日豪安全保障・防衛協力

  1. (1)四大臣は,訓練,能力構築及び防衛装備・技術といった分野を含む日豪の防衛当局間の協力を一層強化・具体化していくことで一致しました。
  2. (2)四大臣は,日豪間の共同運用と訓練を円滑化すべく,行政的,政策的及び法的手続を相互に改善する相互訪問に関する協定について,両国の安全保障・防衛協力を更に促進する重要な協定であるとの認識で一致し,交渉の進展を歓迎するとともに,可能な限り早期の交渉妥結に向けたコミットメントを確認しました。

3.インド太平洋

  1. (1)四大臣は,法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋地域を維持・強化するため,東南アジアや太平洋島嶼国等における海洋安全保障や連結性強化を始め様々な分野で日豪の協力を強化していくことを確認しました。また,日豪は,債務透明性を含む債務持続性の確保の重要性で一致しました。
  2. (2)四大臣は,日米と豪米の同盟がインド太平洋地域で果たす役割の重要性を踏まえ,日豪米の連携を更に強化することを確認しました。また,四大臣は,日豪米印の連携を強化していくことで一致しました。

4.地域情勢・海上安全保障

  1. (1)北朝鮮情勢に関し,全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な廃棄の実現に向けた連携を確認しました。また,安保理決議の完全な履行の重要性につき一致し,その実効性を確保するため,「瀬取り」への対処を含め,引き続き日豪で協力していくことを確認するとともに,日本側から豪側に対し,「瀬取り」対処のための哨戒機の派遣に対する歓迎の意を伝えました。さらに,日本側から,拉致問題の早期解決に向け,豪州の理解と協力を引き続き期待する旨述べ,豪州の支持を得ました。
  2. (2)四大臣は,海洋安全保障に関して議論を行い,南シナ海について緊張を高めるあらゆる一方的な行動に反対するとともに,自制の重要性を強調しました。また,係争のある地形の非軍事化を追求するよう強く求めるとともに,紛争当事国に対し,国際法に基づく平和的な手段による紛争解決を求めました。また,東シナ海について,現状を変更し緊張を高め得る一方的又は威圧的な行動への反対を改めて表明するとともに,日豪で引き続き緊密に意思疎通をしていくことを確認しました。
  3. (3)四大臣は,東南アジアや太平洋島嶼国地域の情勢や同地域における協力についても議論を行い,日豪間で連携していくことで一致しました。
  4. (4)また,四大臣は,軍縮・不拡散やサイバー分野での協力の推進についても確認しました。

(了)